カナーラの十字架磔刑





主題 : キリスト十字架磔刑
所有者 : ブォナモルテ教会
地域 : カナーラ (ペルージャ)
作者 : 不明
寸法 : cm 120 x 165
技法 : 油絵具と石膏
年代 : 18世紀

修復前の状態

18世紀前後の作品。腕は動くしくみになっており、大部分が青みがかった肌の色に血のほとばしりがされている。
輪光は木製で金箔がほどこされ、イバラの冠は本物のイバラを編んだ上に、石膏がかなりの厚みで塗られている。
体の内側は空で、本体は布地と石膏、糊でできており、肩の継ぎめは革製である。 作品の状態は不安定。左肩は損傷があり布地が見えている。 特に体の後ろ側、左足は色落ちがひどく、布地や下地石膏が見える部分があり、背中、掛け布の部分にはくぼみが見られる。 また、特に肘、膝の部分に亀裂が見られる。その他の損傷として、左手の人差し指、左右の小指、右手の親指がとれていて、テープで接着されている。


修復過程

Pulitura

主にContrad 10% を使用して洗浄。掛け布のオリジナルの上に着色されていた部分を取るのにはさらに15%, 20%を使用

必要に応じて、さらにメスで細かい部分を取る。

親指の強化には裂け目に vinavil と mestica (vinavilとおがくず)を入れ、万力で固定
小指の接着には穴をあけ、中に木製のボルトを入れ、親指と同じく vinavil と mesticaにより固定。

Stuccature

ボローニャ石膏とウサギ膠によりジェソ入れ

さらに大きな穴にはジェソの前に cadorite (スポンジ状の発泡スチロール)を入れて穴をつめる

Reintegrazione pittorica

乾いたジェソの上を紙やすりで磨いたあと、着色。初めにベースは水彩絵具で、その後、ワニス絵具により着色

Sistemazione delle giunture delle braccia

beva (フィルム状の接着剤)と絹を使用して肩の継ぎ目を裏打ちし、腕を身体につなげる

Reintegrazione pittorica

最後に肩のつなぎ目をワニス絵具で着色


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