クレジットカードの偽造 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「ペナンはカード偽造のメッカ」 マレーシアではクレジットカードの偽造被害が多い。とりわけペナンは大規模な偽造団が暗躍し、旅行者や駐在員など多くの日本人が被害に遭っている。その手口は巧妙で、従業員を買収してカードリーダーに細工したり、工事業者になりすまし電話回線に盗聴機を取り付けて磁気情報を盗むらしい。だから目の前で処理されているからといって安心できない。実際に5スターホテルや日本料理店でも被害の報告がある。ペナンに赴任直後、私は現地スタッフにクレジットカード偽造対策を立てさせた。内容は・・・・
というものだ。そして究極の対策はクレジットカードを使わない事(←おいおい!)だそうだ。そんな事言われたってクレジットカ−ドを使わない訳にはいかない。多額のキャッシュを持ち歩くのはかえって危険だし、ホテルではキャッシュの場合デポジットを請求される。まあ交通事故同様に便利な生活を送る上で多少のリスクは覚悟しなくてはならない。それにほとんどのケースはカード会社の保険でカバーされるので、実害を受けたという話は聞いたことがない。世の中には運の悪い人もいるものだと思っていた。
「まさか自分が被害に遭うとは」 2003年5月31日(土)午後4時、買い物を済まして帰宅したところ、Maybank Custermer Survice から電話がかかって来た。
心当たりが無いわけではない。最近はじめて使った店が、従業員の態度に不審な点があったのだ。ただし断定はできない。まとまった買い物やレストランでの食事は通常クレジットカードを使う。毎月の支払いは数千リンギになる。何時何処で磁気情報を盗まれても不思議ではない。新しいカード発行の連絡は待てど暮らせど来ない。ローカルスタッフは「催促しないといつまでも来ませんよ。」 結局押しかけて催促する事2度、ようやく2週間後に発行された。
「阿呆なMaybank にゃこれ以上付き合いきれん」 7月1日、カード会社より6月分(5月26日〜6月25日分)の利用明細が届く。案の定不正使用されたRM2,500はそのまま請求されている。申立書(Letter of confirmation)を送付すると同時にカスタマーサービスに電話でアピールするが「担当者が不在なので後で連絡させる。」、「現在調査中なので結果が出次第処理する。」、「決裁をもらう上司が出張中なので戻り次第処理する。」、「支払日までに処理する。」、等などで手続は遅々として進まない。そうこうしているうちに支払日(7月20日)が来てしまったが、自動引き落としは無かった。 その後、クレジットカードは利用額制限(RM10,000)を越えて使えなくなってしまった。業を煮やし再度連絡するとRM2,000の限度額追加と3日以内の手続を約束された。3日後に連絡が無かったのは言うまでも無い。追加した限度額も出張でホテル代、等を払うとすぐにオーバーして使えなくなった。 8月1日、とうとう7月分の利用明細が届いた。不正使用分は依然として削除されていないばかりか、処理が滞ってるおかげで Late Payment がチャージされ、 Finance fee もRM80まで膨れ上がった。私は転勤が決まり悠長に待ってる時間が無い。これ以上阿呆なMaybankに付き合っていられない。インターネットバンキング(Maybank-2U)で不正使用分、延滞金、等を除外して振込みを済ませ、後は転勤前に精算して銀行口座を解約するまでである。
(2003年8月12日) |