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通路には数多の罠、数多の怪物、数多の屍体・・

ヅェート ラゥイル達はようやく「鳥かご」に辿り着いた。
それは階層を繋ぐ巨大な仕掛け、、
無気味な音を立てて「鳥かご」は沈んだ。

「こいつも何かの魔法で動いてるのか?」

「さあな」

「魔法以外の何が動かせると思う?」

「さあな」

やがて「鳥かご」は止まった。
地下九階である。
扉を開け、地図に印された場所に一歩足を踏み出すと冒険者達の
足下が揺らいだ。

「落ちるぞ!」

そこは最下層、奈落の底。
陽の光も神の慈悲も届かぬ地獄。。

「十階」

男がその場所に降り立ったのは二度目である。
一度目は名も知らぬ悪魔の群れに襲われ、灰となったが蘇った。
そしてまた、今再びこの「十階」に戻ってきたのである。
切り出された石がレンガ積みにされ、所々に綺羅びやかな装飾が施して
ある。
骨等が一片も残っていないのは、某かの獣が貪り食っているためだろう。
程なく闇の中から炎が吹き出した。
彼らはただ己の命を守るために戦った。。

「主人ハ不在」

やがて、、命を刻み辿り着いた最後の部屋、
眼前の扉には小さな札が下げられていた。

主(アルジ)・・最強の大魔導師ワードナ

討伐隊によって消滅したと思われた彼は、その信奉者によって
復活を企てられていると聞く・・・・

「防御呪文を頼む・・護符もだ」

「勇気ある者にカドルトの加護を」

最高レベルの僧侶と魔導士、そして歴戦の戦士が三人、その誰もが
息を飲んだ。
異様な冷気、漲る殺気、闇の波動、全てが邪であった。

「開けるぞ」

ヅェート ラゥイルは指で合図を送る。
鍵は・・かかっていなかった。。
扉の向こうは、闇、
・・、その真空のような闇の中で幽かに影が揺らぐ。
やがて影は人と思しき姿と成り、その笑みが言葉を発した。

「ようこそ勇敢なる戦士よ、
 私の姿を目にするのはこれが最初で最後になる

 ・・いや、?
 貴君は確か、二度目だな」

、痺れ、、彼は既に吸血鬼の術に陥っていた。
仲間の見守る中、彼が最後に眼にしたもの、
それは湧き出るように現れる悪魔の姿・・

目覚めたときはカント寺院だった。
デジャヴ・・またも黄泉の国から呼び戻された。
、そして、目の前にはあの時と同じ女がいたのだ。
少女のように無邪気な微笑みを見せるあの女だ・・

「二度目だな、レイナ アッシュ」


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