| PEUGEOT406インプレッション | ||
| これは日本の友人に頼まれて406インプレッションを書いたものである。彼は自他共に認めるエンスーで、当時Peugeot 106 Rally、現在はAlfa 145 Quadrifoglioに乗っている典型的なラテン車ファンである。まあ暇な方は読んでくださいな。
「第1話 第一印象」 第一印象は(わかっていたが)でかい!PEUGEOT 405に比べ、とにかく幅が広い。スタイリングは平凡だが見る角度によって毎日新鮮な顔を見せてくれる。この辺が理詰めの独車や、たまらなくディテイルの退屈な日本車と違うところ。インテリアはヘッドクリアランスが大幅に改善されるも、内装はチープでシートの着座位置が高い事は405同様。 ステアリングを握ってまず感じた事は実用域での低速トルクがやたら力強く、尚且つ頭の良いオートマチック トランスミッション。405や306のディーゼルエンジンの様なPEUGEOT独特のガサガサ音は影を潜め、ノイズレベルも向上している。このへんはちょっと日本車の優等生っぽさを感じてしまう。サスペンションはしなやかな乗り心地の割に、高速ランプを攻めても抵抗無く切れ込んでゆき、タイヤも鳴いたりしないハンドリングは上々のもの。
「第2話 スタイルングに関して」 当初私は406のスタイリングに嫌悪感を抱いていた。車体を立派に見せるだけの、不必要に大きな前後のオーバーハング。405の引き締まった面構成は影を潜め、流行に媚びたぬるぬるのフォルム。やはりPEUGEOT のくされデザイナーは口出しせず、全面的にピニンファリーナに任せておけばよかったのだ。 最近思うのは406はやっぱり405の後継車種なんだな・・・・と。フロントセクションにおいては405のボンネットの間延びした分だけスラントを強め、安全性のために張り出した車幅に沿ってヘッドライトの猫目を吊り上げ、更に平面的に見てコーナーの面取りを強めるとそれは406そのものである。リアセクションも同様の処理である。 またなぜ昔のように天井にアンテナを付けたり、ボンネットが邪魔してワイパーを起こせない様な合理性の無いデザインを採用したのか。つまりデザインコンセプトは206の様に進化していない訳である。欧州車の中でこれほど個性の無いコンサバティブで存在感の無い車は他に無いんじゃないか。まるで視覚的な慣れに時間を要する先進性は放棄してしまっているかのようである。 唯一私の感じる長所、それは「こんな事で競争に勝てるのだろうか」と不安になるほど主張を控えた持続性のある品性だけである。つまり解っていた事だが「平凡な車」である。 |
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| 「第3話 インテリアに関して」 406の車幅が広い事は前回も触れたが、その割に社内空間(幅)は狭い。シフト操作の際に助手席に座った人の右手に簡単に触れてしまう。それほど車内空間(幅)は狭いのである。最近の車は安全性確保の為、車内(幅)を犠牲にしてでも、ドアを厚くする傾向にある。勿論側面衝突からコックピットを守るためである。昔の私なら「女子供に媚びた気休めの安全性で自動車本来の合理性を犠牲にしやがって」と思ったところだが、今は「なるほど」と思ってしまうあたり年を感じる。
さらにPEUGEOT伝統の「女の子を一気に押し倒せない」グリグリ微調整するリクライニングシートは相変わらず困ったものである。
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