アメリカ英語とイギリス英語でも発音はずいぶん違うけど、マレーシア英語には、そのどちらとも違う
独特の発音があります。例えば、次の単語。
@Wednesday
Aaren't
大抵は@ウェンズデイ、Aアーント、と発音しますよね(正しい発音はかたかなでは表現しきれないけど、
大体は、ということです)。
これを、マレーシアでは、なんと、
@ウェデゥネズデイ(そのまんま)
Aアレント、
という人のなんて多いこと。
わたしの生徒で、ローカルの先生の家庭教師に習っている子がたくさんいましたが、
「先生がアレントだって言ってたよー」
とかよく言ってました。
それから、「purchase」。これは「パーチャス」って感じの発音になるはず
なんですが、マレーシア人はよく「パーチェイス」って言います。
確かに後ろの部分は「chase(チェイス)」と同じスペルだけど・・・。
この単語、「購入」というような意味なんですが、セール中のデパートで、「RM100以上お買い上げの
方にはバウチャーを差し上げます・・・」というようなアナウンスの時にすごくよく聞きます。
マレーシア英語に特徴的
なのは、
ひとつの単語にたくさんアクセントがある。
ってことです。だから、文全体の抑揚も独特です。
初めの部分にアクセントがある単語は、後ろにもアクセントが来たりします。具体的に例を挙げると、
「movie」なら、普通「ムーヴィー」というふうに、初めが強く、後ろの
部分はそれに比べて弱くなります。しかし、マレーシアでは、「ムー ヴィー」
と後ろにもアクセントを置く人が多いです。「happening」「ハプニング」
なら、「ハプニング」というようにね。
声に出して読んでみてください。感じがつかめると思います。
13は「サーティーン」、30は「サーティ」と、このふたつは似た発音に思えるけど、実際ネイティヴ
スピーカー同士が聞き間違えることはそんなにない気がします。なぜかというと、13は「サーティーン
」、30は「サーティ」とアクセントの位置が違うから。
でも、マレーシア人は、
13も30も「サーティ−ン」「サーティ」と言う人
がものすごーーく多い。っていうか、アクセントの問題だけじゃなくて、実際に「サーティーン」の
最後の「ン」まで言ってないんじゃないかと思う。そして、そういうふうに言う人は、売り子とか、
タクシーの運ちゃんとか、お金を扱う人にすんごく多い。
わたしは初めの頃、30リンギ出したのに13リンギだったりすると、
「30って言ったじゃない!」
といちいち突っ込んでたけど、そのうちに、ははあ、言い間違いじゃなくて、本当にそういうふうに
言ってたんだ、
と分かってきました。
で、ローカルの人もややこしいと思っているらしく、
「One three? Three zero?」
と確認したりします。はじめっからちゃんとした発音で言えば済むのになあ、と密かに思ってるわたし。
もちろんこれは、14と40、15と50・・・など全部にあてはまります。
もし値段交渉の時に出てきたら、「One three? Three zero?」というふうに確認したほうが
いいでしょう。