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-15- 「ヴァンパイアか・・焼けるか?レイナ」 魔女は微笑んだ。 いたずらな少女の微笑みだ。 「それが楽しみで潜るんだよ」 ヴァーンガルツは一つ溜息をつき、大きな地図を丸めた。 「これから十日、命を預かる」 「利子は高いぞ?」 レイナアッシュは革袋を腰に下げ、綺羅と輝く杖を手にした。 そして少し考え、護符を一枚リィンに手渡した。 氷の魔女はこのハーフエルフのような美しいビショップが余程気に 入ったらしく、強力な防御魔法を施したり、呪文を刻んだ指輪を 幾つも手渡したりと、至れり尽せりだ。 「・・いざというときはこれを使え」 「大丈夫よレイナ、私にはこれが・・」 答えながら、リィンはその護符に刻まれた呪文を読んで声を失く した。 「っ、、これ・・」 し、、と指を口元にあて、レイナはまた微笑んだ。 「ただの『おまじない』さ」 「いくぞお嬢ちゃんたち、おめかしはそれまでだ」 ヴァーンガルツが剣を握った。 「用は済んだか?」 ド ウル ワトーが股間を指差しながら笑った。 リィンの回し蹴りが軽く鼻先をかすめる。 「いいのか、ヅェート あんた、そんな軽い着物だけで大丈夫かい?」 心配そうなヴァーンガルツにただ頷くと、ヅェートはその鋭い 眼光だけを残し覆面姿になった。 歩き出す彼に音は無い。 「心配御無用か、、いくぞ」 町が夜明けの紫に染まる頃、五人は暗黒の迷宮に向かった。 |