smart TAG system
 

「日本より進んでいる料金徴収システム」

マレーシア半島を縦断する南北ハイウェーはではTouch`n go というプリペイドカードが使える。全てのゲートにカード専用レーンがあり、一時停止してセンサーボックス(右写真)にカードを触れると、自動的にカード残高が差し引かれる。残高はその都度ゲートのディスプレーに表示される。いちいちチケットを受け取ったり、料金を支払う必要は無い。清算の手間が省けるばかりか、小銭を常備する必要が無くなった。またTouch`n go を使うとRM7のペナンブリッジ料金が、2割引のRM5.6にディスカウントされる。

残高が少なくなれば、料金所にあるPLUSセールスオフィスで、カードをリロード(RM30500の範囲)してもらう。カード購入はセールスオフィスで、RM15デポジットさえ払えば簡単に購入することができる。最近はWeb-siteからの申し込みも可能になった。

Smart TAGで更に進化」

Touch`n go card から一歩進んだ Smart TAG syatemKLで導入され、最近ペナン地区(スンガイ・ドゥアの料金所/右写真)にお目見えした。Smart TAGとはTouch`n go cardを専用ホルダー(RM220で購入)に収め、フロントウインドウに固定する。専用レーンでは赤外線センサーがカードの残高を自動的に読取るので窓を開ける必要は無い。専用レーンが無いときはホルダーからカードを取り外し、Touch`n go レーンを利用できる。もちろん逆のケースも可能である。このシステムはやがてペナンブリッジでも使えるようになるだろう。

Smart TAG の導入にあわせTouch`n go も進化した。今までは残高が減るとセールスオフィスへ行き、リロードしてもらう必要があった。このマニュアルカードに対してオートマチックカードができた。残高がRM20になった段階で指定した金額(RM100300)が自動的にリロードされる。支払は指定のクレジットカードや銀行口座から引き落とされる。ただしこの登録には約2週間かかる。

早速申し込もうと思いアプリケーションを入手して記入し始めると、マニュアルカードのバランスをオートマチックカードへ移す事は出来ないので、マニュアルカードは使いきってデポジットの返還を受けなくてはならない。更に引き落とし口座はBumiputra Commerce Bank, Pacific Bank, Unaited Merchant Financeのマイナー銀行に限定される。私の場合、会社も個人もMaybankなのでこれではメリットが無いので購入はしばしペンディングとした。

「購入を決断」

ところが一時帰国から戻った102日、ペナンブリッジはSmart TAG専用レーンが誕生し混乱していた。以前は6レーンのうち3レーンがTouch`n go 専用で、なおかつ全てのレーンで利用できた。明らかにTouch`n go cardユーザー優遇であった。優位であったTouch`n go cardユーザーは一気に現金客で混雑するレーンに追いやられる事になり、夕刻のラッシュに拍車がかかることは必至である。私はSmart TAGユーザーになる事を決意した。

即日スンガイ・ドゥア料金所にあるPLUSセールスカウンターに走りホルダーを購入する。銀行口座の関係でオートマチックカードへの切り替えは断念した。マニュアルカード利用の場合はアプリケーションに住所・氏名・電話番号を記入するのみで即日購入し使用できる。ホルダーのフロントグラスへの取り付けも両面テープでカンタン。ホルダーにTouch`n go cardを差し込むと液晶ディスプレーに一瞬残高が表示され、電池節約のためすぐに消える。徐行して専用レーンに進入すると、ホルダーが「ピッ」っと鳴ってレスポンス良くゲートが開く。慣れればTouch`n go よりはるかに短いタイムロスで料金所を通過できる。

「効果のほどは・・・・?」

これで夕刻のペナンブリッジ料金所のラッシュアワーは、長蛇の列を尻目にSmart TAG専用レーンでお先に失礼ってことになるはずである・・・が。

「ちょっとそこの君、ここはSmart TAG専用レーンだよ一般の人は走っちゃ駄目よ。」まあシステムが変わったばかりなので仕方ないか。「おいそこのお前、先で割り込むために専用レーンを使うなよな。」 夕刻のペナンブリッジ料金所は専用レーンを無視して空いた車線に殺到するドライバーで無法地帯と化していた。

やっとゲートにたどり着いたと思ったら、間違えて進入するドライバ−のため、他のレーンより通過に時間がかかってしまう。この混乱が収まるまでSmart TAG専用レーンのメリットはなさそうである。

 

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