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注意
この訳文は「奇跡の詩人」検証文献翻訳班の最終チェックを受けておらず、現状ベースの試験公開版です。最終チェック完了後に正式版として再掲されます。


Position Statement on Facilitated Communication

この文章のオリジナルは、Vol. 3 No. 2 (Feb.1995) of the Facilitated Communication Digest, [p. 4]. に掲載された。

ASHA POSITION STATEMENT ON FACILITATED COMMUNICATION

以下のPosition Statementは、1994年11月にASHA法制審議会に承認された。 例え既知と思ったとしても、再読していただきたい。これは1994年11月のASHA Journalで発表されたFacilitated Communication Position Statement草案とは大きく異なる。この変更は我々がASHSへ送付した意見を汲んで起こったものである。これを執筆している時点で、ASHAはまだ実際の立場を表明していず、そしてそれは草案と実際の立場が一致しているという、いくつかの残念な憶測に結びついた。それは違う。

さらに、ファシリテイテッド・コミュニケーションに関するASHA AD Hoc小委員会がPosition Statementにコメントや書きもしなかったことを知るために興味を持つかもしれない。

しかしながら小委員会は、請求があれば利用できるファシリテイテッド・コミュニケーションに関する技術報告書を作成した(連絡先:Diane Paul-Brown, ASHA, 10801 Rockville Pike, Rockville, MD, 20852; (301) 897-5700)。

この報告書は包括的な要求をしている一方、それは最新の検証試験結果(これかがまだ査読された雑誌で公表されていないとして)、およびファシリテイテッド・コミュニケーション利用者の経験および展望上の焦点が不足している。これらの理由のために、および実験的な調査に対する偏向のある報告書によって、この委員会のメンバーだった Anoja Rajapatirana と私は、我々の支持を撤回した。我々は少数意見−ASHAは技術報告書と共にそれを出すべき−を書いた。

現在、新しいASHA委員会は、ファシリテイテッド・コミュニケーション利用のためのガイドラインを起草する必要がある。この委員会はJudith Duchan of SUNY/Buffaloが議長を務めている。彼らのタスクを1995年11月までに完了しておくことを望む。

--Annegret Schubert

Position Statement on Facilitated Communication
American Speech-Language-Hearing Association

このPosition StatementはAmerican Speech-Language-Hearing Association(ASHA)の公式の方針である。これはASHAのスピーチ言語病理学部門によって作成された(Diane Paul-Brown, Division Director; Louise Zingeser, Branch Director. Crystal S. Cooper, 1994-1996 vice president for professional practices in speech-language pathology, served as monitoring vice president )。Stan Dublinske(Director, Professional Practices Department)の貢献、および広範囲にわたる選ばれた査読者たちに感謝を表する。

法制審議会は、1994年11月にこの声明を採用した(LC 51-94)。補足情報に関しては、ファシリテイテッド・コミュニケーションに関する技術報告書(聴覚の統合トレーニングおよびファシリテイテッド・コミュニケーション,1994年10月)を参照されたい。

ファシリテイテッド・コミュニケーションは、重大なコミュニケーション障害を持つ人が絵や物や印刷された文や単語、またはキーボードを指さそうとすることを「ファシリテイター」が物理的あるいは他の支援を提供する技術である。個人的な記述と性質上の描写は、このテクニックを使用して生み出されたメッセージが自閉症や他の障害を持つ人々に今までに気づかれていなかった読み書きの能力とコミュニケーション技術を現すかもしれないことを示唆している。ファシリテイターが利用できる情報が制御され、客観的な評価方法が使用された場合、審査された研究と臨床的評価は表出されたメッセージが確実に身体障害者に帰着されるという決定的な証拠を見つけられていない。むしろ大部分のメッセージはファシリテイターからもたらされている。さらに、それが有効で適切な治療法の行使を妨害し、コミュニケーションの他の方式に代わり、および/または、凌辱や虐待の偽証あるいは証拠立てられない主張に至るならば、ファシリテイテッド・コミュニケーションは否定的な結果を持つことになるだろう。

ファシリテイテッド・コミュニケーションの科学的な正当性と信頼性が現在まで実証されていないということが、American Speech-Language-Hearing Association(ASHA)の立場である。ファシリテイテッド・コミュニケーションにより得られたり基づいた情報は、いかなる診断や治療法決定の唯一の根拠を形成してはならない。

ASHAは、身体の不自由な方々の自立したコミュニケーションと読み書きの能力技術の習得や向上させる、科学的に有効な方法を開発する継続した調査と臨床の努力を強く支持する。

スピーチ言語病理学者は、ASHA倫理コードに従って奉仕する、人の福祉を最高の状態に保つために全ての治療テクニックを批判的に評価することに対して責任を負う自律した専門家である。
スピーチ言語病理学者は見込まれるクライアントとその家族あるいは保護者に対して、ファシリテイテッド・コミュニケーションの科学的な正当性と信頼性は確立していないことを告知し、この技法を使用する前にインフォームド・コンセントを得なければならない。


原文: Position Statement on Facilitated Communication
翻訳:文献検索班
初出サイト:Facilitated Communication と Doman Method 海外文献翻訳資料集
掲載者:「奇跡の詩人」検証文献翻訳班@2ちゃんねる
更新履歴:2002年6月28日 試験公開にて初出

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