多勢に無勢

【漢字】多勢に無勢
【読み】たぜいにぶぜい
【意味】大勢いるため少人数では勝ち目がない。
【例文1】卒業旅行は海外に決まった。多数決で多勢に無勢だ。
【例文2】おばちゃん達の意見は勢いあってまさに多勢に無勢だ。
【例文3】彼女には信頼・人脈があり多勢に無勢だ。

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多数決はまさに多勢に無勢

最近の政治は民主主義と多数決を取り間違えているように思えます。
皆で話し合い納得できる結果を導き出すための会議であるはずが、党や派閥の都合だけで物事が決められていく光景はなんとも醜いとしか表現できません。
そもそも多数決で選出された人間がそれほど秀でた判断力を持っているのでしょうか。
最近の投票率の低さと、立候補者が多数いた場合の票の割れからすれば、全体の3割程度でも楽々と当選出来てしまいます。
所属派閥がある程度大きくて、他の派閥を取り込めれば党のトップ、国のトップになる事が出来るのはいつもの話です。
どれほど支持率が落ちようとも一度その座についてしまえば引きずり落とされることなどまずありません。
下手をすれば諸共に奈落の底へ落ちるのですから、誰も積極的に動くものではないからです。
民主主義は、自分たちのことは自分たちで決めるという覚悟だったはずですが、いつからこのような票集め作業になってしまったのでしょう。
選んでしまった有権者が悪いと言われればそのような気もしますが、社会システム自体も問題を抱えているように思えます。
投票可能な年齢を下げるという、最近のことなかれな政治にしては思い切ったことをしたものですがどう転がるか見当もつきません。
ろくな判断力を持たない多勢に無勢の良識人が駆逐されなければよいのですが、こればかりは願おうと祈ろうとどうにもならないでしょう。