STOKKE or 佐々木敏光?

ベビーチェアの定番といえば、誰がなんと言おうと、ノルウェーのSTOKKE社のTRIPP TRAPPなんだけど、日本にも良さそうなのがあった。佐々木敏光デザインのBAMBINIである。彼が30年ほど前に自分の子供のために作ったというベビーチェアにTRIPP TRAPPと同じように成長に合わせて可変性を持たせたもの。柔らかな曲線がとてもかわいいんだけど、スペックに出てこない座りやすさとかそういうものは、定番のほうが間違いないと思って、悩んだ末、TRIPP TRAPPのライム色を買った。(June 5 2005)

その後、池袋でBAMBINIの実物を見た。仔細に観察すると、佐々木敏光のほうは、ずれ落ち防止のストラップが座板の中央付近から出ているが、ストッケのほうは、手前ぎりぎりから出ている。この違いは大きい。前者は、足が座板の上に乗っかる形になり、擬似的に「床に座る」こととなるが、後者は、細かく微調整することにより「椅子に座る」体勢を腰が据わった直後から体験させることができるのである。スペックには現れない東西の設計思想の違い。やはり、椅子は椅子なので、ストッケにしてよかった。(June 18 2005)

なーんて書いていたんだけど、ふと佐々木氏のウェブを久しぶりに除いたら、上の座板が小さくなり、ずれ落ち防止ストラップが手前ぎりぎりにデザインされていた。これはかなり良さそうである。日本人もがんばってます。(December 4 2005)


Hosted by www.Geocities.ws

1