魔女裁判で309年ぶり無罪確定

2001年11月2日 19:21white_paper.gif

 何も考えずに読むと、今でも魔女裁判があって、これまで魔女裁判というと、ほとんどの場合有罪火あぶりの刑だったのが、先日出た判決は309年ぶりの無罪だった、ってことかと思われる。まぁ、普通思わんかもしれないが。
  本文を読む。
 当然ながら、昔魔女として死刑にされた人の名誉回復のため、法的に無罪とするというネタだ。しかし、ポイントがいくつかあるな。
1.無罪を法的に確定させる州法である。
つまり、裁判をやり直して無罪になったわけではなくて、無罪にする、という法律を新しく作ったということだ。そんなのありか?
2.17世紀というと日本では江戸時代初期だ。そんな昔のことをいまさら申し立て、それを(議会が?)真剣に取り上げるなんて、アメリカ人はどうかしてる。まぁ、日本でもありそうな話だけど、お役所は取り合わないでしょ、普通。
3.映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や、ハリーポッターの人気など、ひょっとして、魔法使いや魔女は今、“来てる”のかも?

 

[ニュース本文]

セーラムの魔女裁判、309年ぶりに無罪確定

  米マサチューセッツ州セーラムで17世紀にあった魔女裁判で絞首刑にされた女性5人が、309年ぶりに無罪とされた。「元魔女たち」の子孫から申し立てを受け、5人の無罪を法的に確定させる州法が10月31日に発効した。
 セーラムの魔女狩りは1692年に始まった。占いに熱中した少女たちの幻覚が発端で、数カ月の間に魔女の疑いをかけられた200人もの市民が投獄された。法廷での少女の失神や悲鳴など理不尽な証拠をもとに男性を含む二十数人が死刑とされた。
 無罪が宣告されたのは、絞首刑で亡くなったスザンナ・マーティンさんら女性5人。地元議会は1711年以降、魔女とされた人々を無罪とする特赦令や州法を何度か制定したが、この5人だけは無罪者一覧から名前が漏れており、子孫が名誉回復を求めていた。
 スウィフト州知事代理が31日、マーティンさんら5人の冤罪を晴らす州法に署名した。子孫の一人である州議会議員は「世間は忘れても子孫にはなお重大な問題だった。汚名をそそぐまで何代もかかった」と語った。(以下略)。

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