皮膚科できれいに変身? | |||||||||||||||||||||||||
2〜3年前から頬の同じ場所に吹き出物が出来ている。震源地はかなり深く、強引に潰すも内出血するだけで退治できない。悪いことにその表面にはほくろがある。内出血を繰り返したせいか、それは紫色に変色しだんだん大きくなってきた。ある日そんな私の顔を見て女房が「髭を剃る時じゃまだから取っちゃえば?私に友達が良い皮膚科を紹介してくれたから。」と勧める。 通常男の子(←お前は親父だろ!)はこの程度は気にしないものだ。ところが昨今の男性は無駄毛は処理するし、眉毛も整えるようになった。美しくなりたいのは女性だけではない。男の子(←親父だってば!)もきれいになりたいものだ。醜いほくろが無くなると頬もすっきりするし、私も少しは若返る(無理無理、もう手遅れだぜ!)ことだろう。 「林薬房」 ペナンのプライベートホスピタルは医療技術が高く、設備も充実している。シンガポール並とは言わないが・・・・。日本では高額で治療の受けづらい近視手術、整体治療、保険外歯科治療、そして美容形成、等が安価で受けられる。上手くすれば治療費は海外旅行傷害保険でカバーされる。女房が紹介された皮膚科は「林薬房/Lim Skin Specialist Clinic」で、バーマー通りのペナンプラザ近くの路地を入った処にある。アトピーのお子さん、手荒れに悩む奥様、OOOO治療の旦那さん等、日本人の間でもすこぶる評判が良い。 待合室では圧倒的に女性が多かった。「ほくろ」や「しみ」はもちろん「刺青」等をレーザーで消し去ることは勿論、しわ取り手術も受けられる。私のほくろもこのレーザーで取る事になる。そして女房が言う「ついでに私もしみ取りしてもらおうかしら?」 彼女が私に熱心に勧める理由が今解った、私も修行が足りない。予約無しで行った為、診察が始まったのは30分以上待たされてからだった。
林先生がこの様な怪しい日本語を話したり、私が関西弁を話したわけではない(念のため)。先生の問診は英語になるが、解りやすくゆっくり話してくれるし図解説明もしてくれるので問題ない。顔は敏感なので麻酔を打つが一瞬「チクッ」とするだけである。その後別室に移され、目を保護するメガネをかけてレーザー治療が始まる。ほとんど痛みは無く、わずかに歯を削るような焦げ臭いがするだけである。治療は予定通りあっけなく2分で終わった。ついでなので背中のでかいほくろ2個も取ってもらう事にした。費用は合計RM300であった。 「きれいなお肌が復活?」 さてさて傷口が消えきれいなお肌が戻るのだろうか? 女房の「シミ」は数日で傷口がきれいになり2〜3週間(←この間は日焼け厳禁)できれいになった。しかし私の「ほくろ」は「シミ」違い根が深い。その為治療直後の傷口は胡麻粒大に凹んでいて、底にはわずかにほくろの黒色が残っている。先生いわく「レーザーの効果は見た目以上深く及んでおり、この色は数日で消え、皮膚の凹みも2週間で元通りになる。」と言うことだ。ところが1ヶ月たっても凹みは消えず、髭をそるとシェービングフォームが凹みに残る状態である・・・・。そして6ヵ月後ようやく凹みが目立たなくなった。 私のお肌はきれいに復活した。めでたしめでたし。そんなある日女房が私の顔をのぞき込んで言った。「あんた肌が相当老化してるわね!頬がたるんできてるし、かなり毛穴が目立つわよ。ちゃんと洗顔して乳液付けてる?ゴルフやる時日焼け止め塗ってる?付けてないでしょ、駄目じゃないの。だからそんなになっちゃうのよ。ほくろ取り以前にやる事があったんじゃない?」
(2002年1月23日) |