ペナンの未来
 

私がペナンでF.S.をやっていた1997年は通貨危機前で、アジアンドリームを謳歌している時期であった。ケダ州に新ペナン国際空港が開港し、第2の橋でペナン島と結ばれ、ガーニードライブ界隈は摩天楼がそびえるビジネス街になるということであった。このプロジェクトはその後の経済危機で凍結された。そしてプロジェクト自体がお蔵入りしたとも、あれは単なる選挙運動だったとも言われている。

200010月のある日、英字新聞「The Star」の広告欄にホテルの広告を発見した。ホテル広告自体は珍しくないが、所在地を示す地図が興味深かったので紹介する。ジョージタウンからタンジュントコンまでの見慣れた地図だが、注意してみるとなにやら様子が変である、「何でペナンブリッジがこんなところに・・・・。」 そう、これはペナン島と半島を結ぶ、第2のペナンブリッジとも海底トンネルとも言われる「セカンドリンク」なのである。ペナンの夢の未来はこのセカンドリンクから始まるといって過言でないだろう。

200182日に発表された計画によると、セカンドリンクは本土側バガンアジャムからペナン島のバガンジュルマル(ガーニードライブロータリー周辺の地名)のルートで確定した。総延長は約9kmである。本土側から約2kmは海底トンネルで、ペナンまでの残り7kmは橋となる。東京湾アクアラインをモデルにし、タイタニックを模した人工島が建設されるという。2003年に着工し、約RM20億(約600億円)の資金を投じ5年後の2008年完成を目指す。資金は円借款で日本におねだりするようだ。

またセカンドリンクの完成を見越して、ジョージタウン中心地を迂回するバイパスPORR(ペナン・アウター・リングロード)及び湾岸バイパス延長工事(ジェルトン・ハイウェー)も進んでいる。埋め立て工事は既に進行中で、北はアイランドプラザ沖、南はジェルトン沖で着々と進んでいる。右の写真はジェルトン地区の埋立地である。

一方、既存のペナン大橋に二輪車専用レーンを設置する計画の調査が完了したことを明らかにした。間もなく入札が行われる見通しだ。

200185日)

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