第2回アニュアルディナー | |||||||||||||||||||||||
今年も日本の忘年会に相当するアニュアルディナー(Anual Diner)の季節がやってきた。断食が11月23日から始まる関係で、1週間ほどゆとりを見て11月17日(金)の開催となった。この日のために1ヶ月以上前から、HRマネージャーを中心にコミッティーが組織され、料理やショーの内容が練られてきた。今年の会場はスンガイペタニはパークアベニューホテルのボールルーム(宴会場)を借り切って開催された。リハーサルや着替えのため、午後は工場の操業を打ち切った。そして夕刻になると華やかに着飾った社員が、会場に集まりだした。 普段作業着で通勤する女性オペレータも、ここぞとばかり正装してくるため誰が誰やら解らなくなる。イスラム色の濃いスンガイペタニだが、中には女性の髪を隠すスカーフ「トゥドゥン」をはずし、髪をアップにしてくる女性もいる。皆マレーシア航空のスチワーデスに見えてくる(←おっとこれは褒めすぎかな)。インディアンはサリを着て、華人は肌もあらわな挑発的なドレスを着ている。それに引き換え男どもはカジュアルな服装が多い。そんな中クリーナーのおじさんがマレー衣装をばっちり決めて、大人気者になってしまった。スターは一夜にして生まれるものだ。 今年の司会は生産管理のナイムと、女性オペレータのアズニタである。プログラムはご覧のとおりのハードスケジュール。今年は社員のショータイムは止めて、MPPP(スンガイペタニ市役所)のバンドとダンスクラブを招いた。ここのダンスチームにはなんとオカマちゃんがいる。彼女いや彼はれっきとした公務員である。昼間どんな姿で何の仕事をしているのだろう? ショーはマレーダンス、歌謡ショー(こりゃ死語かな)、コミックショー等盛りだくさん。歌は旨いし社員をステージに引っ張り上げて盛り上げるところはやはりプロ(?)でした。
さて皆のお目当てはなんと言ってもお楽しみ抽選会「ラッキドロー」である。今年の1等賞は29インチカラーテレビで、2等以下は冷蔵庫、洗濯機、オーディオコンポ、携帯電話、等など。1等賞は男性オペレータがゲットした。賞品は彼の基本給の5倍以上である。そしてハプニングが起こった。酔っ払った(?)ゲストのひとりが「来年は俺が賞品にオートバイを提供する」と宣言してしまったのである。こうしてアニュアルディナーの賞品は年々エスカレートしてゆくのである。深夜12時には皆賞品を持って帰宅し、日本人駐在員は2次会へ繰り出した。 |
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会場となったパークアベヌーホテル |
MPPPのオカマちゃんショー |
ラッキードローの景品を手に |
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アニュアルディナーは無事完了したが、私の心配事は来月(12月)ボーナスを支給し、ハリラヤ休暇(12月23日〜1月1日)が明けると、大量の転職者が出るのではないかという事である。
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