11月11日は危険日? | ||||||||||||||||
2000年1月1日午前0時00分、ペナンの日系企業は「Y2K問題」で緊張していた。製造現場では設備制御コンピュータが暴走しないか、エンジニアが泊り込んで監視した。財務部門では銀行のオンライン機能停止に備え決済を早め、最低限の当座資金を確保した。もちろん航空機事故に備え出張は自粛になった。コンピュータを狂わすと言われたゼロが並ぶこの危険日、幸いにも大きな事故も無く平穏に過ぎ去った。 2001年11月9日、ニューヨークで同時多発テロ発生した。ペナンの日系企業ではリスク管理もさる事ながら、半導体不況に追い討ちをかける経済的打撃に四苦八苦している。一方、マレーシア中の書店では「ノストラダムスの大予言」が売り切れ、ペナンガーデンやアップランドスクールで爆弾騒ぎ(いたずら電話)を起こす愉快犯まで現れた。最近では不信な郵便物は即座に「炭そ菌」と疑い大騒ぎしている。 マレーシア人はこの種の話題が好きである。先進国で起こった社会問題をいち早く身近な問題として捉え、「ああでもない、こうでもない」と不毛の議論をする。挙句に根も葉もない噂に尾ひれが付いて飛び交い、デマが横行する。最近では環境問題、セクハラなどが話題になっているが、「君たち10年早いよ」と言いたくなる。 某政府機関の知り合いより私の手元に届いたメールを紹介しよう。不幸の手紙よろしく華人を中心にばら撒かれているので、あなたの手元にも届いているかもしれない。その内容は同時多発テロは「11」というナンバーを元に、周到に計画されたという事である。すなわち・・・
最初は「おやっ?」と思ったが、読み進むうちに馬鹿馬鹿しくなって来た。つまり同時多発テロの危険日は「11」であり、11月11日は最も危険な日という事になる。私はラマダン(断食)中に空爆を続けた事に対する報復として、クリスマスのほうが危険だと思うが如何だろうか? (2001年10月28日) |