シンガポール(2)

「おらシンガポールさ行くだ!」

海外駐在員の長期休暇は近隣のリゾート地に出掛ける事が多い。ただし4年近くいると行き尽した感があり、あまり出かける気も無くなるものだ。実際、最近のハリラヤプアサ休暇(9日間)、旧正月休暇(5日間)はペナンでのんびりゴルフをやって過ごした。ところが刺激の少ないペナンに居ると退屈し、時には都会の空気を吸いたくなるものだ。そんな訳でハリラヤハジ休暇(5日間)はシンガポールへ出かける事にした。

2003212日、ペナン発のSQ191便ででチャンギ国際空港に降り立つとそこは「そふぃすてぃけーと」された大都会シンガポール。どこかの田舎空港と違い、行列が出来てもお構いなしで新聞を読む移民局職員も居なければ、小遣い欲しさに言い掛かりを付ける税関職員もいない。空港から市街地までのタクシーはメーター制なので、ぼったくり運転手はいない。そしてバイク野郎が居ないので快適なドライブである。さすがシンガポールである。今日から4日間の快適な都会生活が始まる。


「いつかはラッフルズホテル・・・・。」

今回のホテルはインターネットで予約したRaffles The Plazaである。チェックインでは事前にリクエストした喫煙室、上層階がアレンジされている。さすが先進国シンガポール(←しつこい?)手抜かりはない。ここはオーチャード通りの喧騒から離れた、MRTシティーホール(City Hall)駅真上にある。ラッフルズシティー(Raffles City)やサンテックシティー(Suntec City Mall)等のショッピングセンターにも近く、至極便利な処である。ルームチャージは朝食付きDelux roomSGD195とまあまあリーズナブルである。Tシャツと短パンに着替え、しばし部屋でくつろぐ事にした。

そしてベランダから何気に街を見下ろすと、眼下にテラコッタ屋根の白亜御殿が広がっている。そう、あのRaffles Hotel である。「うん、手始めにラッフルズホテルでビスケットでも買って、シンガポールスリングでも飲むべえな。」 正面玄関を入ろうとする私の前に英国植民地時代の古式ゆかしい制服を着たインド人ベルが「何か御用ですか?」と立ちはだかった。ここは宿泊客しか入れないらしい。「ギフトショップは中庭を通ってどうぞ。」と丁重に追い払われた。さすが世界の要人を迎えるベルである、私が宿泊客でない事は一目で見破られてしまった。

そんな訳で私(ペナンの田舎者)は中庭を抜け、ラッフルズアーケードに回った。そこで高級ブランドを冷やかし(見せていただき)、テラスでシンガポールスリングを飲んでからラッフルズを後にした(退散した)。短パンとサンダルで入れるEO Hotel とは大違いである。


「スケールの違う文化遺産」

やはり田舎者はお行儀良く観光でもしよう。私はシンガポールのコロニアル建築を見る為、St. Andrews Road 沿いを歩き始めた。そして私はいきなりど肝を抜かれた。セントアンドリュース教会(St. Andrews Chatedral)、市庁舎(City Hall)、最高裁判所(Supreme Court)、いずれもペナンの粘土細工のパブリックビルに比べ、なんと重厚でスケールのでかい事か。ううむ、これがラッフルズ卿とフランシスライトの格の違いであるか。やはりペナンは地方都市、この勝負ペナンの完敗である(←勝負してどうする!)。

シンガポール川にたどり着いた私はリバークルーズに参加する事にした。Boat quay Clark Quay、等のリバーサイドショップハウス群を見る為である。高層ビルの谷間にわずかに残されたこれらのショップハウスはすっかり観光地化している。手入れが行き届いているが、ほとんどがレストランとして使われている。ペナンのように庶民の生活感を垣間見ることは出来ない。パブリックビルの格では負けたが、ショップハウスの量ではペナンの圧勝である。やはりペナンが文化遺産として誇れるのは、旧市街の大量の残されたショップハウス群なのだろうか。

シンガポールは小さな島なので、観光はこんなもんで十分である。それよりも「せっかく都会に来たんだからショッピングをするっぺな。」・・・・(続く) 


20032120日)

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