Toronto

日   加   学   園     

Nikka Gakuen



  ◆ 卒業生代表、山下隆門の挨拶   





 
        日加学園創立25周年によせて    山下隆門


 今年で創立25周年をむかえる日加学園の皆様、おめでとうございます。卒業生代表としてこの場でお話する機会を与えて下さったことを光栄に思います。

 25年前、父やその他多くの方々が私達子供たちのために日加学園を開校したとき、率直に言いますとすごく嫌でした。土曜日はテレビ漫画を見たり、友達と野球やボールホッケーをすることができたのに、なぜ週末に日本語なんか習う必要があるのか、と思っていましたが。。。父が校長先生でしたのでいやいやながらダウンタウンにある日加学園に通いはじめました。

 しかし一度通い始めたら思ったほど悪くはありませんでした。授業は嫌でしたがクラスで良い友達に会うことができ、みんなで野球をしたり、冬はスキーをしたり、沢山の良い思い出ができました。今でもその頃からの日本人の友人たちを大切に家族のように思っています。こんなに良い友達と出会うことができたのは日加学園のおかげだと思っています。

 しかしそれだけではなく私の今までの人生の様々な面に置いても日加学園の影響を感じとる事ができます。日加学園を卒業した6年ごに日本に行きそこで日本の多様な文化を学ぶ事ができました。広島の原爆ドームの悲しさ、奈良の大仏の壮大さ、大都市東京の賑やかさ、など日本独特の文化を自分の目で見る事ができ、日本語の知識があったおかげでさらに深く味わう事ができたと思っています.

 私は仕事では日本語をそれほど使いませんが、友人の中では日本語の知識をいかして日本の会社とやりとりをしたり、日本に働きに行った人もいます。この場合は日本語を話せるだけではなく日本の慣習も知らなければいけないと思います。日加学園はこのような日本ならではのことを肌で感じられるような環境を私達に作ってくれました。 また、私は日本語を話せたおかげで妻に出会う事ができました。スポーツ観戦が大好きなど趣味の面で私と気が合い、人生観も似ていますが、私達を一番引き寄せたのは日本語でした。今でも妻との日常会話は日本語です。日本語を話せる伴侶をえた事をとくに喜んでいるのは私達の親かもしれませんが。

 今年の11月、私達夫婦に初めての子供が生まれました。カナダ生まれの彼にはできるだけ日本語を習わせ、日本人としての誇りを伝えたいと思っています。このようなことも私が日本語を話すことができなかったら難しかったかもしれません 。 たしかに日本語学校に行かなくても、日本語を学ぶ事はできます。 しかし種が成長するためにいい水やいい土が大事なのと同じで、日本語や日本のことを上手に学ぶためにはいい環境が必要だと思います。そのような場所と環境を築いて下さった日加学園関係者の皆様に感謝しています。

 ここに来ている元生徒たちはそれぞれ自分の人生を歩んでいます。私と同じようにその人生の中のどこかで日加学園に通った経験が生かされていることでしょう。 25年間どうも有難うございました。日加学園全生徒を代表してお礼をいうとともに、これからのさらなる発展を願っています。
 ご清聴(せいちょう)ありがとうございました。




            ≪次の写真集3へ続く。こちらからお入り下さい。≫
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