| スミラン諸島ダイブクルーズ | ||
| 「なぜかスミラン諸島、これは帰巣本能?」 2003年9月にペナンを離れてから早くも8ヶ月が経過した。そんなある日ペナン在住のダイブマスターDouble S からスミラン諸島ダイブクルーズの計画を聞いた。スミラン諸島はマレーシア在住中に行きたかったが果たせなかった。ペナンには馴染みのダイビング仲間が居るので即参加を決めた。ただしスラバヤからはバリ島、ロンボク島、マナド等ダイビングスポットは数多くある。なんでわざわざタイまで出掛ける必要があるのだろうか。ペナン島方面への帰巣本能が働いたのだろうか・・・・。 2004年4月28日(水)、スラバヤを午前中に発ち、KL経由でプーケットへに到着したのは午後7時過ぎ。乗継ぎが悪く移動は一日がかりである。到着ロビーでダイブショップSunrise Divers のスタッフにピックアップを受け、午後9時過ぎに港に到着。ダイブボートでペナンから参加の3名と合流する。彼らも朝6時にペナン島を出発、Bukit Kayu Hitam での出入国手続きやHat Yai でのバンの乗り継ぎに手間取り、12時間近くかかった様だ。陸路も楽ではない。 今回のクルーズの参加メンバーは我々日本人4名とヨーロピアン5名の合計9名。そしてダイブマスター、キャプテン、シェフなど7名のスタッフが乗船する。ダイブボートは例によって高級クルーザーという訳には行かないが、狭いながらもシャワー、トイレ、エアコン、冷蔵庫そしてTV(DVDプレーヤー付)完備の2名1室のキャビンがあり、まあまあ快適。午後10時に出港したダイブボート、翌早朝にはタイ領海北限のRichelieu Rockに到着する。 |
||
![]() ダイブボートは豪華クルーザーではない。 どうやら今回も合宿モードになりそうだ。 |
![]() ジンベイザメが出現する事で有名な リチュリューロック。海上には何もない。 |
![]() セクシーな女性ダイブマスターなので なぜかブリーフィングに集中できず。 |
| 「いきなりアクシデント」 スミラン諸島ダイブクルーズはこのRichelieu Rockを皮切りにSurin Island、Koh Bon、Similan Island を南下する4泊5日程度のクルーズである。アンダマン海に浮かぶスミラン諸島のベストシーズンは乾季の12月〜4月であり、今回は乾季と雨季の端境期に相当する。天候に恵まれることを祈るのみである。以前ペナンに住んでいた「ひろちゃん」のスミラン諸島ダイブクルーズもご覧ください。 4月29日(木)、Richelieu Rockは世界最大の魚ジンベイザメが出現する事で有名な今回お目当てのポイントである。私は昨年7月以来10ヶ月ぶりのダイビングなので1本目は水中カメラ等の機材は持たず、リハビリテーションに専念する事にした。エントリーして海底を見下ろすと、暗く澄んだ蒼い海底からダイバーの吐いた真っ白な泡が浮かんでくる。そのコントラストから透明度の高さ、水深の深さを予感させる。やはりはじめて潜る海は少し怖い。フランス人ダイブマスターBBはどんどん水深を下げ、あっという間に水深35mまで潜行。潜水時間も60分以上。ヨーロピアンは限界まで徹底的に楽しむ奴が多い。久しぶりのダイビングだったが、機材の調子は良いし中世浮力も問題なさそうだ。 リハビリダイブは完了したので、2本目は水中カメラを持ち同じポイントを攻めた。残念ながら期待したジンベイザメは現れなかった。そしてダイビング終了間際、水深10m程度の所から3m程急潜行したところでアクシデントは起こった。突然右耳から「キリキリキリ・・・・」という音がして、次の瞬間「プスーッ」と鼓膜の破れる音がした。後は耳抜きしても空気が漏れて潜行できなくなった。なんと4日間合計14ダイブ予定のスミラン諸島ダイブクルーズは、ジンベイザメに遭遇するどころか、初日の2ダイブで終了してしまった。>Dive Log |
||
![]() ダイブボートの後部デッキから ジャイアントストライドでエントリー |
![]() 透明度か高く蒼く深い海。 初めて潜る海は緊張する。 |
![]() 私はなぜか魚の写真よりも ダイバーを撮影するのを好む |
| 「悲惨なダイブクルーズ」 しかしダイブクルーズに来て潜れないほど不幸な事は無い。港に戻るまでの3日間何もやる事が無いのである。暇だからといっても出掛ける事は出来ない。海上に拉致監禁された状態である。今回は荷物を軽くするため、暇つぶしの本を持ってこなかった。昼間は節電のためキャビンの電源が落とされるので、DVDを見る事も出来ない。耳に水が入ると中耳炎になるのでシュノーケリングも出来ない。仕方ないのでサンデッキでビールを飲み昼間から酔っ払う。これでは健康にもよろしくない。 何もやる事が無いならまだ良い。ダイバーがボートに戻って来れば『マンタが4匹いたぜ。』とか『レオパードシャークを触ったよ。』とかいう自慢話を聞かされる。世の中で一番醜いことは人をうらやむ事だそうだが、幸せとは相対的なものである。皆がエンジョイすればするほど取り残された自分が不幸になる。人の不幸は蜜の味であり、人の幸福は自分の不幸である。これでは精神衛生もよろしくない。 更に突然襲ったスコールの突風で、20年以上愛用した貴重なWayfarer が海の藻屑となってしまう。たまりかねてスタッフに近場の港までスピードボートの手配を頼むが、シーズンではないので2日後にSimilan Island 付近まで南下しないとアレンジ手配出来ないという。勿論私一人のためにダイビングを中断して港に帰ることも出来ない。スピードボートに乗ってダイブボートを脱出し、プーケットのホテルにチェックインしたのは5月1日(土)夕刻であった。 |
||
![]() 水平線を眺めながらビールを飲む。 こんな日が2日間続いた。 |
![]() 突然襲ったスコールの突風で 愛用のサングラスが海の藻屑に |
![]() 厨房の残飯を狙って海がめが出現 彼の好物はバナナ。草食なんですね。 |
| 今回の旅費はスラバヤからプーケットまでの往復飛行機代が約USD400、ダイブクルーズ参加費がUSD480。プーケットでのホテル代などその他の経費を含めると約USD1,200。1ダイブあたりなんとUSD600と高いダイビングであった・・・・。 (2004年5月7日) |
||