しょうもな文

しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。

■2001/07/24 (火) 83.パンの耳そうじ

「パンの耳ってあるじゃない?」
「あるねえ」
「あれって本来皮だよね?」
「え?」
「だって例えばコッペパンってあるでしょ?」
「うん、あるねえ」
「あれの外側の固い茶色の部分、何て呼んでる?」
「皮…かなあ」
「皮だよねえ。パンの皮」
「そうだね」
「でさ、じゃあ次にコッペパンを輪切りにしてみてよ」
「今?ここで?」
「いや、想像で」
「うん、わかった。したよ」
「さあ、これと食パンって、何が違うんでしょ?」
「うーん、大きさ?かなあ。堅さ?」
「そうだよね。基本は違っていないんだ。」
「それで?」
「元々食パン自体が切っていない固まりなんだから、あの時点ではみんなが耳と呼んでいる部分は紛れもない皮なんだよ」
「うん、だからそれで?」
「いや…日本語って難しいねって話なんだけど…」
「別に耳でも皮でもいいじゃん」
「でも食いモンの話だよ。もっと厳密な用語を使ってもいいじゃない?」
「そんなの本質じゃないよ、生きていくためには」
「食は人生の根本だぞ」
「そうでもないぞ。
 人はパンの耳で生きるにあらずって言うからな」


前に戻る目次に戻る次に進む
総目次に戻る
[雑文りんぐ](まえ /つぎ /りすと /どっか)

(c)Rou@Shoumona,2001 ReadMe TextAn
since 08.Sep,2000

Hosted by www.Geocities.ws

1