Edited by Pierre Fujiki








WWDC、デザインの立場から

 

May, 21, 2000

WWDCに参加してきた。しかも仕事で。何故?---Aquaのインターフェースをきれいに作るためには、もうデザイナーが関わらないワケにはいかなくなっているという事にある。

■Aquaのアイコンはデザイナーに任せないと手に終えないっ!

御存知の通り、Mac OS Xでは新しいルック&フィールAquaが採用され、Finderのためのアイコンは最大128×128ピクセルになったほか、アプリケーション内のアイコンも8ビット・アルファチャンネル(透明度)を含む32ビットカラーが標準。そして大体がかなりリアリスティックなものになっている。つまりかなり気合いを入れたアイコンやグラフィックを使わないとちょっとマズい状況。従って、商用ソフトの場合にはアイコン制作にグラフィックデザイナーを使う必要に迫られるだろう。最大サイズのアイコンはドット絵というより、もはや本格的グラフィックだから。

実際セッション後のQ&Aであるアイコン制作デザイナーは“ウチに任せてねっ!”と早速アピールしていた(笑)。ちなみに僕もMac OS X用アイコン制作を仕事でする羽目にあうのだが・・・ツールとしては以前に紹介したIconFactoryのPhotoshop用シェアウェア・プラグインを使うつもり。関心のある方はバックナンバーを参照してほしい。(関連記事:アイコンを作りたいPhotoshopユーザーのためのプラグインIconBuilder 2.0

■Carbonアプリケーション、レイアウトには気をつけて

ジョブズの基調講演内で、Aquaのユーザーインターフェースエレメントと従来のPatiumのエレメントのサイズが同じになったと発表されて、結構多くの開発者が拍手していた。この点わかりにくいかもしれない。以前のDP3ではAquaのエレメントはPlatinumと比べて大きめだったため、今までのMac OSアプリケーションをCarbon化しただけだと、各エレメントのスペースが無くなったり、最悪重なり合っちゃったりしてスゴい事になるからだ。つまりDP3のままだとダイアログは全て配置しなおさなくちゃいけない羽目にあったという訳。

ただし、個人的にはCarbonアプリケーションの場合、それでもダイアログ内などの配置は改めて十分に点検した方がいい。周知の通りCarbonアプリケーションはMac OS XでもMac OS 9(+CarbonLib)でも動作する。という事は両方の環境で、マトモな見え方をするようなレイアウトが必要になる。可能であればAquaに合わせた再レイアウトをする事をすすめる。Aquaではボタンにシャドウが付いていたりして、結構スペースを空けた方がマトモに見える。もちろん、それでかつPlatinumでもちゃんとキレイに見えるような・・・いずれにしてもこんな感じの作業はもはや開発者というよりはデザイナー家業の役目になる。

■iMacとトランスルーセントな周辺機器の関係がソフトでも

iMac登場以降周辺機器は、めっきり雨後のタケノコのようにトランスルーセントなモノばっかりになってしまった。でも同じトランスルーセントな製品でもデザインの出来にはかなりの差があるのは、もう実感しているんじゃないだろうか。同様の事がAquaとMac OS X対応ソフトウエアにも言える。もうちょっとするとAquaの様々な解釈が登場してくる事になる。結構楽しみだ。■


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