Special Education


国際特殊教育研究ノート

研究者: 伊藤玄一郎


 ここは、自分の子供にLD(学習障害)問題があると学校から医者を紹介され、今度はその医者から自分の子供がADHD(注意欠陥多動性障害)児だと言われた作者が、この問題を把握するために情報を集めようと、関連組織や関係者のサイトなどを調べ、そして自分なりの解決案や対応する手段などを考えるために作ったスクラップブックです。

 そしてこれらの障害に関連して、「いじめ」や子供の「登校拒否」そしてこんどは「いじめっ子」への変身(非行への傾向)など、オンパレードで幅広い体験をしてしまいましたので、関係するテーマについての情報も集めてみました。
 さらに、これらへの対応が含まれた教育を比較し、特殊な条件をもつ子供たちのサバイバル教育を考えようとするものです。

 また、日本で大人気を呼んだマンガ「ドラえもん」に出てくる「のびたとジャイアン」が実はこのADHD症候群をよく現しており、一部では「のび太・ジャイアン症候群」とも呼ばれています。(のびた= ADD, ジャイアン= ADHD) そしてドラえもんはこのADD/ADHD人間を助け、無事社会で自立できるようになるまで専属でつけられたADD/ADHD人間の「天使」、「守護霊」いや「教育インストラクターロボット」とでも言えるのでしょうか。そして人気マンガのキャラクターになっている「クレヨンしんちゃん」や「ちびまるこちゃん」などもADHDとADDの要素を充分に備えた人間でしょう。

最近、不登校や教育内容への溶け込み問題がある子供たちを対象とするフリースクールや通信制サポート校などがふえたので、これらも集めてみました。


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ケーススタディー/うちの子の場合 :

複合型学習障害

(トキソプラズマ症、LD、ADHD、海外転勤暮らし、いじめ、差別問題、語学ハンデ)

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 私はアルゼンチンの留学時代に大学で知り合ったアルゼンチン人女性と国際結婚をし、家族を引き連れて国際協力の仕事でラテンアメリカ諸国を転々としてあるく、ラテン化した日本人である。(20年後にかみさんに逃げられ、バツいち3年目)


 白人系アルゼンチン人の妻との間に3人の子供をもうけることができたが、上の娘と息子は黒い髪の日本人的な顔つきな子供なのに、3番目は目がぱっちりの茶髪で白人っぽい顔つきの子供だった。生まれた時には、妻の母親が手伝いにきて、「やっとうちの孫らしい子供が生まれたね、前の二人は父親が一人で作ったみたいな顔だったからね〜」といって喜んでいた。

 しかし、この次男が母親のお腹にいた時、定期検診で、母親の体の中にトキソプラズマという寄生虫が多量発生していることが判明し、医者によると胎児の中枢神経が攻撃され影響を受ける恐れがあるということだった。この寄生虫は猫から感染することで知られ、米国や欧州などでも市民の6から8割が感染している珍しくない感染症である。大抵の場合、大人は免疫で抑えられているが、妊娠したときに免疫性のない胎児が感染し障害を受けることがあるもので、脳症,痙攣,水頭症,頭蓋内石灰化や網脈絡膜炎や黄疸,肝臓・脾臓の腫れ等の広範囲な被害を受けることがあり、
トキソプラズマ症として知られている。
 そして医者から、通常は抗生物質で駆除することができるが胎児に影響してしまう副作用の被害によるリスクが高いのでどうしますかと聞かれた。私は薬物に頼るよりも人間がもつ免疫性や抵抗力に賭ける主義なので、抗生物質は断った。
 私にはすでに身内にひとりそういう状況で生まれ、二十歳を過ぎても1歳程度しか脳の発育がなく、寝たきり状態の子供がいたので、その家族の苦労をよくしっており、自分も最悪の状況を覚悟した。
 私にできることは、神様に祈ることだけだった。「神様、どうかこの子を守ってください。そして社会と人に役のたつ人間として生まれさせてください。 私となにかを交換しても構いませんから」

 やがて生まれてきた子供は、五体満足で、元気一杯の子供だった。そして幼稚園に入るまでは目だった障害もなく育っていった。
 しかし、たって歩けるようになるのも遅かったし、走ったり、絵を書いたりすることも苦手だった。私はトキソプラズマ症の影響はしかたがないと思っていたが、最悪の状況を覚悟していた私にとっては上等な発育ぶりだった。
 それでも当時小学校に通う上の子供たちが夢中になっていたファミコンゲームを3歳の次男がトライし、どうしてもやられてしまうとくやし涙を流しながら、それらが学校にいっている間、必死に挑戦を続けているうちに、学校に通う兄や姉よりも勝てるようになっていった。親バカな私は、「この子は天才だ!、3歳で小学生に勝てるぞ!」と思い、かってに夢を膨らませていた。

 しかし、次男が幼稚園にあがる時の知能テストで、パナマのモンテソーリ系の学校で、他の子供より発育が遅れており、どうも学習障害(LD)だということで、専門の精神科医を紹介された。その医者に数回通って検査をしてもらった結果が、次男の学習障害の原因は、トキソプラズマ症の影響もあったかもしれないが、それ以上に障害の大きな原因となっているのがADHD症が見られたことで、これは遺伝性の場合があるため、父親も検査したいといってきたのである。これには私もビックリした。
 医者に呼び出されて、いろいろと私の小さいころの特徴や性格などを並べていくうちに次男の子が私の小さい腕白期によく似ていることがわかった。
 私が小学校1年の時、母が学校に呼び出されて私に「落ち着きがない!」、「集中力が散漫だ」「躾をしっかりしてください!」などとうんざりするほど問題を並べられたことがあったのを聞いていたので、次男に私のADHD症が遺伝されているのを確信した。

 この息子は集中力がないだけではなく、トキソプラズマ症の影響で絵も字もうまくかけなかった。しかし、話は大人が舌をまくような理屈を並べるし、先生や母親に対し生意気な反論をするので、頭はいいとみんなが思っていた。 ただ、小学1年を終えてもまともに字が書けず、先生の話を聞いていないのでテストはみんな落第点だった。

 我が家では、母親が子供たちをマルチリンガルに育てるべく、母親の自分とはスペイン語で話させ、父親の私とは日本語で話させ、学校は英語系の学校に入れていたため、会話に関しては誰とでも不自由なく話せるように育った。そしてこの3番目の子供も3つの言語で屁理屈を述べ、口論できるようになっていた。

(写真左が小学1年生の時の次男で、右はその時のパナマ人の担任)

 しかし、この子は3カ国語を話せるとはいえ、読み書きは他の子供よりも遅れており、特に小学校2年生になってもミミズがはったような字しかかけなかった。私はこの原因はトキソプラズマによる脳細胞の部分的破壊を受けて均等管理能力が遅れているためと、ADHD症による学習障害で授業を十分に吸収していないことが原因だと判断していたが、一方ではコンピューターをもたせるとキーボードを扱う能力は、平均以上だったので、私はパソコンのワープロ機能を使い、ローマ字入力による日本語学習を行った。そしてひらがなとカタカナを教えた。集中力のない子供に日常生活で使われない言語を教えるのには並大抵以上の忍耐がいることを痛感した。 

.......つづく (ADHD症のせいか書きかけてよくそのまま忘れて半年くらい経ってしまうことも多い)


 LD(学習障害)症候群


 LDは、英語のLearning Disabilitiesの頭文字を取ったもので、日本では一般に学習障害と訳されています。日本語の障害という言葉のイメージが重すぎることもあり、「学習障害」よりは「LD」を使うことが多くなって来ています。

 学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、 読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものです。  学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されていますが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的 な要因が直接の原因となるものではありません。
 LDは症候群であり、個々のLD児・者たちが抱える困難は多様です。例えば、聞いて理解することはできるのに、教科書や黒板の字を読んで理解することが困難な読字障害。コミュニケーションや集団行動がうまく取れない社会性の困難などがあります。

LD STATION

このサイトは、LDに関する各種の情報を収拾・整理し、提供することを目指しています。
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/yamaokash/index.htm

LD(学習障害)親の会「けやき」

LD (学習障害) に関心を寄せる全ての方のためのサイトです。
http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/

 注意欠陥症候群(ADHD/ADD)


 注意欠陥症とは、脳の想像的部分が活発で常に新しい情報や経験を求めるために、同じターゲットに注意力を維持することができない症状を持つ人間です。これには、非常に活発で落ち着きのないといわれる多動性型 ADHDと、それほど活発でも落ち着きがないわけでもない 非多動性型のADDがあります。ADHDとは、「Attention Deficit Hyperactivity Disorder」の略で、日本語では「注意欠陥多動性障害」です。それからいうとADDは、「Attention Deficit Disorder」の略で「注意欠陥障害」ということになります。そしてこの2者とも、対照的な面はありながらも同じように注意力が散漫しやすいため、それが勉強や仕事などに影響してくる結果があり、また物忘れや、慌てて事故を起こしやすい傾向をもっています。想像力がたくましく、蓄積する情報量も多いために周りの人間たちとずれが生じたり、考え方が噛みあわなかったりすることは珍しくありません。

 しかし、坂本龍馬、レオナルド・ダ・ビンチ、トーマス・エジソン、アーネスト・ヘミングウェイやケネディ大統領などの社会的指導者や学者たちの子供のころのエピソードから判明した共通する精神的な傾向としても知られ、今ではアイシュタインなどの多くの著名な科学者、政治家、実業家にも見られる症状として知られるようになったため、これは「障害」ではなく、創造性と行動力をもった個性の強い人間が持つ性質として位置づけられるべきで、「症候群」といった表現が適切かもしれません。

 研究され始めたのが比較的新しいためADHD/ADDの原因はまだ不明ですが、注意力・衝動性・多動性を自分でコントロールできない脳神経学的な疾患と言われています。症状は3歳以前から見られることもあり、学校に入ってから気がつくケースも多いようですが、一般には同年代の集団に入った時に他の子供たちと同じような行動や学習ぶりが見られず、小学校で授業内容について行けなくなったり、他の子供より大幅な遅れが見えたりして学習障害(LD)があると判断された時に見つけられることも多いようです。今までは反抗症状として片付けられ、躾(しつけ)問題とされることが多いようです。

 じっとしていなさいといわれても言われたとおりにできない子供がそうで、個人的な差や強度の違いはありますが、人の話を聞きながら自分の頭の中の想像は別なほうに飛んでいってしまう傾向があります。そのために先生の言ったことを半分も聞いていなかったり、指導されたことを知らずに別な行動をとったりします。

ADHD児の特徴としては、1.集中力が持続できず、注意が散漫になる。 2.絶えず落ち着かず動き回る。 3.衝動的で興奮しやすい。等があり、アメリカでも推定200万人以上、日本でもかなりの該当者がいると考えられています。
 単調な作業を長時間できない・忘れっぽい・些細なミスをする・考えずに行動する・落ち着きがない、多弁で時間や物の管理ができないなどが主な特徴で、アメリカ精神医学会のDSMや世界保健機構のICDによる基準を参考に医師が診断します。しかし「だれでも努力すればできそうなこと」ができない障害なので、「なまけている、不まじめ」などと叱責されたり、軽蔑されたりすることが多く、本人は自信や希望を失い、自暴自棄になったり、うつ傾向になったりします。

大人になっても見られるADHDと遺伝性
ADHDは、以前は子どもの疾患と考えられていましたが大人になってもADHDで苦しんでいる人はいます。遺伝学的研究では、ADHDは遺伝される可能性があるとされ、そのため医者が子供にADHD診断を行う時には親も一緒に診断し、家族歴と合わせて分析する必要もあります。

    成人のADHD診断基準: 次のうち少なくとも15項目において該当する場合。
    1.力が出し切れない、目的に到達していないと感じる(過去の成果にかかわらず)
    2.計画、準備が困難である
    3.物事をだらだらと先送りする・仕事に取りかかるのが困難である
    4.たくさんの計画を同時進行させ、完成できない
    5.タイミングや場所や状況を考えず、頭に浮かんだことをパッと言う
    6.常に強い刺激を追い求める
    7.退屈さに耐えられない
    8.すぐ気が散る、集中できない、読書や会話中に心がさまよう、時に過集中である
    9.しばしば創造的、直感的かつ知能が高い
    10.決められたやり方や「適切な」手順に従うのが苦手である
    11.短気で、ストレスや欲求不満に耐えられない
    12.衝動性
    13.必要もないのに際限なく心配する傾向
    14.不安感
    15.気分が変わりやすい
    16.気ぜわしい
    17.耽溺の傾向
    18.慢性的な自尊心の低さ
    19.不正確な自己認識
    20.ADD、躁鬱、鬱、薬物中毒(アル中も含む)又は衝動や気分が抑制困難の家族歴


天才や英雄に多く見られる症候群
 ADHDの特徴を理解し、それによるハンディキャップ(日常生活での支障)を軽減することでADHD的症状は、ひとつの個性になることがあります。さらにADHDを単なる障害としてとらえず、才能として活用することも可能なのです。つまり見方を変えれば、「ひとつのことに集中できない」ことは「多くのことに興味を持てる、同時にいくつもの仕事をこなせる」ということであり、衝動的とは実行力と行動力があると言えるのです。大切なことは周囲の理解ある言葉かけによる本人の自信喪失の防止です。支援の第一歩は思いやりのある言葉がけ、そのためにはADHDの正しい情報が不可欠です。発明王と言われたエジソンはこのADHDの代表的例として有名ですが、そのほか多くの科学者、政治家、実業家に見られる症状なので、これを生かすように工夫するのが社会に貢献できる人間を育てる重要な教育となるのではないのでしょうか。

天才・偉人達に隠された謎の症候群を追え!

坂本龍馬、レオナルド・ダ・ビンチ、トーマス・エジソン、アーネスト・ヘミングウェイやケネディ大統領に共通する精神的な傾向が子供のころのエピソードから判明した。彼らに共通する精神的な傾向とは=ADHD(注意欠陥・多動性障害)。今、規格に入らない個性を無理やり矯正することなく、伸び伸びと育てることを許容するような教育のあり方や、家庭のあり方が問い直されている。
http://www.ntv.co.jp/FERC/research/19981129/f1397.html

NPO法人 エジソンクラブ

- 注意欠陥他動性障害の最新情報や家庭、教育の場での正しい理解を目指す。 〜理解と支援で「障害」を個性に〜 ADHDを持つ人たち、そして共に悩む家族・教師を応援します。
http://www.e-club.jp/

ADHD Portal Site

ADHDの見分け方、関連用語、保護者、指導者へのアドバイス、書籍の紹介、FAQ、リンク集等。
http://plaza27.mbn.or.jp/~Osamu/

Society of Adult ADHD

ADHDの症状が、実は大人になっても脳神経の発達の特性が原因でそうならざるを得ない部分が多々あるということが分かってきました。しかし ADHDと上手く付き合うことさえできれば、ADHDは大変魅力的な性質です。ADHD族の毎日がより有意義にすごせるように、また、ADHDが本来持っている潜在能力を最大限に生かせる世の中にするために、このサイトは作られました。
http://www.adhd.jp/pub/html/



 アスペルガー症候群


アスペルガー症候群(Asperger Syndrome -AS-)というのは、1944年にオーストリアのハンス・アスペルガーという小児科医がとても変わっていて魅力的な子供たちを「自閉的精神病質」として症例報告したものが、比較的最近になって世界的に注目されるようになり、「アスペルガー症候群」として精神医学の教科書にも載るようになりました。

 ふつう自閉症というと、より障害が重く言語能力も損なわれているものを指し、その多くは知的発達障害を伴っているのですが、知的には正常レベルの自閉症のことを「高機能自閉症」といいます。その高機能自閉症の仲間で、より正常に近い能力をもつのがアスペルガー症候群です(専門家の間でこれらが同じものか違うものかという論争があります)。高機能自閉症やアスペルガー症候群のことをまとめて「高機能広汎性発達障害」ともいいます(「広汎性発達障害」というのは自閉症圏の障害の総称です)。児童精神医学の分野で扱われていて、確かに子どものときに学校の集団生活に適応できなくてとても大変なのだけど(いじめの対象になりやすく、学校の先生からも理解されにくい)、おとなになればまったく普通の人になるかといえばそうともいえません。専門分野で能力を発揮するなどして大変な成功をしている人がいる一方で、社会に適応する上でとても困難を持っていることが多いのも現実です。

 子どものときに「自閉傾向」と言われるような場合、アスペルガー症候群のことが多いでしょう。また、最近では、学習障害(LD)ということがよく言われるようになりました。全般的知能が正常レベルなのに、読み、書き、計算など特定の学習能力の困難があるというのがそれなのですが、アスペルガー症候群のような社会性の問題についても使われるようになり混乱を生みだしています。学習能力に特に問題がないのに、「お前は学習障害だ」なんて言われてたら、その子が正常な自己イメージを獲得していく上でも有害なのではないかと心配です(専門家の間でのLDとアスペルガー症候群の区別についての論争に立ち入るつもりはありませんが)。ともあれ、学校教育の場で辛い思いをするということでは共通しているでしょう。教育関係者に、LDとともにアスペルガー症候群のこともぜひ理解してほしいと願います。

アスペルガーの館

変わり者であること、社会に順応しがたいこと、それが私たちの才能であるのだ。ASの人もそうでない人も、ほかの精神障害とか発達障害とか人格障害とか知的障害とか身体障害とかいろいろな個性を持った人たちも、みんなが幸せになれるよう、共生ということを追求するべきです。
このサイトは、ASに関する各種の情報を収拾・整理し、提供することを目指しています。
http://www.asahi-net.or.jp/~fe3s-mrkm/

高機能広汎性発達障害(アスペルガー症候群)研究ホームページ

子どもの治療教育関連、両親たちの自助グループ関連、アスペルガー症候群の専門家リスト(準備中)、アスペルガー症候群に関する研究情報(準備中)、関連するその他のホームページ、アスペの森美術館の6つのコーナーがあります。
http://ibuki.ha.shotoku.ac.jp/~kitazawa/masatsugu/pdd.html

高機能広汎性発達障害

高機能広汎性発達障害( High-functioning Pervasive Developmental Disorders )の基礎知識。
http://ibuki.ha.shotoku.ac.jp/~kitazawa/masatsugu/pdd.html



いじめ、不登校問題関連


この教育が作者の思想と一致しているとか共鳴しているとかいうものではありません。興味深いサイトがあるなというところで参考までに載せています。

あつまれ! 不登校の広場 - 登校拒否の子ども、保護者、教師を対象にした相談機関等の情報。
自問教育研究所 - 「自問清掃」を通して子どもの心を育てる、自問教育を紹介。
子どもシェルター - 児童虐待、いじめ、不登校、少年犯罪、学級崩壊などの関連リンク。
ユートピア - いじめ問題の研究、アンケート、掲示板。
マミール学園 - 神戸小学生殺人事件や教育改革、義務教育等の考察。心の教育を考えるページ。
キレる子供とキレない子供



比較教育思想


 ペスタロッチ


ペスタロッチ Johann Heinrich Pestalozzi(1746〜1827)スイスの世界的教育思想家。神があらゆる子どもに等しく与えた諸能力を、子ども本来のしぜんな歩みにしたがって発達させることを目ざした。そして、どの社会階層の子どもにも、このしぜんな発達を可能にし、社会変革の主体として育成するために、子どもの感覚や生活環境の中での直接経験(直観教育)を重んじた。 ドイツのフレーベルは彼に師事し、イギリスのオーエンは彼を訪ねて、その帰国後に彼の主義による教育を採用した。また、日本の倉橋惣三も彼の教育思想を吸収している。彼の思想は、あっという間に全世界に広がっていった。

貧民と孤児への深い教育愛 -ペスタロッチの教育思想
ペスタロッチの生涯
大学受験に落ちたアイシュタインを救ったペスタロッチ教育
日本ペスタロッチー・フレーベル学会
ペスタロッチ・コレクション



 ジャン・ジャック・ルソー


ジャン・ジャック・ルソー (Jean-Jacques Rousseau, 1712.6.28〜1778.7.2)  文学者、社会学者、思想家、音学家として著名なフランス人ルソーは、地理学者マゼランや教育者ペスタロッチをはじめとする多くの人間に多大な影響をおよぼしました。また、彼の啓蒙思想はフランス革命にも大きな影響を与え、 ”革命の思想的父”と称されました。しかし、彼の波瀾な人生は矛盾と逆説がとびかう興味深い人物であることを指しています。  

 彼はディジョンのアカデミー賞を獲得した論文「学問・芸術論(50年)」で一躍文名をあげましたが、このなかで、文化の発達は道徳の堕落と平行しているという厳しい文明批判を展開させています。
「人間不平等起源論(55年)」は前記論文の論旨をさらに発展させ、人間が平等であった自然状態(原始社会)から私有財産によって不平等が発生し、契約による国家の成立・発展でさらに不平等が進行するとして、当時の絶対王政下の社会を批判しました。「新エロイーズ(61年)」では自然への回帰による家族や人間関係の調和的回復を論じて大きな反響があり、「社会契約論(62年)」で近代民主主義を説きました。また「エミール(同年)」は小説の形を借りた理想的教育論で、封建制度を脱却して自然回帰による人間性の復活と自由な個人の自己教育の重視を主張しています。

 彼は堕落した人間を救う道は「自然に帰れ」であると説き、多くの人の共鳴を得ました、人間不平等起源論と、社会契約論の中では、主権は人民にあり、政府は権力を委任された機関に過ぎないと述べたことが、フランス革命や民主政治に大きな影響をあたえました。

 しかし「エミール」によって論じた、新しい自由な教育思想や、彼の神という存在の捉え方について、また、平等思想についてがその迫害の対象になり、フランス政府によって弾圧を受けこの書は焚書令に付され、逮捕令まで出ました。 しかし、この「エミール」は、後の多くの教育者に多大な影響を与えました。

ルソー.ジャン.ジャック
フランス文学データベース: ルソー Rousseau
ルソーの世界へ - 自然学習セミナー
音楽家、ルソーについて
 『エミール』 ルソー著
ルソーの作品紹介
ルソーメソッド



 シュタイナー教育


 シュタイナー学校は、ルドルフ・シュタイナーによって、1919年にドイツで創設されました。シュタイナー学校は12年制の一貫教育です。1年生から8年生まで、クラス替えもなく、同じ担任が受け持ちます。シュタイナー学校では、教科書は使いません。また「テスト」というものはありません。そして校長先生という立場の人がいません。シュタイナー学校は世界中に広まり、今ではヨーロッパに376校(ドイツに166校)、南北アメリカ、アジア、オーストラリア、アフリカに172校あります。日本にはまだありません。

この教育が作者の思想と一致しているとか共鳴しているとかいうものではありません。興味深い教育思想の一例として載せています。

シュタイナー教育
ひびきの村
新世紀新教育研究所
シュタイナー教育/リンクと情報
愛知シュタイナー学校設立準備会
シュタイナー哲学は「生まれ変わり」の人間観
シュタイナー教育は宗教に近い



 モンテソーリ教育


 ローマ医学校を卒業しイタリア初の女医となったマリア・モンテソーリ(Maria Montessori 1870 - 1952)は、特に子供たちの発育(Child Development)に興味を持ち、精神的に問題のあるとされた子供たちの治療と教育にあたり、子供たちの能力を引き出すなど、めざましい成果をあげました。彼女は自身の体験に科学的うらづけを加えて、1908年、ローマに「児童の家」を設立、スラム街の子供たちに画期的方法で教育をはじめ、この子供たちの成長と進歩が世界の注目を集めました。これが、モンテソーリ教育法と呼ばれるものです。彼女はモンテソーリ教育法の教師たちを数多く育成し、25冊の本を著し、今やモンテソーリは世界の国々で実践されています。

 モンテソーリ方式では、子供たちは充分な時間と機会が与えられ、子供自身のペースあるいはスタイルで、物事を考えたり学んだりできます。モンテソーリの教材は、深く関わること(involvement)、自立(autonomy)、そして冒険(risk-taking)をうながすよう設計されています。自分の選んだ教材に深くかかわるにつれ、子供たちは積極的な学習態度を身につけていき、それがその後の学習の、ひいては人生の基礎となるのです。

 この教育が作者の思想と一致しているとか共鳴しているとかいうものではありません。 作者の3人の子供はパナマでモンテソーリ学校の幼稚園と小学校に2年間通っていますが、プラスマイナスが見られました。参考になる教育思想の一例として載せています。

モンテソーリ教育法
モンテッソーリ教育研究所・水戸こどもの家
モンテソーリ式で自立心と根気強さを育てる
自由に学ばせ、子供の自主性を高めるモンテソーリ教育
マリア モンテッソーリの人生
モンテッソーリ教育関連図書



 レジオ・エミリア


レジオ教育とは、北イタリアにあるレジオ・エミリアという小さな街で始まった幼児教育のことを指します。ここでは、デゥーイ、ピージェット、ヴィゴットスキー、ブルーナーといった有名な教育学者の影響を受けて街のコミュニティー、教育者、父兄達が協力しあって子どもたちの教育に力を入れています。街の支出の12%を学費資金に充てられ「最高の教育」を目指しているのです。 ここでは、障害児や母子家庭の子どもなどが優先的にレジオ教育を受けられることになっています。レジオ教育の何が現代の園と違うか、の1つには 教室内がまるで家であるかのようにアットホームな造りにしてあることです。カーペットやカーテンを上手に使い、教室にある各エリア(エッセイ:楽しい教室参照)を仕切ったり、アクセントを置いたり・・・。プラスティックのおままごとではなく、小さな陶器の食器を使い、花瓶、家族の写真、藤のカゴなどが多く木製の家具などを使ってます。

レジオ・エミリア教育



 フレネ教育


 フランスの教育者セレスタン・フレネ(1886〜1966)が作り上げた、教え込みを主とする伝統的教育学の克服を目指したフレネの教育学とは、あくまでも子どもを基点とし、主体とする教育学であり、なによりも現場から生まれてきた教育学であるがゆえに、具体的実践と結合した堅実な教育学であるということができます。

フレネ教育について
フレネ教育ってなーに?
フレネ自由教育のフリースクール 「ジャパンフレネ」
フリースクール・ぱいでぃあ



学校嫌いや不登校の子供に対応した学校
フリースクール、単位制、通信制学校など


宿泊型フリースクール どんぐり向方塾: 
    廃校を利用して不登校の子供を立ち直らせる教育を目指す学校。

ドリームプラネットインターナショナルスクール: 
    アクターズスクールのマキノ正幸氏が作ったフリースクール

フレネ自由教育 フリースクール「ジャパンフレネ」
    フレネ教育とは、フランスに生まれ、ヨーロッパを中心に世界に広がりつつある自由教育の方法です。

NPO, フリースクール、大学「東京シューレ」
    「学校には行きたくない、学校のやり方は合わない、でも友達を作ったり、勉強したり、いろんな経験をしたい」という子どもと親の思いから生まれました。

学校法人 志学園 クラーク記念国際高等学校
    プロスキーヤーの三浦雄一郎を校長とする通信制、単位制の学校。野外活動を売り物とするユニークな学校。

岩手県立杜陵高等学校
    勤労青少年の修学を目的に開設された公立校で、定時制は全国で最初に単位制手法を取り入れ、前籍校の修得単位も卒業単位に認め、他部併修、定通併修などで努力すれば3年で卒業可。 昭和23年には新たに通信制課程を設置して、本県の定時制通信制教育のセンタースクールとなった。  

アットマーク・インターハイスクール: 
    インターネットで米国ワシントン州の高校卒業資格を取得できる通信教育。

特定非営利活動(NPO)法人 東京賢治の学校: 
    当校は、シュタイナー教育を基にカリキュラムを組んでいる、NPO法人の自主学校です。よりよい教育を目指す親たちが中心になり、学校を運営しています。

学習障害児のための見晴台学園: 
    見晴台学園とは「学習障害児親の会“かたつむり”」が母体となってできた「学習障害児の高校教育をもとめる会」(現NPO法人 学習障害児・者の教育と自立の保障をすすめる会 )が設立した、無認可の学園です。 高等部(5年制)と中等部があります。

星槎国際高等学校: 
    星槎国際高等学校(旧宮澤学園高等学部)は、LDとその周辺の子供たちのためのより適切な教育を実現することを目的としたフリースクールです。北海道に本部学校をおき、神奈川県内に中等部、高等部、大学部と、横浜校、昂校、青葉校、湘南校、奥寺スポーツアカデミーなどのネットワークを持つ教育グループのひとつです。子どもたちの持っている様々な力や感性、表現の仕方などを大切な個性としてとらえ、それを伸ばす教育をおこなっています。


星槎大学: 
    教育、環境、国際関係の三つから成り立つ共生科学部を中心とした特殊教育の専門大学。LD(学習障害)に対応した教育を行うための、日本LD学会が認定する「LD教育士」を取得するためのコースもある。



海外及び国内のユニークな学校
全寮制や、専門コース選択システムなど


岩手県立不来方高等学校
    公立でありながら、社会の変化に対応し、生徒の個性を伸ばす教育を推進するため、普通科に学系制を導入した特色ある高等学校。人文理数学系、芸術学系、外国語学系、体育学系の中から好きな分野を選べる。帰国子女で日本語が弱くても英語を生かした外国語学系に入りやすいようになっている。  

日本学校: 
    日本の教育に魅せられたパラグアイ人教育者(伊藤拓次郎の学友)が作った手作り私立校



通信講座に関するホームページ
日本通信教育連盟の通信講座を紹介するホームページ
NGOサイト集

教育・生涯教育リンクサイト
夢 の 私 立 学 校





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