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どこまでも寄り添って夢を語り尽くせるなら
どんな急な坂道もへこたれずに登れそうさ
【Tears I Cried】
悟浄がとすむようになってから3週間が過ぎた。悟浄は患者を務めていると同時に、の助手も務めた。
に診察されに宿に来る患者は多くない。だがそれでいいのだとは言った。命を粗末にするやつは診察しないっと彼女は決めていたから。
・・・では、なぜ悟浄はいるんだろう?
「今日はもう患者来ない見たいだから、買い物行くよ。」
お昼を食べていた二人。
「あぁ。・・・ごちそうさま。」
悟浄はまたが作ったご飯を綺麗に食べなかった。
「・・・食べなさい。」
「もう腹いっぱい。」
「患者がつべこべ言うな。」
「お前以上は食ったぞ。」
「あたしは小食だからいいの。あんたは患者。」
「俺の4分の1も食ってねーじゃん。」
「食べたよ。」
「・・・お前さ、このごろ少なくなってねー?食う量が。」
「気のせいです。」
「あっ、そう。んで、みつかったんかよ?お前が探してる医者?」
「まだ。ってか、この町って医者が少ない。」
「・・・なんで医者を探してるんだ?」
「患者にはカンケーない。」
「じゃぁ恋人には?」
ポツンと吐き出された悟浄なりの告白。
「・・・誰?」
「ヒドッ・・・今自分のプライド捨ててこっちから惚れたってこと言ったのに。」
「小さいプライドは捨てろ。ホラ、片付けたら買い物行くよ。」
「お客さん、雨降りますよ。傘いりません?」
「いいです。お金ないし。」
「毎度あり。」
いつもの店のおじさんが笑顔で見送ってくれた。
「結構買うよな〜・・・酒。」
の変わりに荷物持ちになる悟浄。
「あんたが医療用酒を飲むから」
「だってフツーの酒だろ?」
「ここにはこれしかないの。」
テケテケゆっくり町を二人で歩いた二人は公園で一息ついた。
ベンチで二人座ってポケーと空を見上げていた。
ポツン・・・ポツン・・・
「悟浄、雨だよ。」
「・・・あぁ・・・」
やっと見上げた空から小粒の雨が落ちてきた。
「・・・なぁ・・・なんで医者になったんだ?『命を瑣末にするやつは嫌い』って言うお前が?」
その場を離れて雨宿りでもしようとせず、悟浄は何気なく前からあった質問を聞いてみた。
「・・・医者のくせに恥ずかしい話だけど・・・死が怖いから。」
「・・・死?」
「なんなのかわからないじゃん。どうなるのか、どう感じるのか。」
「・・・でも死んだほうがいい時だってねーか?」
一瞬、3年前のあの出来事が頭に浮かぶ。
自分が死んで、母親が泣くのを止めるなら・・・
「死んだほうがいい時ってない。だって、なんか負けてるみたいでムカつかない?そんな負けてるやつら見てるとこっちまでムカツクから医者になった。」
「・・・」
歩くのを止めた悟浄はその場に立ち竦む。
「どうしたの?いつもなく、暗いね。」
「母さんは・・・俺のせいで・・・」
「・・・聞いてあげるよ。」
そして、悟浄の中から隠していた感情が涙としてあふれ出した。
「・・・もう大丈夫さ・・・」
悟浄の顔を自分に押し付け、肩を寄せ合うように腕をまいた。通行人があまり変に見ないようにしてあげた。
数分たったころに泣き止んだ悟浄はの肩に頭を乗せていた。
「・・・」
未だに寂しげな悟浄の瞳を見ては、
「すぐに晴れるよ。」
っと、微笑んだ。
通り雨は本当に晴れ、寄り添っていた二人に日差しが差し掛かった。
「ホラね。」
「・・・ホント・・・お前って不思議。」
「医者だもん。」
「・・・さてと・・・帰るか」
立ち上がった悟浄は思いっきり背伸びをした。
「うん」
「やっぱりシャワーが2つあってよかったねー」
宿に戻った二人はそれぞれシャワーを浴び、やっと一息つこうとした。
「ヤベ、タオルたんねー」
長い紅い髪を乾かすにはタオル一枚ではたりなたっか。
「ホラ、こっち向き。」
自分のタオルで悟浄の髪を拭いてあげた。
「・・・」
「・・・何?顔に何かついてる?」
「・・・やっぱ綺麗だ・・・」
「な、何ガキが大人を口説いてんの・・・」
ゆっくりまわされた悟浄の両腕ではさらに近づいた。そして、他の女性には表れなかった気持ちでの唇に自分のを寄せた・・・
「・・・悟浄に会って良かった・・・」
そう微笑んでも悟浄を受け入れた・・・
You take the tears I cried
And lift me up to the bluer skies, yes you gave me hope,
Gave meaning to my life, I love you so
You never asked me why,
Just smiled and took all the tears I cried
Baby, now I know
What life means and what I am living for
翌日、悟浄は日差しの強さで目が覚めた。
隣で眠る心から愛しいの頬に手を当てた。
・・・ツメタイ・・・
「もう出て行くのかね?」
宿屋の親父が悟浄に聞いた。
「あぁ。俺もここにいたって意味ねーし。もっと自分的になっとくする人生探すわ。」
の荷物をかかえ、悟浄は宿を笑顔で出て行った。
「・・・あのにーちゃん大丈夫かね?」
「あの先生が重い病で亡くなってもまだ笑顔を絶やさない。大丈夫さ。」
親父たちの会話も聞こえぬほど悟浄は遠くへ歩いていった。
探している、生きている意味とその訳を
少しずつ君が伝えているよ
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