FISHING with ABU

Talk About Fishing

2007

貴族的フィッシングクラブ??? - The Fishing Club -


フライフィッシングはゴルフや乗馬と同様、イギリスで貴族の嗜みだった、云々・・・とよく言われます。 今回のアイスフィッシングで、(カナダではありますが)その一端に指をかすめた気がしました。

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午前中になべちゃんの釣り仲間であるスタンと一緒に釣りをしたその日の夕方、もう一度彼と会うためになべちゃんと僕は彼に指示された場所へ向かいました。 トロント郊外のその場所で待っていると、やがてスタンも到着。 ここでもう一人、彼がリサと呼ぶ女性の到着を待ちます。

ちょっと遅れてやってきたのは「インテリ」という言葉がピタッと板についている利発な女性。 

「仕事のトラブルがあって遅れたの、ごめんなさい。 一緒に釣りを楽しみたかったのだけれどすぐに戻らなければならないのよ・・・。 でもあなたたちがここで釣りをするのはOKよ。 このバッジを着けて。」

そして僕が日本からアイスフィッシングのために来たと知ると、

「楽しんでいってね、ウェルカム・トゥ・トロント!」

と言葉を残して去っていきました。

ここはザ・フランクリン・クラブという由緒あるフィッシング・クラブで、主にお医者さんが会員となってその運営を支えているプライベートクラブです。 自分たちの湖を所有し、隣にトラウト(マス)の養殖池を備え、立派なクラブハウスとレストランもある隠れ家的な遊び場で、サマーシーズンはフライフィッシングが行われているそうです!

冬場は湖が凍ってしまうのでアイスフィッシングに利用されるとのこと。 このクラブの会員であるリサを仲介して僕らはこのプライベート・レイクで楽しむ時間を得たのでした。

残念ながらここでの釣果はスタンがニジマスを1尾、なべちゃんがサッカー(ニゴイ)を何尾か、そして僕には何も釣れませんでした。

しかし、冒頭の「貴族の遊び」っていう言葉がひしひしと感じられました。 イメージしてみましょう。 森に囲まれた静かな湖で、ゆったりと休日のフライフィッシングを愉しむ。

基本的には会員オンリーのプライベートな湖ですから、釣り人で込み合うこともなく、もちろん場所を取り合うこともありません。 自分たちで愉しむために、ほぼ全てを自分たちで管理しているのですから!

彼らのホームページには、クラブの運営スタイルはゴルフクラブの会員制度と非常にちかいとかいてあります。 こういう釣りのあり方に批判的な方もいらっしゃるかもしれません。 でも僕はイギリスから伝わる伝統的な一つのカルチャーを見た思いがして、愉しむことが出来ました(釣れたらもっと楽しかったのだろうけど、笑)。

でもね、年会費を聞いたらみんなぶっ飛ぶと思うよ。 ウン万円レベルじゃダメなんだから! 本当にゴルフの会員権並み? さすがお医者さんの釣りクラブだねぇ!!

もっとも湖の維持管理、魚の維持管理、クラブハウスの維持管理等々を考えたら、さもありなん!

参考までに、ザ・フランクリン・クラブのHPはこちら


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