電子辞書を紛失
 

マレーシアでは英語が公用語として広く使われている。異民族間のコミュニケーションはマレー語より英語によるところが大きい。華人同士でも客家人と広東人は標準語である北京語ではなく、英語でコミュニケートする事も多い。よって都市部では英語ができれば日常生活に困ることは無い。

私は自慢じゃないが(当たり前だろ!)英語が得意ではない。日常生活ではさして困らないが、ビジネスにおいては日々悪戦苦闘している。私にとって一時たりとも手放せない必需品は「電子辞書」である。使った事のある人は解ると思うが、電子辞書は辞書をめくるのに比べ、断然スピードが速い。小型軽量でバッテリー持続時間が長く、携帯性に優れている。老眼が始まった私にとって、辞書の小さい文字を読むのは困難であり、まさに救世主であった。

そんなある日の事、あろう事か、ホッカセンターに電子辞書を置き忘れてしまった。英字新聞「The Star」に面白い記事を見つけたので、電子辞書を持って早めの飲茶ランチに出掛けた際の事があった。すぐに取りに戻るも後の祭りである。この国は忘れ物を見て届け出てくれるほどお行儀良くは無い。携帯電話なら新たに買いなおせば良いが、電子辞書はペナンでは手に入らない。当然ながら、すぐさま仕事に支障をきたす事になった。そこで本社国際部の同僚に購入を依頼した。

右の写真は一週間後にクーリエで届いた、セイコー電子工業SD7200(¥32,000)である。「おまえは発音がひどいからこれにしろ。」同僚から薦められたものである。機能は紛失したものと大差ないが、今度のモデルは喋るのだ。

しかしデザインは相変わらずひどい。それにカラーリングはパールピンクである。同僚にクレームをつけると「ああ、あれは課の女性に購入を頼んだんだよ。」だとさ。・・・・あんまりだ。

 

(2001年7月31日)

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