衆議院本会議 - 鈴木宗男議員逮捕許諾採決 (2002年6月19日)
馳浩議員 (大きく長く伸ばして) 議長ーーーーーーーーーー。
綿貫民輔議長 馳浩君。
馳浩議員 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。
議員 鈴木宗男君の逮捕について許諾を求めるの件 を議題とし、委員長の報告を求め、その審議を進められることを望みまーーーーーす。
綿貫民輔議長 馳浩君の動議に御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
綿貫民輔議長 御異議なしと認めます。 よって、日程は追加されました。
綿貫民輔議長 議員 鈴木宗男君の逮捕について許諾を求めるの件を議題といたします。
委員長の報告を求めます。 議院運営委員長 鳩山邦夫君。
(鳩山邦夫議員が登壇する)
鳩山邦夫議員 ただいま議題となりました議員鈴木宗男君の逮捕について許諾を求めるの件について、議院運営委員会の審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
本件は、議員鈴木宗男君のあっせん収賄被疑事件につき東京地方検察庁からの逮捕状請求により、東京地方裁判所裁判官からの要求に従って、去る17日内閣から、同君の逮捕につき本院の許諾を求めてまいったものであります。 議院運営委員会は、同日本件の付託を受け、即日理事会を開きその取り扱いについて、協議を行いました。
本件につきましては憲法第50条の規定により、議員に保障された不逮捕特権に関する重大な問題でありますので、院として迅速に対応すべく、昨18日委員会を秘密会として、森山法務大臣並びに 古田刑事局長から説明を聴取し、また本人から、身上弁明を聴取した後、森山法務大臣並びに 古田刑事局長に対し、各党から質疑を行い、慎重な議論を行いました。
その主な論点を申し上げますと、政治資金とわいろの関係について、あっせん収賄罪の要件について、議員の不逮捕特権と院の逮捕許諾について、罪証隠滅のおそれについて、国会の会期末に逮捕許諾請求した理由について、政治献金とされる金銭の受領及び返却について、公判維持の可能性について、贈賄側及び関係者の供述の任意性及び信憑性について、内閣官房副長官の職務権限について、であります。
かくして、本日の委員会において、各党より意見の表明を行いましたところ、本件は、議員の身分に関する重要な問題であり、憲法第50条の不逮捕特権は、あくまでも尊重されるべきものであるが、裁判官も逮捕を相当と認めていること、逮捕権の乱用とは認められないこと、国会も真相の究明に協力することは必要であり、政治に対する国民の不信を払拭するためにも、この際、許諾を与えることは、やむを得ない旨の意見が述べられ、採決の結果本件は、全会一致をもって許諾を与えるべきものであると決定いたしました。
以上、御報告申し上げます。
綿貫民輔議長 採決いたします。 本件は委員長報告のとおり許諾を与えるに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
綿貫民輔議長 御異議なしと認めます。 よって、本件は委員長報告のとおり許諾を与えることに決まりました。
馳浩議員 (大きく長く伸ばして) 議長ーーーーーーーーーー。
綿貫民輔議長 馳浩君。
馳浩議員 議事日程は延期し、本日はこれにて散会されることを望みまーーーーーす。
綿貫民輔議長 馳浩君の動議に御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
綿貫民輔議長 御異議なしと認めます。 よって、動議のとおり決まりました。
本日は、これにて散会いたします。