恐竜、もっと馬面だった?

2001年8月3日 11:47

 いや、なんかおもしろかったんで。普通に考えれば、今考えられているよりも面長だった、という研究結果が出た、みたいなニュースなんだろうけど。馬に似た顔だった、てんじゃないよね。
 それはともかく、さて、なんで今馬面なのか?
  待て待て待て待て。ニュース本文には“馬面”なんて一言も出てきてないぞ。たんに鼻の穴の位置がもっと口に近かったらしい、というだけで。見出しに偽りありだ! でも、読者(私)の興味を引いたという意味で、見出しの勝ち。
 

[ニュース本文]

「鼻が口に近い」恐竜は恐い?かわいい?米で新説

 恐竜の鼻は、これまで考えられていた位置よりも口の近くにあったとする新説を、米オハイオ大の研究者が3日発行の米科学誌サイエンスに発表した。この説が受け入れられれば、映画や図鑑などに登場する恐竜の顔つきが一変するかもしれない。
 せきつい動物の頭がい骨には、鼻につながる穴が開いている。恐竜の場合、その穴が約60センチにもなるため鼻の位置は推測するしかない。
 これまでは「恐竜は水の中で暮らし、鼻をシュノーケルのように使っていた」との説が有力だった時代の名残で、頭頂部の近くにあると考えられてきた。
 これに疑問を抱いたローレンス・ウイットマー博士は、鳥類やワニ、トカゲなど恐竜に近い45種の動物で、頭がい骨と鼻の位置関係を分析。ほぼすべての動物で、鼻は口元寄りにあることを突き止めた。
 恐竜の頭がい骨の化石から、鼻につながる太い血管が口元に向けて通っていた痕跡も見つけた。
 「口の近くにあれば、前方のにおいをキャッチしやすく、鼻の穴を通る間に吸い込んだ空気が暖まりやすくなるなど有利な点が多い」という。

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