1215日へ 目次に戻る 滞在記目次に戻る 12月17日へ


12月16日(日)
〜笑いカワセミとスウェン氏宅訪問〜

●1、国立水族館動物園で笑いカワセミに「肉薄」
 キャンベラ滞在前半最後の日であるこの日は、まず午前中に国立水族館動物園National Aquarium and Zoo)に向かった。
 実は、かつて(8年前)キャンベラには、レッドヒル南東側のムッガ・レーン動物園Mugga Lane Zoo)と、ACT(キャンベラ市)を出て車でフェデラルハイウェイを20分走ったところにあるレウィンケル動物公園Rewinkels Animal Park)があった。特にレウィンケルには豪州の動物を中心に鳥類も多く、敷地内のカンガルーに自由に餌を与えることが出来るのがウリだったが、ムッガ・レーン動物園のほうは場所もあまりよくなく、動物園としては寂れていた。その為か、2001年の現在では両者とも閉鎖されており、代って、かつてはグリフィン湖を維持するダムのほとりにある国立水族館に動物園のスペースが作られ、国立水族館動物園となっていた。

国立水族館動物園

 「国立水族館動物園」等というと大仕掛けのアミューズメントスペースのように思えるが、実際には、小規模な水族館の裏庭に狭い牧場を作り、そこに動物を配置しているといった風情で、しかも一部の檻はまだ工事中。入り口も思ったより狭く、入場料は大人15ドルで、やや高めだと感じた。
 我々日本人にとって、豪州の動物園でのお目当ては有袋類だが、豪州人にとっては必ずしもそうではなく、むしろ日本の動物園にも居るような「定番」の動物たち(サル、ライオン、ゾウ、他)のほうがあるいはニーズがあるのかもしれない。レウィンケルと違ってカンガルーの餌付けも出来ず、ただ囲いの中にいるワラビーやエミューを順次見ていくというだけで、正直言って動物園の前半部分はやや退屈であった。唯一珍しかったのが「タイゴン」で、これは「タイガー」(虎)のオスと「ライオン」のメスを交配させたもの(ちなみに、「タイガー」のメスと「ライオン」のオスを交配させたものは、「ライガー」と呼ばれる)。「タイゴン」それ自体は子孫を残すことが出来ないので1代限りで死んでしまうが、実物を見るとなるほど両者の特徴を併せ持っているのがわかる(もっとも、「だからどうした」と言われると困るのだが・・・)。

 

カワウソ(左)とタイゴン(右)

  ところが、その後「オーストラリアン・アニマル」のコーナーに移動すると、なんと檻(巨大な鳥かご)の中に、あの笑いカワセミ(クカバラ)ちゃんが居るではあーりませんか!!クカバラファンとしては、これは見逃せない。というわけで、他に目立って興味を引かれる動物も居なかったので、このクカバラの檻の前でしばらく立ち止まり、目に穴があくまでこのかわいらしい「森の王様(King of the bush)」を見つめていたのだった。

 

クカバラ(笑いかわせみ)(右のものが国立水族館動物園のもの)

 ●2、キャンベラセンターで昼食
 今日の昼食は、「豪州式ランチ」を求めて「キャンベラ・センター」Canberra Centre、ショッピングモール)の食堂街(フードコート)でとることにした。キャンベラ・センターは市中心部を2ブロックにわたって占拠する大型複合施設で、専門店の他デパート2店、スーパー3店が入居。年に1回のお祭りの際は、その駐車場(立体もあるが平面駐車場もある)に観覧車や屋台が立ったり、地元日本人会による盆踊りが行われたりもする。
 その食堂街に来て見てまず驚いたのが、「豪州式ランチ」の少なさ。個人経営よりはチェーン店が多くなり、店構えやデザインにも工夫が見られるようになったが、中華・マレー系料理やインドカレー、レバノン料理が幅を利かせる中で豪州式は1店のみなのだ。それに、客席をよく見ると、箸を使ってラーメンを食べる白人が異様に多く、目立つ。よく、英連邦系諸国の食事は不味い等といわれるが、さすがに21世紀にもなると豪州人も少しグルメになったのか、と妙に納得もしたのだった。

キャンベラ・センターのフードコート
右手に「ハングリー・ジャックス」(バーガーキング)、地元資本の「キングスレイス・チキン」が見える

 ちなみに、この日の私の昼食は、希望通りの「豪州式」即ち「チキン・シュニュッツエル・サンド・ウィス・グレイビー」で、サンドに使われているパンなぞ極めて不味いのだが、その不味さがとてもよかった。

キャンベラ・センターCanberra Centre)(複合商業施設)
Bunda Street & City Walk, City, ACT 2601 
phone:02-6247-5611

●3、スウェン氏宅訪問
 さて、この日の午後は、隣接するニューサウスウェールズ州クイーンビヤン市に在住するスウェンさん夫妻のお宅を訪問した。
 スウェンさんは1968年に豪州シドニーに移住し、その後クイーンビヤン市南郊の草原の中に自宅兼田園ギャラリーを開設。オランダ人の夫コーネル・スウェンさんは和紙に豪州の動物のデザイン画を描く画家として、妻の日本人ヒロエ・スウェンさんは陶芸家として、それぞれ活躍されている。無論、8年前はまだ中学生だった私が個人的にスウェンさんを存じ上げていたわけではなく、両親の知人なのだが、この日は突然の訪問にも関わらず温かく迎え入れて下さり、創作活動をされるようになった動機や豪州のデザイン等、興味深いお話を伺うことが出来た。

スウェン夫妻が住む「田園ギャラリー」の外観

●4、回転展望台での夕食
 スウェン氏宅を辞去後、この日の夕食は黒山(Black Mountain)頂上のテレストラ・タワーTelstra Tower)でとるべく、キャンベラに戻った。
 1980年に完成したテレストラ・タワーは、標高812メートルの黒山頂上に立つ電波塔で、キャンベラ市全体のラジオ通信、テレビ放送、FMラジオ放送、ポケットベル、携帯電話の基地局としての機能を一手に引き受けている。「テレストラ」は豪州の電話会社の名前で、かつて同社が国営の「テレコム・オーストラリア」社だった頃は「テレコム・タワー」と呼ばれていた。タワー中部には2つのフロアがあり、上のフロアは普通の展望台と土産物店がある他、下のフロアはレストランになっており、フォーマルな晩餐を楽しむことが出来る(混雑する可能性があるので事前予約をお奨めする)。同タワーは円形なので360度の全面展望が楽しめ、緑に覆われた首都キャンベラの美しさを空から眺めることが出来るし、展望レストランは床が可動式で、食事をとりながら全方位の窓を見ることが出来る。

 

テレストラ・タワー

 食事そのものは欧米式の普通のもので、メニューには「カンガルー肉」「エミュー肉」などというものもあったが、奇を衒わず普通にカルパッチョとステーキを注文した。

 

外周の床が回転する展望レストラン(左)と展望台から見た都心部(右)

テレストラ・タワーTelstra Tower)(展望台・レストラン)
Black Mountain Drive
GPO Box 2001, Canberra ACT 2601 
open 7 days 09:00-22:00
restaurant reservation:02-6248-6162
information:1800-806-718

1215日へ 目次に戻る 滞在記目次に戻る 12月17日へ

製作著作:健論会・中島 健 無断転載禁止
 
©KENRONKAI/Takeshi Nakajima 2002 All Rights Reserved.

Hosted by www.Geocities.ws

1