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 この訳文は以下に示す文章内のファシリテイテッド・コミュニケーションに関する項目だけを掲載します。この訳文に対応する原文にたどりつくまでのナビゲーションを示します。このページの原文を含む文章は
http://www.health.state.ny.us/home.html
New York State Department of Health
ニューヨーク州健康局
が掲載しています。文章表紙のURL及び正式なタイトルは
http://www.health.state.ny.us/nysdoh/eip/autism/index.htm
Clinical Practice Guideline: Report of the Guideline Recommendations Autism / Pervasive Developmental Disorders Assessment and Intervention for Young Children (Age 0-3 Years)
臨床実務ガイドライン:ガイドライン勧告レポート 自閉症/広汎性発達障害:0〜3歳の小児のための査定と介入
です。この文章の
http://www.health.state.ny.us/nysdoh/eip/autism/ch4_pt1.htm
Chapter IV Intervention methods for young children with autism
第4章「年少の自閉症児のための介入方法」
の項目、
http://www.health.state.ny.us/nysdoh/eip/autism/ch4_pt4.htm
Other Experimental Approaches
その他の実験的アプローチ
の中で"Facilitated Communication"の項目を与えられて記述されているのがこのページの原文です。

同文章付録Cは保健局サイトの別ページにあります。URLは以下の通り。
http://www.health.state.ny.us/nysdoh/eip/autism/app_c.htm#APPENDIX_C


ファシリテイテッド・コミュニケーション:ニューヨーク州健康局

ファシリテイテッド・コミュニケーションとは、子どもがメッセージをタイプしたり綴ったりする際に、キーボードや文字盤の上に置かれた子どもの手を「ファシリテーター」が支えるものである。この治療法の支持者たちは、メッセージは子どもが発したものだとしている。

年長の自閉症児を用いたファシリテイテッド・コミュニケーションの諸研究では、子どもによってタイプされたメッセージは、その子どもの行動や言語によって示されている能力をはるかに超えていることがしばしばある。ファシリテイテッド・コミュニケーションの諸研究は、対象児の普通の水準を超えるようなコミュニケーションは、その子どもではなくファシリテーターが発していることを示唆している。

ファシリテイテッド・コミュニケーションを使用することは、数多くの倫理的・法的問題をもたらす。 ファシリテイテッド・コミュニケーションによって産み出されたメッセージが子どもの親に不快なストレスを引き起こしたり、虐待の告発が法的手続きに至る事例もあった。

勧告

有効だとの証拠に欠け、ファシリテイテッド・コミュニケーション使用による害も考えられるので、年少の自閉症児への介入方法としてFCを使用しないことを強く勧告する(証拠レベル:意見)


付録C:結論および介入方法の長所と短所の要約

ファシリテイテッド・コミュニケーション

結論の要約

ファシリテイテッド・コミュニケーションとは、子どもがメッセージをタイプしたり綴ったりする際に、キーボードや文字盤の上に置かれた子どもの手を「ファシリテーター」が支えるものである。

有効だとの証拠に欠け、ファシリテイテッド・コミュニケーション使用による深刻な被害も考えられるので、年少の自閉症児への介入方法としてFCを使用しないことを強く勧告する。

長所と短所の要約

長所

短所


訳文掲載許可に伴いニューヨーク州健康局からの要請により記述
Reprinted from the Clinical Practice Guideline Report of the Recommendations, Autism/Pervasive Developmental Disorders, Assessment and Intervention for Young Children (Ages 0-3 Years), 1999, with permission of the New York State Department of Health.

原文:このページ冒頭の記述をご覧ください (New York State Department of Health)
翻訳:中島定彦
初出サイト:Facilitated Communication と Doman Method 海外文献翻訳資料集
掲載者:「奇跡の詩人」検証文献翻訳班@2ちゃんねる
更新履歴:
2002年8月11日 初出
2002年8月14日 ニューヨーク州健康局の承諾文を追加

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