tedukurikotoba (2563)

雲に汁

【漢字】雲に汁 【読み】くもにしる 【意味】雨ごいをすると雨気が生じるたとえから好機してくる事を指す。 【例文】どうやら雲に汁のチャンスが回ってきたようだ。 「雲に汁」ということわざの意味は「事態が好転しそうだ」というラッキーな意味があります。 例えば、就職活動がうまく行っていなかった学生が諦めかけていたところ、思わぬ大企業から、面接に呼ばれるなどの時は正に「雲に汁」と表現できますね。 それから、便秘がちな女性が腸の働きを促す運動をするとなにやらおなかがゴロゴロ鳴り始めたなんてときも、これは、「雲に汁では?」と使ってもよいと思います。 マイナスの状況が改善されそうな兆しがあったら、「雲に汁」なんですね。 雲に汁というのは、雲に水分があるということで、雨が降るってことなので、なんとなく、運が悪そうな気がしないでもないのですが、この雲に汁というのは、水分不足の時に雨ごいをして雲に雨気が生じることなんだそうです。 確かに日照りが続いていると農作物に影響しますよね。 飲み水も不足しますし。 そんな時は雨がありがたいですので、まさに、雲に水が帯びて来たら、ラッキーな兆しということになりますね。 雨ごいで私が思い浮かぶのは、ニュージーランドのクライストチャーチにいるウイザードです。 ウイザードとは男の魔法使いですが、彼は雨ごいをして雨を降らせるということを何度か成功させています。 イギリスからニュージーランドに移住した時は、「変な奴」と公的には思われていたようですが、最終的には、クライストチャーチ市だけでなく、ニュージーランドの公認ウイザードに任命されていました。 私も、旅行の時に彼からさかさまの地図を購入したことがあります。 彼の人生も途中から、雲に汁だったのですね。

Continue reading...

任重くして道遠し

【漢字】任重くして道遠し 【読み】にんおもくしてみちとおし 【意味】任務は極めて重くて遂行するには道は長く容易ではないという意味。 【例文】任重くして道遠しで開発まで10年かかった。 どんなことでも捉えようにとっては、「任重くして道遠し」なのかもしれません。 しかし、捉え方を変えることでこの重たい気持ちを変えていくことができると思います。 道が遠いと思うのも、人生は長いと思っているからかもしれません。 しかし、年齢を重ねていくうちに、あるいは病気をした時などは、生きているということのありがたみを感じることがあります。 どんな任務でも自分に不必要なものであれば、わざわざ背負うこともありません。 とかく、さまざまなしがらみの中で生きてしまうと、時には「任重くして道遠し」と感じてしまうのではないかと思います。 同じ状況でもしがらみを強く感じてしまうと、それだけで心の負担が大きくなってしまいます。 また、もしこの任務をやり通さなければという気持ちが大きなストレスになってしまっているのかもしれません。 そういう時は近くのことばかりが気になってしまいがちです。 なので、少し自分の意識を話して見て、客観的、または俯瞰的に世の中を見つめてみることも大事だと思います。 案外、自分が悩んでいることは、大きな世界の中では非常にちっぽけで些細なことかもしれません。 大きな目で捉えていくことで、見え方が変わっていけば、捉え方も変わり、「任重くして道遠し」という心境から解放されるのではないかと思います。 「任重くして道遠し」という言葉は論語に由来します。 字をみたままの意味で責任が重いうえに、なかなかやり遂げるのは困難であるという意味があります。 何かやらねばならないことがあるけれど簡単に遂行できないって時に使われる言葉ですね。 例えば、どこかの国の大統領が国民全員に幸せな暮らしをもたらしたいと思っている時なんかに使えますね。 なかなか一般人には国民全体の幸せを任されることはありませんが。 でも、一般人であっても、どこかの国の大統領よりはずっと小規模ですが、受験や、子育て、仕事など「任重くして道遠し」ということは山ほどありますね。 この論語は「いやあ、今、すっごく大変で、ゴールまで遥かに遠いなあ。」という状況を表すだけでなく続きがあり、「だからこそ、今を一生懸命目的をもって目標を立てて死ぬまでがんばろう。」というふうに続いていると私は理解しました。 そして、人生とはまさに、目標に向かってコツコツやり遂げている途中経過のことなのではないかなあと思います。 私は学生の頃、なんとか英語をものにしたいといろいろと頑張ってきました。 最終的に英語を教える立場にまでなった時に、ぽっかりと気持ちが空いてしまったことがあります。 目標に到達してしまった感じがしたのです。 そして、頑張っていた頃の私と目標に到達してしまった時の私を今俯瞰すると頑張っていた時のほうが充実していたなあと思います。 目標に到達することが人生ではなくて、その目標に向かって努力したりもがいたりすることが人生なんだなとふと思いました。

Continue reading...

燎原の火

【漢字】燎原の火 【読み】りょうげんのひ 【意味】野原に火がつくと激しく燃え移るたとえからものすごい勢いで広がっていく様子。 【例文】SNS投稿が燎原の火のごとく拡散される。 「燎原の火」とは「りょうげんのひ」と読みます。 この燎原の火 の燎原とは野原が燃えることを意味します。 野原というのは、山火事などでみられるようにあっという間に火がつくと燃え広がってしまいますよね。 そしてその火を消すことはなかなかできません。 それなので「燎原の火 」ということわざはあっという間に広がってしまって、もう、どうしようもできないような状況をさします。 山火事の広がりもなかなか防ぎようがありませんが、インターネットを使ったSNSも似たようなところがありますよね。 一旦広がってしまえば、誰にも防ぎようがないという状態になってしまいますね。 ですから、インターネットのSNSは偽情報や、悪い情報を流さないようにそして、いい加減な情報を信じないようによいことだけに使っていきたいものですね。 日大のアメリカンフットボール部の監督による不祥事は正に燎原の火 のごとく、日本中、そして、世界にも広まりましたね。 こちらは、悪しき習慣をSNSの力で防ぐことに繋がりなかなかよかったと思います。 悪の力を蔓延させないようにネットを利用するのはよいと思いました。 山火事を連想すると燎原の火 は怖いことですが、悪が世の中に広がって隠しようがないというような状況は歓迎すべきものだなあと思いました。 アメリカでは大人気のアメリカンフットボールですが、日本では野球ほどには認知も人気も無いスポーツです。 そのアメリカンフットボールが、ここ数か月の間にテレビをはじめとして、多くのマスコミに登場するようになっています。 それは輝かしい試合中継というのではなく、ほんの数秒の選手の動きを映したものでした。 その選手は日本大学の選手で、マスコミで取り上げられるようになった動きは、対戦相手の関西学院大学の選手に対して危険なタックルをしているというもの。 そのタックルのせいで、関西学院大学の選手は大怪我をしました。 まだ試合が始まったばかりという場面での不自然なタックルは、実は日大の監督による指示だったことがだんだん判明するにつれ、アメリカンフットボール自体を知らなかったり、興味が無かったという人も注目するようになりました。 やがて、監督は日大の人事も握る人物で、誰もそのワンマンな言動に抗うことができないという日大の体制も、連日マスコミで解説されるようになります。 教育の最高学府としての大学で、教職員組合までもが反旗を翻すようになった今、社会では偏狭な日大の体質を改めよという声が「燎原の火」のように広がり続けています。

Continue reading...

世は相持ち

【漢字】世は相持ち 【読み】よはあいもち 【意味】世の中はお互いに持ちつ持たれつ助け合いで成り立っている。 【例文】世は相持ちが幸福をもたらす。 「世は相持ち」ということわざがありますが、こちらのことわざは「よはあいもち」と読みます。 意味は世の中はみんなが持ちつ持たれつでお互いに助け合って生きていくのが好ましいということです。 世は相持ちとはなかなかいい言葉ですよね。 正に、思いやりの心をお互いに持つということが世界平和につながりますよね。 世界平和を達成することは困難ですが、身近なところから、世は相持ちを実践したいものですよね。 一番「世は相持ち」を実践したいのは、まずは夫婦だなあと私は思います。 多分、幸いなことに私と夫は世は相持ちができていると思います。 私は専業主婦ですが、夫は、私が夕飯を作ったり、夫の弁当を作ったり、子供の塾の送り迎えをすることなどを当然のこととして考えず、いつも感謝してくれます。 私は専業主婦なのだから、料理をするのは当たり前だと思ってやっているのですが、夫が「今日もありがとう」と私の家事を評価してくれるので、「いえいえ、こちらこそ、お世話になっております。」という気持ちが自然と湧きます。 夫が毎日仕事をして、私達家族のために、稼いでくれることを私も声にだして感謝しています。 周囲を見渡すと、奥さんの家事を当たり前だと思っている横柄なだんなさん、だんなさんが家族を養うのが当然だと豪語する奥さんたちの夫婦関係はうまくいってないように思います。 やはり、「世は相持ち」という気持ちが夫婦仲も平和にすると感じます。

Continue reading...

肺腑を衝く

【漢字】肺腑を衝く 【読み】はいふをつく 【意味】心に響く、心に深くしみる。 【例文】父母の教えが肺腑を衝く。 「肺腑を衝く」という言葉をご存知でしょうか? この言葉は、心の奥底まで響くような深い感銘を与える、という意味で用いられます。 肺腑を衝く言葉を周囲に伝えられる、という人は、強いカリスマ性を持っている人だと思います。 こうした人がリーダーに立てば、人の心を動かすことができ、後ろをついてくる人は出てくることでしょう。 こうした資質というのは天性のポテンシャルの影響も大きいのかもしれませんが、コミュニケーションを取る上で、出来ることなら身に付けたいスキルでもありますよね。 有能な政治家や思想家といった人には、人の心に訴えかけるような言葉の魔力を持っていたように感じます。 肺腑を衝くような言動が出来るようになるための方法として個人的に考えるのは、自分の思った通りのことを自信を持って伝える、というのが大きいように思います。 簡単のように思えますが、案外これが難しいのです。 見栄を張って誇張したような言動をしてしまえば、必ず周囲に見抜かれます。 これでは人としての厚みが感じられず、言葉の薄っぺらく思われてしまうのです。 勿論人生の経験値も物を言うことではあるので、一朝一夕に出来ることではないのですが、将来人を率いる人間になりたいのであれば、意識して損はないかもしれませんね。

Continue reading...