ペナンの消費者団体CAP
 

「あなたはこのガラクタ(右の写真)に年間RM80払いますか?勿論あなたは払わないでしょ。しかしあなたは空き缶を捨てることで実際RM80払っているのですよ。メーカーは言わないが、不要なパッケージに対しいくら払っているかあなたは知ってますか? (中略) 写真の空き缶のコストは1個あたりRM0.55なのです。この無駄を避けるにはリサイクルを進めることです。またゴミを減らすことこそが最善の方法なのです。」

これはペナンの消費者団体であるC.A.P ( Consumer's Association of Penang )が発行する機関紙「Konsumer」の一面見出しである。ペナンに消費者団体があり、尚且つ機関紙を発行しているとは驚きである。C.A.P.は環境、健康、法律(契約)問題など、消費者保護や啓蒙の観点で活発に活動しているようだ。

C.A.Pは清涼飲料水の空き缶以外の廃棄物にも着目している。「ミネラルウォーター用ペットボトル」は価格RM0.80に対して包装費RM0.25である。「歯磨き粉チューブ」は価格RM2.90に対し、RM1.45である。また過剰包装の最たるものとして「シナモンスパイス」「コーンフレーク」なども問題視している。

私はこの見出しを見て「おぬし、なかなかやるな」と思った。リサイクルキャンペーンを推進するマレーシア政府だが、街角の分別回収ボックスはほとんど利用されていない。自分にとって一文の得にならない事を、打算的な華人がやるわけが無いのである。であればきれい事ではなく「あんたはこんなに損してるんだよ」と訴えると「うーむ、何とかせねば」と考えるのは必定である。

ではどうすれば良いか? C.A.Pは主に「ラージサイズ容器」を推奨している。コカコーラの例でいえば350ml缶では55%の包装経費が、1,500mlペットボトルでは22%になる。無駄が少なくなる訳である。ではその使い終わったペットボトルはどうするか?・・・・・・そこまでは考えていないようだ。

2001430日)

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