定期健康診断
 

海外駐在員に対し、年に1回の健康診断を義務付ける会社が多い。多くは一時帰国休暇の際人間ドックに入るか、シンガポールの「Japan Green Hospital」で受診していた様だ。ところが最近は現地医療技術の進歩と経済危機以降の経費節減から、ペナンで受診する人が増えてきた。当社の某駐在員も一時帰国中に健康診断を受診できず、やむなくペナンにて健康診断を受ける事になった。

かつてはペナンでは「Lam Wah Ee」で健康診断を受ける人がほとんどだった。しかし「Island Hospital」が出来て以降、馴染みの主治医が居ない限り、皆さん鞍替えしたようである。「Island Hospital」にはカスタマーサービスセンターがあり、月曜から土曜は2人の日本語通訳が交代で勤務している。

健康診断メニューは「Executive screening programme/Premier」というRM600のパッケージである。これは血液検査、尿検査、ガン検査、心電図、胸部レントゲン、腹部超音波がパッケージになっている。彼の場合は日本の健康診断内容を参考に、肝炎検査と腹部(バリウム)レントゲンをオプションで追加した。余談だがオプションでHIV検査もできるのだ。費用は合計で約RM915であった。

診断前日は日本同様午後8時前に夕食を済ませ、翌朝は飲食及び喫煙は禁止である。当日は内科の一般外来に混ざって受診する。日本の人間ドックを想像すると拍子抜けするそうだ。検便容器がやたらでかかったり、バリウムと発泡剤を飲む順番が逆だったりするが、内容は概ね日本と同じである。よほど外来で混雑してない限り、半日で終わる。そして数日後に結果を聞きに行くことになる。

彼は数日後訪院し、通訳を介して担当ドクターから結果を聞く事になった。日本の気の利いた人間ドックの様に「日常生活の注意」なる書類は発行されない。血液検査、尿検査などのデータを元に、基準値との対比や陽性陰性の説明を受ける。レントゲン検査、超音波診断の結果はレポートが発行され「あんたは脂肪肝だよ」とか「胆嚢ポリープの経過観察」などの所見が記述される。よっぽどの事が無い限り「二次検査指示」はしない様だ。彼の場合B型肝炎抗体が消えかかっていたので、追加接種をしただけであった。最後に総合診断でドクターから「酒とタバコを控えるように」とのアドバイスに対し、彼は「はい。そうします。」と嘘をついた。

2001321日)

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