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プレッセ城の3つの伝説 |
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T プレッセ城が建てられた時代には、まだよからぬ迷信がゲッティンゲン地方では信じられていました。お城を建てる際に、生きた子どもを人柱にすると、建設が上手くいくということを人々は信じていたのです。同じように、日本の昔話にも人柱の伝説はあります。そこで、子供を人柱に提供した親には高額な褒美を授けようと、募りました。しかし、わが子を人柱になどと申し出る親は、なかなか現れるものではありませんでした。
さて、人柱も見つかり、いよいよ城壁の工事が始まろうとした時のことです。突然、この子どもが大きな声ではっきりと話せるようになったのです。
U
プレッセ城の井戸はとても深かったそうです。城の住人は鎖にバケツをつけ、水を汲み取っていたのですが、その鎖の長いこと!隣村のボーベンデンまで届くほどだったといいます。
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プレッセ城にまだ、騎士が住んでいた頃のお話です。騎士にはアーデルハイトという名の娘がいました。アーデルハイドはアレンシュタイン(現在のマリアシュプリング)という場所を愛し、そこの泉のわきに腰を下ろし、侍女の奏でる楽器にあわせ、歌を歌っていました。 その近くを通った二人のハルデンベルク城の騎士が、アーデルハイドの美しい歌を耳にしてしまいました。ハルデンベルクとブルクプレッセは当時、仲たがいをしており、両者はいつも相手を痛い目にあわせてやろうと、機会をねらっていたのです。ハルデンベルクの二人の騎士は、これはプレッセの連中をぎゃふんと言わせるにはいい機会だと考え、アーデルハイトと侍女を無理やり、馬に乗せ、彼らの城にさらっていき、身の代金をゆすりとろうとしたのです。 プレッセの騎士はアーデルハイドがさらわれたとの報告を受け、騎士に仕える貴族の少年をハルデンブルクに遣わしました。しかし、ハルデンブルク側は何の返答もせず、ただその少年を捕まえ、城内の牢に閉じ込めてしまいました。 プレッセ側はこの行いに憤慨し、ハルデンブルクのやつらに復讐をしてやろうと、徹底的に二人の騎士を追跡し、どちらか一人になったところを見計らって、襲いかかりました。ハルデンブルクの騎士、一人ではとうていかないません。プレッセ側に捕まり、プレッセ城に連行されてしまいました。プレッセの騎士は、怒りのあまり、アーデルハイドと侍女を返してくれることを頼むことなく、ハルデンブルクの騎士を城内の塔に縛りつけてしまいました。騎士がハルデンベルクの城を見ることができるよう、そちらの方角に顔をむけてやりました。その後、ハルデンブルクの騎士はとうとう餓死してしまいました。 城に囚われたアーデルハイドはどうしたのでしょうか?そのためには、ここで、ダッセルの伯爵のお話をしなければなりません。ダッセル伯爵はかつて、お金に困っている時期があり、ノルトハイムの修道院にプレッセ城を担保として、お金を借りたことがありました。伯爵が亡くなり、息子のアドルフとアーデルハイドは結婚をしたいと思っている仲でした。アドルフは、アーデルハイドの父の城を請け出したいと思い、修道院長にそのことを伝えました。 すると、 「プレッセ城は担保物件ではなく、父のダッセル伯爵から買ったものです。請け出すことはできません。一度売ったものは、買わなければなりませんぞ」 と修道長は答えました。確かに修道院にあるのは、担保契約書でした。しかし、邪まな修道士4人は、売買契約書を偽造し、ダッセル伯爵をだまし、儲けようと企んだのでした。偽造した文書を、いかにも父のダッセル伯爵の頃に契約したものと思わせるよう、古く、黄ばんだものに見せるためにこんなことを行いました。暖炉に偽造した羊皮紙をかけ、鰻のように燻製にしたのです。4人の修道士のうち、ひとりはこんな悪事に加わるのはごめんだと言いました。しかし、多数決で詐欺を行うことが決まってしまい、一度決まったことは最後までやり通さなければならないと考えてしまったのです。 ノルトハイムの修道院の台所で、ひとりの修道僧が働いていました。詐欺をしようとしている修道士たちは、偽造をするため、暖炉に羊皮紙をかけにきました。僧は、4人の修道士たちが暖炉のところで変なことをしているのを不思議に思いました。4人が去った後、僧は煙道から羊皮紙を取り、読んでみました。それは一枚の売買契約書でしたが、そんなものを燻製にしてどうするのか、さっぱりわかりませんでした。彼には兄がいて、兄はダッセル伯爵、アドルフの家来でした。この滑稽な話を兄に何気なくしたのでした。 ある日、兄はお城の庭でダッセル伯爵に会いました。伯爵がとても重苦しく、悲しそうに見えたので、なぜそんなに落ち込んでいるのか、聞きました。伯爵は話そうとしなかったので、兄は伯爵には伯爵のお考えあってのことと思い、しつこく聞こうとはしませんでした。しかし、伯爵はとうとう重い口を開き、修道士たちについて語り始めました。もし、伯爵がアーデルハイドの父の城、プレッセ城を請け出さなければ、結婚はできなかったのです。 兄は弟が話していた奇妙な話を思い出しました。これで全てが明らかになったのです。兄はノルトハイム修道院の弟から聞き知ったことを話しました。 ノルトハイムの修道長は厚 かましくもまだプレッセ城を所有している上、伯爵にひとりお僧を送り、イェルサレムへの巡礼の寄付を募ってきました。伯爵の我慢の糸が切れました。送られてきた僧を城の地下牢に閉じ込め、小姓と家来をノルトハイムに行かせ、修道院に火を放たせたのです。 アーデルハイドはその時、修道院にいました。伯爵はアーデルハイドを連れ出し、馬に乗せ、フレデルスローまで行ったところで、かけがえのないアーデルハイドの様子がおかしいことに気づきました。それからラウエンブルクのオーレンの丘の上で、アーデルハイドをかかえあげました。伯爵が休息をとり、彼女にキスをしようとした時です。おそろしい現実を見ることになりました。アーデルハイドが息をひきとっていたのです。 |