就労許可の更新

マレーシアで働く日本人駐在員の多くはエキスパトリエイト(Expatriate)と言う。辞書で引くと「国外に追放する」等という穏やかでない表現だが、実際は専門技能を持つ外国人労働者である。つまり高給取り金持ち外国人で、建設現場やプランテーションで働くインドネシア人不法就労者と一緒にしないで欲しい。

製造業の多くはMIDA(マレーシア工業開発庁)から資本金に応じたキーポスト枠を与えられる。それを元に移民局が就労許可を発行する訳である。駐在員のパスポートにはMultiple Entry Visa(数次査証)、Work Permit(就労許可)のはんこが押してある。奥様やお子さんには就労許可代えてDependant's Pass(帯同家族査証)が発給される。だから働く事は出来ない。査証は原則として常時携帯し、要請に応じ提示しなくてはならない。コピーを持ち歩く事で済ませている人も多く、黙認している。しかし厳密には違法であり、不良警官はこれをネタにゆする事もあるという。

就労許可はパスポート有効期限内で、1年から最長で5年まで申請できる。私は総務も担当しているので、自分で手続きをして問題無ければ他の駐在員の手配をする。そんなわけで当初1年間分しか取らなかったので更新時期がやってきてしまった。更新手続きは実に簡単である。申請書(Im.38とIm.8)とパスポートを揃え、ローカルスタッフに所轄移民局に持っていってもらえば即日交付される。年間RM300のプロセスフィーがかかる。アロースター移民局からエンドースされ戻ってきたパスポート。前回はんこだった就労許可及び数次査証は、今回から写真付きステッカーに改まった。

1999年以降に発給、もしくは更新した就労許可には移民局から「ゴールドカード」と呼ばれるExpatriate Identification Card が発給される。IDカードを持たない日本人にとって、マレーシア国内での身分証明になるので、常時パスポートを携帯する必要が無くなる。ただし中には移民局の通達を知らないアホな警察官もいるので注意が必要である。

また海外出張の際、空港にて出入国カードを記入〜提出する必要がなくなる。だから私はマレーシア出国カードを持っていない。入国審査で移民局職員もフレンドリーになるという。

 

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