MAGNETIC STRIP TOUR 2006




The Enmore Theatre, Sydney
October 13 , 2006

 チャーチ、2年ぶりのエレクトリック・ライブである。セミ・アコースティックもリラックスした雰囲気で良かったが、やはり彼らの本領が発揮されるギター全開のライブには期待感が一層高まってしまう。
 オープニングはいやはや、本当に彼ららしい・・・「Saturation」!「Back With Two Beasts」からの選曲なんて渋すぎる!この予想を裏切る展開、さすがの一言!その後は、「Destination」、「Myrrh」、「Shadow Cabinet」とおなじみのキャッチーなナンバーが続き、もう主導権は完全に彼らのもの。当たり前かもしれないけど、次に空気がどう一変するか予想がつかない展開は、とても刺激的だ。
 「Reptile」や「Numbers」、「Nothing Seeker」、そして「Block」のようなソリッドでタイトなロック・ナンバーや「Under The Milky Way」、「Ripple」、最新シングルの「Easy」のようなポップなナンバーがライブ映えするのはもちろんで、それだけでこのフル・エレクトリック・ライブを終えたら、それはそれですごく楽しいものに違いない。「アンダー・ザ・ミルキー・ウェイ」などはもう全員参加がお約束になっているし。彼ら唯一のインターナショナル・ヒットだけれど、本当にこの曲なんて、思い入れたっぷりとは程遠く、茶化しながらプレイしてしまう。今回、Steveは、この曲の途中を踊りながらファルセットで披露!テレビ番組「Australian Idol」でこの曲を歌ったボビー・フリンのマネだそう。笑えた・・・
 今回、おそらくこれが最後になるかもしれないけれど、Jack Frostの「Providence」を彼らはプレイした。Jack Frostは、Steveと、今年亡くなったGo-BetweensのGrant McLennanによるユニット。彼のメモリーのために捧げたのだと思う。胸に沁みる1曲だった。
 タイトで緻密なギターの掛け合いを聞かせるのも彼らなら、アンビエントでスペーシーな面を持つのもまたチャーチなのだ。近年は後者の傾向が強くなってきている。ライブではサイケデリックなライティング効果もあって、まさに浮遊感溢れる独特の世界を見せて、聞かせてくれている。彼らはまたマルチ・プレイヤーで、martyがドラムス、Timがベース(!)、Steveがキーボードに回って披露した「Ionian Blues」も、スペーシーなナンバーのひとつ。



合間に、PeterとMartyがそれぞれ「Uninvited Like The Clouds」からリード・ボーカルを取った「Never Before」と「Tomorrow」が聞けたのも嬉しい。
オープニングもさることながら、「Invisible」から、Velvet Underground他の曲を交えたメドレーを聞かせたエンディングもこれまた渋い!
彼らの趣味の世界へ突入した感じ。本当に職人気質のアーティスト集団なのだ。
ああ、こんなに緻密でスペーシーでロックの奥深さを持ったライブが日本で見られないなんて、本当に残念でたまらない!

      

Setlist:
Saturation, Destination, Myrrh, Shadow Cabinet, I kept Everything, Nothing Seeker, Providence, Ripple, Never Before, The Unguarded Moment, Pure Chance, Tomorrow, Ionian Blues, Easy, Numbers, Under The Milky Way, Block
Encore: Reptile, Day 5, Grind, Invisible


To be continued...

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