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いつか二人で行きたいね 雪が積もる頃に
生まれた街のあの白さを あなたにも見せたい
【WINTER, AGAIN】
そろそろトーキョーも寒くなってきた。
12月。クリスマス。・・・に近いから?
どうでもいいと思っていたら、今年も景吾に何買えばいいのかに悩んでいた。
去年は何をやった?
去年はクリスマスに告られたから・・・あっ、返事のチューをしたんだ。
・・・と思うと、私たちってもう一年も付き合ってるんだ。
長いようで短いな。
そんなことよりもプレゼント!
景吾はお金持ちだから何でも持っている。
欲しいものは手に入れるタイプ。
じゃぁやっぱり欲しいものってないのかな?
なにかあげないとっと言う気持ちが強い私は携帯を取り出した。本当なら部活の人たちに会いにいってもいいんだけど、3年は終わりだしね・・・
そして、たけたのは・・・
『なんや、?』
「忍足、ちょっと相談に乗ってもらえる?」
『ええけど』
「景吾ってなにが欲しいと思う?」
『俺が知るか。が知っとくべきやろ』
「知らないから聞いてるじゃん!!」
『・・・俺ならとデートがええなぁ』
「でも景吾とはいつもデートしてるよ」
『・・・軽く流された・・・』
「景吾何か欲しいって言ってなかった?」
『・・・んや、べつに』
「・・・そっか・・・ありがと。バイバイ」
『もうきるっ、・・・』
ピ。
「何か言いかけてたようだけど・・・ま、いいか。」
ベッドで枕を抱いて考えた。
景吾は何が好きなのかな?
かわいい子。
テニス。
部長の座。
自分自身。
・・・私?
好きなものってみんな持ってるものじゃん。
ダメだ。思いつかない。
と、その時ケータイが鳴った。
インスピレーション・ウィンドーには景吾の写真(バラのフレーム付き)。
「・・・本人に聞いてみようかな・・・」
ピ。
「景吾?」
『なにトロトロしてんだ。早く出ろ。』
「すぐ出たわよ。」
『俺に口答えするな』
「やだねぇ」
レベルの低いケンカだけど、私だから景吾もそんなに怒らないんだよね。周りが見ればお嬢様とお坊ちゃまのケンカだもん。
「それより、景吾ってクリスマスに何がほしい?」
『はぁ?俺は欲しいものは全て持ってるつもりだ』
「イヤ、別にイヤミで言ってるわけではないんですけど・・・」
『お前こそ何かあるのか?この俺を彼氏にもっても他に何か欲しいのか?』
「誰もそこまで言ってなし・・・」
『とにかく考えとけ。明日までに決めろ。』
「じゃぁ、景吾も明日までに欲しいもの決めてね」
『俺は決まってる。』
「え、何っ・・・・・・(ピ)・・・って、切れてるし・・・」
いつもあっちから切るんだから・・・
でも、考えても無かった。
私が欲しいもの。
私も景吾と同じくらい欲しいものは手に入れる派だし。お母さんに頼めばなんでも手に入るからな・・・欲しいってものは別にないのかも。
私の家族も結構いいくらしの方で、お母さんは世界的有名なデザイナー。お父さんもお母さんを支えてて、共働きで二人とも日本にはいない。だから一人っ子はなんでも買ってもらえるv
そう。私も景吾に負けないぐらいのお嬢様。
勝手に氷帝学園の『氷の女王様』と名乗ってるのも事実。
それより、プレゼント。
「・・・質問を変えて、私がしたいこと。」
したい事・・・
したい事・・・
「景吾の顔にもう一つホクロ付けたい。」
ダメだよね。
「景吾の顔に『ボーズ』ってかきたい。顔中に。」
絶対ダメ。
「・・・景吾にテニスで勝ちたい。」
ありえない。
「・・・忍足のめがねを壊したい。」
イライラするのよね、あの丸めがね。なんで丸なの?
「景吾の顔に化粧をして、オカマちゃんにしたい。」
殺されるって。
「はぁ・・・思いつかない。出かけよ。」
うるさいメイドさん達を避けて、家を出たらバッタリ・・・
「亮くん。」
「あ、あぁ・・・」
亮くんの事、宍戸 亮くん(わかりやすい)が家の第一門の前にいた。
「なにしてるの、こんなトコで?」
この辺は私の家しかないから、寄り道ってことは無いはず。
「寄り道」
やっぱりそう来たか。
「ふーん・・・散歩しよ、公園まで」
「あぁ」
あぁ・・・したいことあるかも。
亮くんの顔にもっと傷付けたい。これ以上増やすとかわいそうだから、したい!(どういう意味だよ、オイ)
嘘だよ、亮くんv
「でも、寒いねぇ」
はぁってしたら息が見えた
「雪が降りそうだからな」
「降らないよ、これぐらいじゃ。」
「そう言えばはフィンランド育ちか」
「育ちって言うほどじゃないけど・・・生まれだけだよ。」
でも、覚えてる。
あの朝、起きてカーテンを開けた時の感動。
見渡す限りの銀世界。
本当に寒くて、家中の窓が真っ白になって、一晩の出来事とは思えないほどの雪が積もる、銀世界。雪が楽しくって、楽しくって、毎日頬を真っ赤にするまで遊んでいた。
そして、何よりの楽しみは家族と一緒に過すクリスマス。あのころは家族みんなで祝ってた。お母さんもお父さんもいて、3人でプレゼントを開けた・・・
あの、雪の降る真っ白な町で・・・
「・・・雪ね・・・トーキョーに来て見たことない」
ため息交じりの言葉。ちょっと悲しくなった。またあの雪で遊びたくなった。
「えぇ・・・スノボしに行ったことねーのかよ?」
「あれは人工雪だもん。本物の雪見てないなって言ってるの。」
「雪は雪だろ。」
「本物は違います。」
ギィィ・・・
私達の前にベンツが止まった。
運転手を見たらすぐにわかった。
「帝王がご登場。」
私が言うのと同時にドアを開けてもらった景吾が出てきた。
「帰るぞ、。」
いつもの命令。
「今出てきたばっかりなのに・・・」
でも寒いから車に向かった。
「亮くん、ごめんね。散歩に誘ったのに途中で抜け出すのは」
ちゃんとあやまるよ、私は。景吾と違って人のこと思いやるもん。
「別に気にしてねーよ。またな」
「ばいばいv」
バタン。
車の中は相変わらず静か。
いつもはDVDでも見てる景吾がけど、私に怒ってるときは見ないの。
「亮くんと散歩したの、怒ってるんでしょ?」
「わかってるんあらなぜやる?」
窓の外を見て、私を見ようとしない。
「はいはい。ごめんなさい。そんな小さなことは忘れて、欲しいもの考えた?」
「おまえこそあるのか?」
「考えたんだけど、何も思いつかないくって」
「・・・25日。」
「え?」
「25日からグアム行くぞ」
「え、行くぞって私も?」
「そうでなければお前にいわねーよ」
「クリスマスをグアムで?・・・初めてかも。」
「ほら。」
と、やっとこっちを向いてくれた。
そして渡されたのがチケット。
「ありがと。グアムって久しぶりだからうれしい、景吾!!」
本当にうれしい。ちゃんと私のこと考えてくれてるんだ。なにも欲しいって言わない私にすすんでプレゼントくれたんだもん。この[自己中俺様気取りの]景吾様が!!うれしいv
「25日が楽しみvv景吾と二人旅でしょ?」
「・・・まぁな」
あ、テレてる。かわいいvv
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