追突事故

200025日、春節に両親が伯母と甥っ子を連れてやって来た際の事である。バツフェリンギに向い曲がりくねった海岸線を走っている際、ちょっとよそ見をした隙に渋滞で急停車した車が目に飛び込んできた。助手席では甥っ子が立ち上がって外の景色を楽しんでいる。私はパニックブレーキをあきらめ、前の車に向かってゆっくり突っ込んでいった。衝撃は大きくなかった割に、双方のダメージは結構大きかった。

相手はジョホールから春節休暇でペナンにやってきた華人一家。さんざん悪態を付かれた後「RM2,000で勘弁してやる、俺は保険を使いたくない。それに警察へ行って時間を無駄にしたくも無い」と賠償金を要求してきた。私は要求を一切拒否して「ポリスへ行こう」と主張しが、彼は金で解決したいため執拗に食い下がり賠償金はRM800まで下がった。そのうちにバイクで通りかかった自動車修理工場のあんちゃんが「俺の交渉を任せろRM300でナシをつけてやる」と言い寄って来た。

埒があかんのでここは華人同士で話をつけてもらおうとMr.Kuに電話して、日本語の出来るMr.Wonにコンタクトしてもらい交渉してもらった。ところが彼はかたくなに金を要求するため交渉は難航、Mr.Wonも頭に来てしまった。「こんな奴は放っておいて警察に行ってください」という事になった。彼に「私は警察へ行く。君はどうする?」と聞くと彼はようやくあきらめた「OK、一緒に行く」。一番近いバツフェリンギ警察署に行ったが、交通課が無くポリスレポートを発行できない。やむなく双方24時間以内のペナンのポリスヘッドクオーターへ行くことにした。

     

フロント部にダメージを受け
ボンネットを交換する事になる

リア部にダメージを負いトランク
が開かなくなった相手のカローラ

ペナン通りの警察本部にある
交通課に出頭する事になる。
     
マレーシアの法律では事故を起こしてから24時間以内に警察に届ければよい。一緒に行く必要もなければ現場検証も必要無い。交渉は保険会社のアジャスターが代行し、双方の言い分が食い違いもめるようなら裁判になるだけだ。軽い接触事故の場合、現場で金で片付ける事もある。しかし自分の車にダメージがある場合、ポリスレポートが無いと修理代に保険が降りない。また人身事故の際は後々厄介なことをぶり返されることもあるので、ポリスにレポートし、保険会社のアジャスターに任せるべきである。

「ペナン警察本部交通課」

56日、朝一番でポリスレポートを発行してもらうために警察へ出頭した。ところが受付でIDカードの提示を求められ、マレーシアの運転免許証を提示するも、「パスポートを見せろ」といわれる。コピーを持っていたので見せると「オリジナルでなきゃ駄目だ」と言い出す。ここに来るのは初めてでは無い。前回は運転免許証で入れてくれたことを主張すると「前回は良かったかも知れないが今日は駄目だ」とかたくなに拒否された。やむなく家にパスポートを取りに戻らなくてはならなかった。

以前携帯電話の紛失で届け出た際、ポリスレポートをはオフィサーがタイプしてくれたが、今日の交通課は忙しいのか自分は書かされた。英文記入サンプルがあり、極めて形式的なレポートで、内容は "At about 14:30 dated 5th Feb. 2000, while I was driving my car No.PAA 0000 model Peugeot 406 from Tanjyn Tokong to Batu Feringi. I hit JAA 0000 model Toyota Carolla suddenly stopped ahead of my car due to trafic jam. " というもので過失の所在を言及する事は無い。何がしかの手数料を払ってコピーを受取、すべての手続きが済んだのは12時を廻ってしまった。

そして510日、私は再び警察に出頭し事故車の撮影をした後、オフィサーから簡単な取り調べを受けた。彼はミニカーを使って状況を確認し、本件の過失は100%私にある旨を申し渡した。私は彼の説明に合意し、RM300の罰金(?)を食らった。

200025日)

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