バンコク(2)
 

2001年のディパバリ休暇は1114日〜18日までの5日間である。NY同時多発テロのせいで予定を決めかねていたところ、パートナー会社の役員から「バンコクで会おう。」と電話が入り、予定はあっけなく決まった。バンコクは出張で56回訪問したが、今回は4日間の滞在で休暇半分/仕事半分という中途半端なスケジュールとなった。

バンコク行きフライトは毎朝8:30発のTG/MH共同運航便である。通常は盗難などのセキュリティー面を考え、ペナン空港まではタクシーを利用するが、今回は役員をペナンに連れ帰る都合上、空港に駐車する事にした。駐車料金は一日RM20なので、往復タクシー代を考えると同じ位の出費で済む。バンコクへは現地時間10時前には到着する。市街地へは高いベンツリムジンは遠慮して一般タクシーを利用した。料金は高速料金を含めTB300。バンコクでは全てのタクシーがメーター制で、ペナンのタクシーの様にぼったくりは無いので安心である。

「ホテルはパンパシフィック」

11時前には現地商社にアレンジしてもらった「パンパシフィックホテル」にチェックインした。ラマ4世通りに面し、シーロム通りのサラディーン駅まで徒歩2分、そして何よりタニヤに近いロケーションがうれしい(←何で???)。 比較的新しい高層ホテルで、27階の客室からバンコク市内が一望できる。ルームチャージは約TB5,000KLに比べ高めだが、部屋の広さも十分で、設備も充実している。24階には小さいながらもバリ島を思わせる雰囲気の良いプールもある。チェックイン後早速買出しに出ることにした。

「ショッピング&マッサージ三昧」

2年ぶりのバンコクで一番の変化はモノレールだろう。サイアムスクエアのある「サイアム」駅を中心に、南北に走るシーロム線と東西に走るスクムビット線を利用してワールドトレードセンター、サイアムセンター、マーブンクロンセンター、等の主要ショッピングコンプレックスまでTB1030で行ける。日本語タウンマップ「歩くバンコク」はモノレール駅毎の詳しいタウン情報が満載なのでこれは必見である。おんぼろタクシーでの渋滞(これバンコク名物)、トゥクトゥクでの排気ガス地獄に比べるとはるかに快適である。

夕刻となりショッピングで歩き疲れると、お定まりのマッサージ三昧である。タニヤ界隈にはマッサージの店がいくらでもある。フットマッサージを1時間(TB300)、引き続きタイ・トラディッショナル・マッサージ(全身)を2時間(TB330)で心身ともにリフレッシュされる。

「グルメは・・・・」

そしてお待ちかねグルメの時間である。と言いたいところだが今回はスケジュールがタイトだったので、新規開拓は出来なかった。ディナーはお馴染み「コカスキ」とタイレストラン「マンゴツリー」で済ませ、おとなしくホテルに帰って寝た。(本当でっせ) ランチもコーヒーショップ中心で、タイラーメン/センミーナームすら食わなかった。そして何より残念だったのはソンブーンの蟹カレー(これは美味いでぇ)を食べれなかった事である。その代わりペナンでは手に入らない、オリエンタルホテルの美味しいハムやパンを買い込んできた。

「観光だって」

今回はタイトスケジュールの中で観光もした。私は建築が好きで、バンコクでは「ジムトンプソンの家」や「ウィマンメーク宮殿」などの木造建築がお気に入りである。今回は訪れた事の無い世界遺産「アユタヤ」を押えておく事にした。ただし朝寝坊の私は早朝発のツアー参加は不可能なので、ナイトツアーに参加することにした。夕刻5時にバンコクを出発しアユタヤ到着後ディナーを済ませ、ライトアップされた遺跡を見学した。昼間は見ると荒れ果てた遺跡だが、暗闇に浮かび上がるその姿は幻想的ですらあった。ホテルに帰ったのは11時であった。

そして今回の極めつけはトンブリ地区のシリラート病院にある「法医学博物館」である。ここは犯罪被害者や事故被災者の遺体の鑑定結果を展示しているえぐい博物館である。たぶん検屍官ケイ・スカーペッタの様な人が執刀し、取り出された変形した銃弾、損傷した臓器などから状況を科学的に割り出すのであろう。司法解剖された人体標本のホルマリン漬けなどが多数展示されている。もちろん写真展示もある。ありきたりの観光地に飽きたひとには良いが、お子さんや女性にお勧めできるところではない。

東京に匹敵する人口を擁す、活気溢れる渋滞と排気ガスの街バンコク。そこはペナンは勿論の事、KLとも比較にならない大都会である。在住日本人もKLの比ではない。だから欲しいものは大体手に入るし、どんなレストランだってある。勿論ローカルフード(タイ料理)は安くて美味い。歴史的建造物を始め観光資源が多い一方でくだけた側面(?)もあり、何度来ても退屈しない街である。

ただし自家用車があればRM200(ガソリン、高速料金)以下で行けるKLに比べ、バンコクは航空運賃のみで一人RM1,000はかかる。ホテルも5割くらい高く、今回は旅費(航空券、宿泊費)のみでRM3,000はかかった。日本からのパッケージツアーに比べはるかに割高である。ローカルトラベルエージェントだとバンコク〜チェンマイ10日間でRM1,000というツアーがあるらしい。ホテルは保証の限りではないが・・・・。

注)1999年のバンコク(1)は不適切な表現が多かったため削除しました。

20011122日)

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