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ムスリムが豚肉を食べない医学的理由

Why Muslims Do not Eat Pork?  Some Scientific Reasons

 

M. フセイン・マリク(マレーシア大学教授)

(Article from Islamic Center Japan)

 

私たちの健康は食べ物や飲物一つで非常に違ってきます。ですからイスラームが私たちの食べ物や飲み物の摂取に関して教え指導しているのは当然のことといえるでしょう。イスラームは健康で健全な人間社会を築いていこうとしていますから、イスラームが精神的健康とともに肉体的健康にも多大な関心を払うのは驚くにあたりません。イスラームは私たちが安心して食べることができ食べ物について詳しく教えています。

さてイスラームは豚肉の摂取を禁じていますが、それは肉体的健康を維持するためなのです。人間の精神的な状態を高める上で肉体的清潔さと精神の浄化は必要不可欠なものです。イスラームでは肉体的、精神的浄化を礼拝(SALAT)、アッラーの名の唱道(ZIKR)、それに決められた宗教的義務などを通じて行います。そしてこれらのことをきちんと行うには人間の純粋な心を育てていかなくてはなりませんが、そのためには私たちが毎日摂る飲食物に注意を払う必要があるのです。

純粋な心も悪い習慣も私たちの育ち方や教育、生活環境に左右されます。イスラームは純粋で清い心を育て、悪い習慣から自分自身を遠ざけるにはどうしたらいいかを教えてくれます。

ところで、人間の三大欲望といえば、それは睡眠欲であり、食欲であり、そして異性を求める欲求です。また人間の感情は幸福の歓びから怒りへ、悲しみへ、愛へ、恐れへ、嫌悪へ、食欲へなど、いろいろな変化を次々と遂げます。イスラーム教はこれらの七つの感情を否定するのではなく、宗教的教育と宗教的生活を通じてコントロールしていく方法を教えます。何度も言うようですが、それは私たちの食べ物や飲み物の正しい選択なしには不可能です。この理由によってイスラームは豚肉の摂取を禁じているのです。

「人間は自分の食べているものによってつくられる」という英国の諺がありますが、医師や医学者たちによれば、豚肉は人間の身体にとても有害なものです。

豚肉の摂取は人間の性格を歪め、人間の道徳感を鈍らせ、同時に精神的能力を低下させて破壊的状況を引き起こします。

雄豚が十頭余り、群をなして雌豚と交尾する光景は一般によく見られることです。これに似た人間の行為は豚を食肉とする国の人々の間にも見られます。不道徳な行為の追求、食欲の満足だけのための食道楽、芸術家気どりやファッションの一部として行われる男女間の性交、アルコール漬けの状態の遊び三昧などが蔓延してどうしようもない状態にある国、それが豚を食肉にしている国々です。

 

精神と肉体

人間の身体は精神と肉体が一体となってつくられています。ですから肉体に害のあるものは同時に精神にも有害なものであるといえます。豚は動物のなかでも特別ですから、豚肉を摂取し続ける人は恥の意識が鈍り、道徳や常識にも無頓着になりやすいのです。

純白の花嫁衣装を身も心も同じようにして身にまとうことが、あるいはまた夫に貞節な妻であること、あるいはまた恥じらいのなかの優雅さを身につけること、これらはヨーロッパの美徳であったのですが、いまやそれは過去の遺物となりつつあります。女の子は純潔など、てんで意に介すことなく複数の男友達と遊び回り、両親は娘の行状を知るよしもありません。ヨーロッパの女性はピルやその他の避妊薬など数多く服用していますが、それにもかかわらず未婚の母の数は増加の一途を辿っています。

ある報告書によれば、スウェーデンの女性の60−70%が結婚前に母親になります。「肌と肌のふれ合い」という表現はいかにも愛情あふれる人間関係を示すようですが、それは恥や良心の呵責の感覚を失うようになってしまうだけです。アルコール中毒、豚肉の摂取、そしてフリーセックスがヨーロッパの社会問題を引き起こしていますが、それらは彼らの心も蝕んでいるのです。行き着くところまで行ってしまったのでしょうか。

英国の教会はホモセックスを正当な行為という見解を発表しています。

イスラームの聖典「クルアーン」は豚肉の摂取を禁じてきましたのでイスラーム教徒はそれに触ることさえしません。聖書も同様にそれを禁じているのですがキリス教徒はそれらを無視してきました。ヨーロッパの人々はいまや豚肉はプロテインが豊富で最も良い食肉だと主張するまでになっています。さらに一部の人々は現在、世界が食料不足にあり、それを補う上で豊富にある豚肉が最高だとまで言っています。そのような事を主張するなら、犬の数の方が豚よりも多いのですから犬の肉を食べた方がいいとどうして言わないのでしょうか?

それはヨーロッパの人々はイスラーム教徒が豚を嫌うのと同じように犬を嫌っているからです。

また豚肉を食べれば長生きするという考えはまったくの嘘としかいいようがありません。事実はその逆で、豚肉を食べず酒も飲まないことが長生きする秘訣なのです。中央アジアに住むイスラーム教徒に長寿が多いのはまさにその生きた証拠と言えましょう。

イスラームは清い食べ物を取るよう奨励していますが、だからといって菜食主義者になれと主張しているわけではありません。イスラーム教徒はアッラーが決めた食べていいものと悪いものの規定に従って食生活を営んでいます。このような食生活をすれば人間の純粋な心の育成への理解を深めることになります。血液の循環はまさに生命の動きで、その血液は私たちが食べたものからつくられますからイスラーム法の定めに従って食べ物を選択することは必要なことです。

聖典「クルアーン」にはアッラーが禁じられた食べ物があります。また預言者の言行録を読めば、アッラーのみ使いが禁じられた食べ物について理解できます。アッラーは人間のためを思い、人間の福利を考慮して豚肉やその他の物の摂取を禁じ給うたのです。聖典「クルアーン」ではそれらの物が悪い、汚れた、有害なものと述べられています。イスラームは人間の道徳、知性、そして慈悲の感情やその他の行動を大切なものと考え注意深く見つめ、人間の飲食に関する規定を設けたのです。アッラーは人間の知性、精神、道徳、内面、肉体的状態、そして経済的状態に精通なさっておられますから、主の英知は計り知れないと言わなければなりません。豚肉を禁じた理由は人間の社会を健全な家族の集合体としてしっかりと築き上げ、より良い状態へと導くためなのです。

人間社会も人間の良さの最大限の実現も、社会が健全な家族の集合体でなければ成り立つものではありません。現代の科学者や医師たちはイスラームが禁じた飲食物について研究した結果、それらの飲食物が人間の精神や道徳心を著しく低下させ、さらに人間の肉体や繊維組織を破壊していくことを知りました。まさにこのことはイスラーム教の正しさを証明しているといえましょう。

イスラーム教徒は豚肉の他に、ライオン、虎、豹、蛇、犬、猫、鼠などの肉も食べません。食物は体内で消化される場合、胃と腸に入って、不用物が体外に出ますが、まさに肉は体内にとけこんで血液となり循環して肉体のあらゆる器官をめぐり、一番大事な脳にまで及んでいます。これらの事実は人間の肉体の浄化と密接に結びついていますから人間の精神と肉体に影響を与えることは疑いありません。

豚は雑食で交尾も見境なくします。このような動物は汚れてガツガツしていて餌があれば食べ続けます。また暗い場所を好み、喧嘩ばかりしています。人問の排せつ物でも汚いものでも、腐ったものでも何でも食べます。

肉のなかでも豚肉は伝染病の温床のようなものです。豚は病原菌を運ぶのです。このことから見ても食肉として適当でないことが分かります。

一部の畜産業者は、現在では食肉豚はきれいな餌で養豚されており、食肉用として問題ないと言っていますが、それで豚の性向が変わるわけではありません。汚い暗い場所を好み、腐っていようがいまいが何でも飽くことなく食べ続けるのです。

 

医学的立場から

イブラヒーム・カーゼム医師が「イスラーム教で禁じられた食物の医学的検討」と題する論文を季刊誌「イスラーム」に載せています。(1981年7月 - 9月号、イスラーム暦ラマダーン月〜ズルヒツジャ月1401年号)

そこで扱われている問題は、豚肉が原因で引き起こされる病気についてです。

豚は平気でゴミを食べる雑食動物である。あたりかまわず食べる。豚は病原菌、特に寄生虫を人体に移し蔓延させるのである。

現代の医学は最近になって老人性痴呆症の問題に焦点を当てるようになった。老人の血管の裏は固くなって血液を脳や心臓などの器官に送りにくくなっており、このような症状をアテローマ性動脈硬化症と呼んでいる。血が固まるような症状を呈すると冠状動脈硬化血栓症、心臓麻痺や脳血栓、さらに脳卒中などの障害を引き起こす原因となる。なぜ血管が固くなるかといえばそれは食べ物によることが大で、特にコレステロールが原因であることは兎を使った動物実験で証明されている。このコレステロールに豚のラードを加えて実験を行うと症状発生率はさらに増加する傾向にあり、冠状動脈硬化症が引き起こされる。

ラードは100グラム中に2800単位のビタミンDを含んでいるが、ビタミンAはまったくない。実はこのビタミンDが冠状動脈硬化症を引き起こす原因で、ビタミンDはカルシュウムに溶けやすく、ビタミンDを吸収したカルシュウムが血管内部に運ばれていくからである。食生活のなかで動物性コレステロールのとり方次第で人体の血液中コレステロール蓄積量が決まる。つまり血液中のべータリポタンパク質量が増大するのである。動物性脂肪は非常に濃い酸性脂肪を含んでいる。これが冠状動脈硬化症の原因の一つである。ベーコンには通常のプロティン25%、動物性脂肪55%が含まれている」

 

豚肉は牛肉や羊肉やその他の肉よりも、多くの動物性脂肪を含んでいることは医学の常識です。また動物性脂肪は消化に時間がかかります。ムハンマド・ジャファル博士は、現代医学が解明した豚肉に含まれる人体に病気の引き起こす有害な16の病原菌に関する文章をロンドン発行の「イスラミックレビュー」1967年1月号に載せました。博士はここで、寄生虫による病気にかかる割合は、豚肉を食肉とする国々の人々が最も高いと指摘しています。旋毛虫や寄生虫の蔓延もまた豚肉食肉国が最もひどい状況であると指摘しています。

グレン・シェパード博士は豚肉を食べる危険を警告した記事を「ワシントンポスト」1952年5月31日号に書きました。

「米・カナダ国民の六人に一人が寄生虫を体内に持っている。旋毛虫や寄生虫は豚肉を食べる食生活から起こる。だが本人には自覚症状がない。一度かかると快復はおそく、死ぬ者までいる。また一生涯寄生虫を宿し続ける者もいる。彼らに共通していることは、豚肉を好んで食べていることである。

このような病気に対する抗体はないから予防の施しようもないのが現状である。抗生物質もワクチンもこのような寄生虫には効果がない。最良の対策といえば豚肉を食べない、つまり体内にこのような寄生虫を入り込ませないようにすることである。

塩分やくん薫で寄生虫を退治できるわけがなく、また詰め物工場や屠場での肉の検査を役所が指導して行っても効果がないのは当然である」

豚肉が運ぶ旋毛虫の病気を防ぐ方法は豚肉を食べない以外にはないということがシェパード博士の記事から分かります。豚肉を食べることは健康と生命を代償にしたバクチといえましょう。現代の医者が病人に、酒を飲まず、豚肉を食べず、喫煙をやめるように指示を与えるのももっともなことといえましょう。

イスラーム教徒は医者たちの勧告よりもはるかに貴重なアッラーの命令に従います。聖典「クルアーン」16章蜜蜂の章114- 115節は次のように述べています。

「さあ、アッラーがお前たちに用意し、許した良い食べ物を食べるがいい。お前たちのアッラーにお仕えしている気持が本当ならアッラーの恵みに感謝せよ。アッラーはお前たちに死肉、血、豚肉、それにアッラーの御名が唱えられずに処理された肉を禁じ給うた。しかし強制されて食べてしまった者には、ああ、アッラーは許し、慈悲深い御方であらせられる」

このことばは宇宙の創造者であるアッラー、法を下す至高な存在アッラーが述べられたことばです。またこのことばはイスラーム教徒がなぜ豚肉を食べないかと質問する者への明白な答えです。しかし飢えや生命の保存のためアッラーが禁じ給うた肉を食べたイスラーム教徒には何の罪もありません。

イスラーム教徒が豚肉を自ら進んで食べれば、それは信義や確信を持っていない信仰心のないイスラーム教徒と言えましょう。イスラーム教徒や非イスラーム教徒の目から見れば罪深いイスラーム教徒です。(多くの非イスラーム教徒は豚肉を食べるイスラーム教徒を軽蔑します)

しかしイスラーム教徒が自己の生命維持のために豚肉を食べることは罪ではありません。ヨーロッパやアメリカで生活しているイスラーム教徒が進んで豚肉を食べるようであれば当然アッラーの呪いと懲罰が永久に続きます。そのことについて聖典「クルアーン」39章群れをなす人々の章23- 26節では次のように述べています。

「アッラーは明らかなことばで啓示を垂れ給うた。啓示は繰り返されるが主を恐れる人々の心と肉体には懲罰の恐れが溢れてくる。アッラーを念じると彼らの心は和んでくる。アッラーに導きを求めるものには導きを与え給う、まさにこれはアッラーの導きである。だがアッラーが迷わせた者には導きはない。

そうなったら復活の日を恐れて顔を打ち続けるだけだ。誰が迷わせたと質問されるが、『お前たちのした報いを味わうがよい』と言われるだけだ。お前の前には拒否した者たちがあったが、皆思いもおよばぬ報いを受けている。アッラーは彼らに現世で辱めを味わわせたが、来世ではさらにひどいことは彼らは知るまい」

 

牛肉と豚肉

ヒンドゥー教徒が牛肉を食べないようにイスラーム教徒は豚肉を食べません。しかしその理由は大変違います。ヒンドゥー教徒は牛を神聖化しているので食べないのですが、イスラーム教徒は豚を不浄のものとして食べないのです。このことを深く理解しなければなりません。イスラーム教は人間の性格を浄化し、肉体を健康に維持するためにアッラーが明示した命令に従って豚肉を食べないのです。

イスラーム教徒が豚肉を食べないのは肉体の諸器官を健全に維持するためだけではありません。人間の道徳感や内面の豊かさを高めるためです。

聖典「クルアーン」2章雌牛の章28八節では次のように述べられています。

「おお人間よ-この大地でアッラーが許したものを食べよ。悪魔の道を行ってはいけない。彼らはお前たちの敵であることは明らかだ」

「この大地でアッラーが許したものを食べよ」との表現と「悪魔の道を行ってはいけない」との表現は一見まったく関係ないように思えます。しかしよくことばを味わってみますとその深い意味が分かります。このふたつの表現は密接に、かっ自然につながっています。豚肉とアルコールの摂取の禁止は具体的表現であり、悪への道を避けることは言外の表現といえましょう。内と外の意味は密接に関連しており、この論理性を理解するのはその人の理解能力といえます。

聖典「クルアーン」13章夜の旅章32節には別のアッラーのことばが述べられています。

「性的な不道徳行為に近づいてはならない。それはいまわしいことであり悪魔の道である」

「近づいてはならない」という表現は性的不道徳行為の過ちを犯すような事態を避けよということであります。豚肉とアルコールが性的不道徳の過ちの原因であることは否定できません。ヌーディスト、不倫、ポルノなどの不道徳が西欧では蔓延し、豚肉とアルコールはそれをさらに助長します。イスラームが不道徳行為を助長させるものを禁止し、またそれの対策としての運動の展開や研究、キャンペーン機関の設立などはまったく正しいことです。

アッラーは悪魔や悪意に満ちたささやきなどの悪から人間を守り、清潔で道徳感の高い生活へと私たちを導いてくれているのです。私たちはアッラーをたたえるために礼拝します。また私たちはアッラーの微笑みを得ようと喜捨を行います。

きれいな身体にきれいな衣服をまとって一日五回の礼拝を行いますが、毎回身体を清めて行うのです。喜捨は貧しい人や困窮している人を助け、アッラーの道を歩むために行います。サウジアラビアのメッカヘの大巡礼を行う巡礼月には、より一層アッラーの道を行うために喜捨を進んで行います。ジハード(聖戦)の目的はイスラーム的な生活体系を構築するためです。それはとりもなおさずアッラーの道を歩むことです。ジハードは休むことなく継続されます。

イスラーム教徒のジハードは悪へ進みやすい自分の感情をコントロールすることから始まります。これは生易しいことではありません。私たち自身のなかで行われるジハードです。

イスラーム教徒には四つの基本的な勤めがあります。それは一日五回の礼拝、貧しい人たちへの喜捨、一年に一か月の断食、そしてサウジアラビアのメッカヘの大巡礼です。イスラーム教徒はイスラームのために自分たちの生命があるのだということを勤めを行うなかで確信していくのです。つまりそれは現世と来世の幸福を得るためなのです。イスラームは人間がジハードを行うよう奨励します。ジハードの最良のやり方は聖なる預言者ムハンマド(彼に平安がありますように)の生涯を知ることです。彼の生涯は全能のアッラーが明らかにされた完全な模範です。アッラーは聖典「クルアーン」第33章部族同盟の章21節でそのことを述べられています。

「お前たちにはアッラーのみ使いという良い模範がいる。アッラーを念じ、最後の審判の日を信じる者のよい模範である。アッラーを数多く念じよ」

 

 

参考文献

1.イブラヒーム・TYMA『イスラーム教徒が豚肉を食べない理由』モオタマル出版社 カラチ

2.カズィ・ムハンマド・シャムスティーン「イスラーム教が豚肉を禁じた理由」月刊誌『フィクルナザル』

  イスラーム暦1395年シャワル月 イスラマバード

3.YMMA『イスラーム教とテレビ』ムスリム青年連盟

   P.O. Box 5036, Benoni South, Transvaal

4.   グラム・サルワル『イスラーム教、信仰、教育』 ムスリム教育社 ロンドン

5.  ハムダ・アブダラティ『イスラーム教』アメリカ出版 インディアナ州 USA

6.  ムハンマド・イブラヒーム『イスラーム教徒として生きるために』

   マリク・シラージュディーン社カシミールバザール・ラホール パキスタン

7.   アルナフダ誌(南アジア太平洋地域イスラム布教会議発行の季刊誌)

           250-D, Jalan I poh, Kuala Lumpur 13-03, Malaysia


 

聖クルアーンには、次の様に述べられている。

173

かれがあなたがたに、(食べることを)禁じられるものは、死肉、血、豚肉、およびアッラー以外(の名)で供えられたものである。だが故意に違反せず、また法を越えず必要に迫られた場合は罪にはならない。

アッラーは寛容にして慈悲深い方であられる2:173.

3

あなたがたに禁じられたものは、豚肉、(流れる)血、豚肉、アッラー以外の名を唱え(殺され)たもの、絞め殺されたもの、打ち殺されたもの、墜死したもの、角で突き殺されたもの、野獣が食い残したもの、(ただしこの種のものでも)あなたがたがその止めを刺したものは別である。

また石壇に犠牲とされたもの、銭で分配されたものである。(5章第3)

145

言ってやるがいい。「わたしに啓示されたものには、食べたいのに食べることを禁じられたものはない。只死肉、流れ出る血、豚肉 -  それは不浄である -  とアッラー以外の名が唱えられたものは除かれる。

だが止むを得ず、まだ違犯の意思なく法を越えないものは、本当にあなたの主は、寛容にして慈悲深くあられる。」(6145)

115

かれは只死肉、血そして豚肉、並びにアッラー以外の名が唱えられ(屠殺され)たものを禁じられる。だが欲望のためだけではなく、法を越えず、迫られて止むを得ない者には、本当にアッラーは寛容にして慈悲深くあられる。(16115)

 

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