Facilitated Communication (FC) と Doman Method
海外文献翻訳資料集

「奇跡の詩人」検証文献翻訳班@2ちゃんねる
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Last Update 2008/03/01
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2002年4月28日にNHKスペシャル「奇跡の詩人」が放映されました。その中で、主人公の重度脳障害児が取り組んでいるとして二つの手法が紹介されました。ファシリテイテッド・コミュニケーションとドーマン法です。このサイトは、ファシリテイテッド・コミュニケーションとドーマン法に関する海外文献を翻訳し、紹介します。
それぞれリンク下の文章は要約です。リンクをたどると全文があります。要約無しページはこちらから


2004/06/30新着
神経障害をもつ子供へのドーマン−デラカト治療法 (1968年10月)
★自閉症についての活動評価報告書(1995〜2000年)議会報告
(1996年12月11日法)仏政府 雇用・連帯省 社会事業局
ファシリテイテッド・コミュニケーションに関する記述(2000年12月)


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文献一覧
Facilitated Communication(懐疑・批判)
詳論(研究論文、事例研究)
声明、宣言、小論
Facilitated Communication(推進・賛成)
Doman Method(懐疑・批判)
関連団体リンク
Facilitated Communication(懐疑・批判)
Facilitated Communication(推進・賛成)
「奇跡の詩人」関連リンク
懐疑・批判
賛成

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文献一覧

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Facilitated Communication(懐疑・批判)

詳論(研究論文、事例研究)

Facilitated Communication and Autism Separating Fact from Fiction (1993): Community Services for Autistic Adults and Children
ファシリテイテッド・コミュニケーションと自閉症:事実の虚構からの分離(1993年):自閉症者、自閉症児へのコミュニティサービス

要約:自閉症研究および自閉症者の療育の観点から、ファシリテイテッド・コミュニケーションを考察。FCを実行する上で必要とされる身体接触や信じることといったことがらの問題点を指摘。FC実施時のファシリテイターと自閉症者との特殊な関係によってFCが機能するように見えると論考。またFCが、自閉症者の意思でないことを、自閉症者の意思であるかのように表現するという倫理的問題を持つと指摘する。FCの有用性が証明されないかぎり、FCの利用は実験的目的に限るべきだとしている。最後に、FCへの厳密な検証が必要だとして、その条件を提案している。

FACILITATED COMMUNICATION:MENTAL MIRACLE OR SLEIGHT OF HAND?(1994):Skeptics Society
ファシリテイテッド・コミュニケーション:奇跡か手品か?(1994年):スケプティック協会

要約:懐疑論の立場から、ファシリテイテッド・コミュニケーションの歴史を紹介。それが科学の粋を逸脱していること、検証で否定的な結果が出たときの反応が、超能力者の言い訳に類似していることを指摘。FC推進派が、自分たちに都合の悪い実験結果は無視し、都合の良いもののみを宣伝していることも指摘している。FCの解明はまだ時間がかかるとしながらも、ダウジング棒やコックリさんとの類似に言及し、メンタルヘルスに奇跡はなく、FCが真実であればよいという願望は、厳然たる事実の前では受け入れられないとしている。

A History of Facilitated Communication: Science, Pseudoscience, and Antiscience: Science Working Group on Facilitated Communication (1995、APAの要請によりこのサイト内に原文を掲載しています): American Psychological Association
ファシリテイテッド・コミュニケーション史:科学、疑似科学、反科学:ファシリテイテッド・コミュニケーションにおける科学調査ワーキンググループ(1995年):米国心理学会

要約:ファシリテイテッド・コミュニケーションが受け入れられる社会的背景と、FCの歴史について詳述し、FCが擬似科学に該当すると指摘。ポストモダンの潮流の中でFCの正当性が主張されたことにも言及、西洋社会の一部に反科学的感情が広まっていることもFCに関わりがあるとしている。

AN EXPERIMENTAL ANALYSIS OF FACILITATED COMMUNICATION (1995, Summer): Journal of Applied Behavior Analysis
ファシリテイテッド・コミュニケーションの実験的分析(1995年夏):応用行動分析学誌

要約:ファシリテイテッド・コミュニケーション時に生じるファシリテータの影響を調べる実験。7組のクライアントとファシリテータに対して行われ、どのようなコミュニケーションもFCを通してクライアントから得られず、ファシリテーターがタイピングを制御しているという結論が得られたという。

EXPLORING FACILITATED COMMUNICATION(September 1995): Rocky Mountain Skeptics
ファシリテイテッド・コミュニケーションに関する調査(1995年9月):ロッキー・マウンテン・スケプティクス

要約:ファシリテイテッド・コミュニケーションによる証言が、裁判でどう扱われてきたか、8つの訴訟についてまとめている。

A review of research into Facilitated Communication (May 1997): State of Queensland (Department of Education)
ファシリテイテッド・コミュニケーション研究に関する報告書(1997年3月):オーストラリア・クイーンズランド州教育局

要約:ファシリテイテッド・コミュニケーションの研究史を概観し、肯定的な意見がある一方で統制された研究ではFCの有効性の実証が不成功に終わっていることを指摘。FC肯定派、否定派双方から指摘される様々な問題点や目標を挙げている。現時点では、FCは広く用いられる前に有効性を立証する必要があるとしているが、論の結論ではあいまいな立場を取っている。

声明、宣言、小論

Facilitated communication: Courts say "No"(1992): Autism Society of America
Facilitated communication 裁判所による否定的結論(1992年):アメリカ自閉症協会
(ASAサイトに該当文書は現在存在しない。原文リンクは The Review 内)

要約:ファシリテイテッド・コミュニケーションによって告発された二つの虐待事件で、FCによる告発に信用性がないと、いずれも裁判所で否定されたできごとの概略を紹介する。また、Biklenら推進派の反応と、弁護士の発言、関連学会の声明を紹介している。

POLICY STATEMENT: FACILITATED COMMUNICATION(October 20. 1993): American Academy of Child and Adolescent Psychiatry
方針声明:ファシリテイテッド・コミュニケーション(1993年10月20日):米国児童青年精神医学会

要約:ファシリテイテッド・コミュニケーションは科学的に有効な技術ではないことが繰り返し立証されており、FCを通じて得られた情報は、虐待の申し立てを確認または否認するためや、診断または治療の判断に用いてはならないとする、米国児童青年精神医学会の方針声明。

Resolution on FC by American Psychological Association (August 14, 1994) (の第6章): American Psychological Association
ファシリテイテッド・コミュニケーションに関する米国心理学会の決議(1994年8月14日):米国心理学会

要約:ファシリテイテッド・コミュニケーションは有用性が証明されておらず、FCによって得られた情報は虐待の告発・診断や処遇決定に使用されてはならないと指摘、FCは実証されていない意思伝達手順であるという立場をとるとする、米国心理学会の決議。

Position Statement on Facilitated Communication (Nov. 1994) :American Speech-Language-Hearing Association
Position Statement on Facilitated Communication(1994年11月):American Speech-Language-Hearing Association

Facilitated Communication: History/Controversy (January 1995): New York State Commission on Quality of Care for the Mentally Disabled
ファシリテイテッド・コミュニケーション、歴史と論争 (1995年1-2月):精神障碍者のためのニューヨーク州クオリティ・オブ・ケア委員会

要約:ファシリテイテッド・コミュニケーションの歴史と論争を紹介。逸話的報告ではない、経験的研究では、FCの有用性は証明されていないと指摘。現場での使用の枠組みとして、OMRDD(ニューヨーク州立精神障碍・発達障碍センター)の二つの文書を紹介する。

Statement on Facilitated Communication (1995, Summer) : Association for Behavior Analysis
ファシリテイテッド・コミュニケーションに関する声明(1995年夏):国際行動分析学会

要約:ファシリテイテッド・コミュニケーションに治療上の利益があることを示す客観的・科学的な証拠は全くなく、さまざまな害をもたらし、FCの使用は正当ではないし非倫理的であるとする、国際行動分析学会の声明。

A Microanalysis of Video-Taped Facilitated Communication Interactions Involving a Client with Autism. (1996): Andy Grayson
(翻訳中お待ちください)(1996年):アンディ・グレイソン

Facilitated communication: Encyclopedia of Skepticism and the Paranormal(1997頃): New England Skeptical Society
ファシリテイテッド・コミュニケーション:懐疑論と超自然論の百科辞典(1997年頃):ニューイングランド・スケプティック協会

要約:懐疑論の立場から、ファシリテイテッド・コミュニケーションがファシリテイターの元で有効に見えるのは、コックリさんやダウジングのような、本人が自覚せず自分の行動を制御するイデオモーター(観念運動)効果のためであると主張する。また、親やファシリテイターがFCに効果があると信じたがっていることを指摘し、彼らに誤った希望を与えることが有害だと主張する。

Auditory Integration Training and Facilitated Communication for Autism (RE9752) (August 1998): American Academy of Pediatrics
自閉症における聴覚統合訓練とファシリテイテッド・コミュニケーション(1998年8月):米国小児医学会

要約:二つの新しい自閉症の治療法(聴覚統合訓練とファシリテイテッド・コミュニケーション)が有効であるとの証明はなく、研究目的以外でこれらの治療法が採用されるべきでないとの、米国小児科学会障害児委員会による勧告。

(Some Articles from the Facilitated Communication Institute)
(翻訳中お待ちください)ファシリテイテッド・コミュニケーション研究所サイト内のいくつかの文章

Facilitated communication: Rejected in science, accepted in court - A case study and analysis of the use of FC evidence under Frye and Daubert (1993 - 1999)
(翻訳中お待ちください)FC法:科学では拒絶され、法廷では受け入れられる- FryeとDaubertによる、FCによる証拠使用の事例研究および分析-。(1993年 - 1999年)

Facilitated Communication Introduction(1998-2001): Ontario Consultants on Religious Tolerance
ファシリテイテッド・コミュニケーション序論(1998年-2001年):宗教的寛容についてのオンタリオ・コンサルタンツ

要約:ファシリテイテッド・コミュニケーションは中立的に論じられることは少なく、肯定か否定かのどちらかであることがほとんどだが、中立的に論じることが有益であると、宗教的・倫理的立場から主張。FCが本当であろうとインチキであろうと、現在の中途半端な状況は有害であると指摘。また、FCの歴史と論争史を概観。

Facilitated CommunicationNew York State Department of Health
原文の場所は、このリンク先ページの項目"Facilitated Communication"です。正確な出典表記は、下記訳文ページ冒頭に詳細説明してあります。ご確認ください。
ファシリテイテッド・コミュニケーション (1999年):ニューヨーク州保健局

要約:年少の自閉症児へのさまざまな介入方法を評価したガイドライン。 FCについては、有効だとの証拠がなく、その使用による害も考えられるため、 使用しないことを強く勧告している。

The Treatment of Neurologically Impaired Children Using Patterning (RE9919) (November 1999): American Academy of Pediatrics
(翻訳中お待ちください)(1998年8月):米国小児医学会

Annie's Coming Out の表紙、著者略歴、裏表紙

L'autisme: evaluation des actions conduites (1995-2000)
ファシリテイテッド・コミュニケーションに関する記述
★自閉症についての活動評価報告書(1995〜2000年)議会報告
(1996年12月11日法)仏政府 雇用・連帯省 社会事業局 2000年12月
ファシリテイテッド・コミュニケーションに関する記述

要約: ファシリテイテッド・コミュニケーションについて概説し、有効性を裏付ける証拠がないと指摘。だが専門職でも熱心な人がいると指摘している。

Facilitated Communication(推進・賛成)

Autism National Committee Position on Facilitated Communication (年月不詳):Autism National Committee
(翻訳中お待ちください)ファシリテイテッド・コミュニケーションに関する米国自閉症委員会の立場(年月不詳):米国自閉症委員会(訳出未定)

Facts About Facilitated Communication (期日不明):Facilitated Communication Institute
ファシリテイテッド・コミュニケーションについての事実 (期日不明):ファシリテイテッド・コミュニケーション研究所

要約:Biklenがファシリテイテッド・コミュニケーションを推進する立場から、FCに関する肯定的な事実と、FCの持つ限界の双方を、21項目に分けて列挙している。

FACILITATED COMMUNICATION DIGEST (December, 1996):Facilitated Communication Institute
ファシリテイテッド・コミュニケーション概要 (1996年12月):ファシリテイテッド・コミュニケーション研究所

要約:ファシリテイテッド・コミュニケーションを推奨する研究者による、FCの概要説明。 CrossleyはFCにおいてはフィードバックが重要であり、フィードバックがなければ障害者の意思が正しく伝わらないとする。障害者自身の意思を伝えているのか疑わしいFCの例についても言及。 BiklenはFCに関する論争について概観し、FCが本物かインチキかを議論するのは不幸なことであり、ある種の人々が言葉を得るか失うかの問題なのだと言う。そしてFCのための10の行動ステップを提唱する。 Shevinは、劣った地位にいる者はコミュニケーションに於いて優位に立つ者に迎合する傾向にあるとして、これを「手がかり探し」と呼ぶ。FCを検証する実験で、否定的結果がでた例では、あやまった手がかり探しが行われているとして、FCにおいてはパートナーを交換することなどが大事だとする。

Parents' Perspective on Facilitated Communication (January 1995): New York State Commission on Quality of Care for the Mentally Disabled
ファシリテイテッド・コミュニケーションへの両親たちの視点 (1995年1月):精神障碍者のためのニューヨーク州クオリティ・オブ・ケア委員会

要約:障害者を子供に持つ親へのインタビューに基づく記事。ファシリテイテッド・コミュニケーションを使うことによって、親の持つ子供のイメージが、知的で独立した人格へと変ったという。

Doman Method(懐疑・批判)

Psychomotor Patterning (Fall 1996) :New England Skeptical Society
Psychomotor Patterning(1996年秋):Great Spangled Web SiteGreat Spangled Tondemo Essay:ドーマン法

The Doman-Delacato Treatment of Neurologically Handicapped Children (Oct. 1968):DEVELOPMENTAL MEDICINE AND CHILDNEUROLOGY
神経障害をもつ子供へのドーマン−デラカト治療法

要約:米国脳性麻痺学会など、アメリカ・カナダの10団体・学会が1968年に出した、ドーマン−デラカト治療法への否定的な声明。
 


要約:Radio Press/黒岩秀行

関連団体リンク

Facilitated Communication(懐疑・批判)

学会関連

行政、その他団体

State of Queensland (Department of Education) (オーストラリア、クイーンズランド州教育局)
Community Services for Autistic Adults and Children (アメリカ、メリーランド州に存在する)

Facilitated Communication(推進・賛成)

本家、推進団体

DEAL Communication Centre Inc.:FCを開発したCrossleyの施設(オーストラリア)
Facilitated Communication Institute:FCを米国に輸入したBiklenの研究所(米国シラキュース大学)
Vermont Facilitated Communication Network
Facilitated Communication Coalition of Indiana
FC 2000 DK
Autism National Committee(アメリカ、マサチューセッツ州)


奇跡の詩人関連リンク

懐疑・批判

モニャ★デザインとその中の祭りの歴史:NHK本放送からの詳細な時系列リンクページ
漏れも「奇跡の詩人みたいYO!」の会(仮):当該番組ビデオを使った討論会の開催、参加情報
NHKスペシャル「奇跡の詩人」  〜日木流奈くんについて〜

賛成

Online Luna:当該男児の公式サイト
想ふ月事務局のページ:当該男児を最初にプロモートした人のサイト
ドーマン研究所
Institutes for the Achievement of Human Potential(その日本語訳ページ、ドーマン研究所サイト内)

日本語訳についてはOPLです。
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