オペの部品、13年間も置き忘れ

2001年9月21日 20:47

 まさか、マンガ『ブラック・ジャック』を地で行く事件では。すなわち、体の中にメスとかを置き忘れて、人間の体がカルシウムとかで覆って体にキズがつかないように保護していたという・・・。
 まぁ、それだと、「体の中にメス置き忘れ。13年間も」てな感じの見出しになりそうだけど。
 じゃあ、どこに置き忘れたんだ?
 おっ! 意外にも体の中に手術用具置き忘れだった。“開創器”の部品だとのこと。開創器ってなに? と思って調べてみた。どうやら、こんなやつらしい。なるほど、これなら部品のひとつくらい忘れそうな気がする。とは言え、部品がなくなっていたら気がつくはずだから、すなわち当時手術した医者か助手は術後に気づいていたはずだから、たんなるミスといって言い逃れはできないな。刃物でなくてなによりではあるが、刃物でなくて残念でもある。

 

[ニュース本文]

手術器具部品が腹部に13年間 医療ミス、病院が謝罪

 埼玉県伊奈町の県立がんセンターで医療ミスがあり、患者の体内に13年間も手術器具の部品が残ったままだったことが21日わかった。命には別条がなかったものの、腹痛や下痢などの症状が続き、患者は長年苦しんでいたという。近く再入院して取り除く手術を受ける。東靖宏・病院長が会見し、「断腸の思いだ。患者の方に深くおわびしたい」と謝罪した。(中略)
 その後、がんセンターが診察した結果、異物は手術時に腹の開口部を固定する手術器具「開創器」の部品であることがわかった。長さ約10センチの金具で、腸の外側のすき間に入り込んでいたが、幸いステンレス製だったため、腐食もしなかったらしい。(以下略)


[過去の見出しへ戻る]

Hosted by www.Geocities.ws

1