ブラジルの任国情報 / ブラジリアのショッピング
(3) ブラジリアの電気街「パラグアイ市場」 (Feira dos Importados/ Feria de Paraguai)
ブラジリアはインテリと金持ちばかりの町なので、上品なショッピングセンターや大規模なスーパーマーケット(こちらではハイパーマーケットという)ばかりで私の人間性を回復してくれるような市場はないのかと落胆していたら、ある日アメリカンスクールに通う小学生の息子が「お父さん僕のクラスメートはみんなパラグアイ市場でゲームソフトを買ってるんだよ、僕も連れてって」というのだが、そんな市場は聞いたことがなかった。そういうわけである土曜日息子と二人で車にのり、外交官の子供たちがひいきにしているという俗にパラグアイ市場、正式名「輸入市場/ Feria de Importados」を探しに出かけ、あっちこっち探したあげくに見つけたら、なんと"すごい"市場があったのだ。庶民の御用達専用のような雰囲気がありながらもベンツに外交官プレートをつけた車がならんでいるのだ。やはり人間が暮らすにはこういうところが必要なんだとなっとくさせられたわけです。
パラグアイ市場は、基本的にブラジルで生産されていない輸入電気製品や雑貨品が主で、パソコンからキャンプ用具やレジャー用具、玩具類など大人や子供の遊ぶものがひしめき合う、ブラジリアの電気街「アキハバラ」なのだった。なぜ「Feria de Paraguai/ パラグアイ市場」と呼ばれるのかは、ここで売られているものがパラグアイのブラジルとの国境にあるフリーゾーンからもってこられるからで、元々はパラグアイから密輸でもってこられたものを売っていた密売市場だったらしい。以前はグアラという郊外にあったものをブラジリア連邦政府が市内の工業エリアに移動させ、名前も「輸入品市場」としておまわりさんも巡回し安全を維持しているほか、下水道や公衆便所などの整備をし、市民や観光客に喜ばれるエリアへと改善を図っている。(もう怪しげな非合法なエリアではない)
現在では輸入許可をとって入れているのかちゃんとした領収書や伝票もくれるし、月賦払いもできるし、商品に保証をつけているので安心して買う事ができる。家電やパソコン、オーディオ類から文房具、スポーツ用具、家具、衣類など食料品以外はだいたい売っているので結構便利である。そして大手のスーパーやショッピングセンターで売っている国産品よりは20-30%は安い。有名メーカーの純製品もあれば、訳のわからない海賊版もある。因にここではパソコンのソフトのコピー版が、ゲームから日本だったら数十万円もする本格的技術ソフトまでどれでも一枚5ドルで売っている。そのためブラジル人は個人的にあらゆるソフトを揃えることができ、IT技術に関しては非常に進んでいる面がある。この市場はブラジル人のIT化に大きな貢献をしているようだ。(国際常識では非合法だが、ブラジル政府は黙認しているのか、取り締まりはない)
行きかた: ブラジリアの真ん中を立てに走るエイショ・モヌメンタルを突き当たりのフェホホドビアリオ(鉄道バスステーション)まで行き、そこを左に曲がって1キロほど行くと行くと右手にFeria de Importadosという看板が見えるのでそこから右に入り市場らしきところに向かって行く。
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