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♯最終回は永年保存すべし!

ケッサクだと思う。山内重保はヴェンダース趣味全開のデジモン映画なんて撮ってないで、もっとこういうのを量産すればいいのに。今回はエロい。エロ過ぎる。フリルのボタンに手をかけるはづき。これでもかと言わんばかりに肩バンドが外れるあいこ。髪の毛吹きすさぶおんぷ。月明かりの下で微笑むどれみ。色っぽいよー。ドキドキする。「親離れ」を匂わせた「通過儀礼」を描いてるところなんかは、あっそーなんだー、フ〜ンで済ませられるけど、この色っぽさは只事じゃないです。萌えます! エロ〜スな香りが画面からプンプン匂ってくる。

裸やパンツはそれそのものは全然エロくないんです。それをエロいと感じるから、それがエロいかのような錯覚が起きるわけで。エロとは視線です。ただ裸やパンツ描いてもエロくはならないでしょう? 大事なのは対象をエロく捉える視線であり、それをもってエロを正確にフィルムに定着させることです。メイ? 怪談? ♯に比べたら全然エロくないですよ。視線の感じられないアニメなんてエロくもなんともない。最終回、スカートをたるませて滑り降りてくるはづきとかめちゃくちゃエロいじゃないですか。スカートの幅広の飾りと対比されるように伸びたおんぷの細い太股には悶絶しましたよ。駆け出すどれみを後ろから追ったショットとかもうスゴイことになってますよ。つうか! パトレーヌドレスってこんなにエロかったんだ…。ヒラヒラフワフワってエロだ。ヒワイだ。こんなの子供に見せちゃイカンって!

ただはづき転落の格好はスカートを手で押さえつつ滑走の方がエロくて良かったと思う。笑いを取りに行った意図は分かるけど、あそこもエロで通してほしかった。なんてったって今回あんなにエロいパトレーヌドレスが破れるというサービスシーンまであるんだから! しかもあいちゃんのシーンがいちばん長くてカット的にも美味しいと来た! 生きてて良かった…。生きてて良かった…。生きてて良かった…。生きてて良かった!

まあ確かに脚本レベル(というかシリーズ展開上)での空々しさは如何ともし難いものがあるけど、それを一種のシチュエーションドラマの領域まで引き上げたスタッフの手腕は評価されてもいいと思う。「親離れ」の後のハナちゃんを助ける決意表明の口上を4人で回すところとかクラクラする。各人のハナとの思い出回想のシーンを古い質感のフィルム調にしてるところなんかも、定石をしっかり踏まえた手堅い仕事ぶりが嬉しいし、これが闇を背景に決意の表情で水晶玉を閃光させるという悲壮感溢れるシーンとの絶妙なコントラストに繋がっていた。アニメにおいて、動かすことと止めることは全く同じことなのだが、美しい美術と一色背景も全く同じものなのだ。こういった「戦いアニメ」のワンシーンとも見間違うほどの描写がどれみに相応しいかとかいう間抜けな批判は止めにしよう。僕等はこの作品のいったい何に惚れている? リアルな小学生ドラマ? 違うだろう。僕等はどれみに、はづきに、あいこに、おんぷに惚れているのではないのか? 彼女達の一挙手一投足から目を離せないのではないのか? 彼女達の魅力というものはあの「子供らしさ」などという自堕落な年寄り連中の虚言で湿り切った空間にあるのではない。そうした爛れた視線を軽やかにかわし、いなしながら、にもかかわらず、正にそうした視線を惹き付けるかのような素振りをこれみよがしに我々の眼前にちらつかせ、それが自分達に届く寸でのところで、残酷な微笑を浮かべてふっと姿を消し去り、気付いた時には我々の傍らで魅了の呪文を唱え、それを聞いた者を永久に捉えてしまうという、殆ど悪魔的な行いにあるわけでも当然ない。魅了の魔法に無抵抗に屈することを彼女らへの思慕と錯覚するような低脳な連中を嘲笑りながら、それでもなお自分達への恋慕を要求する、無邪気で破廉恥な、そしてそうであるからには当然溌剌とした瑞々しい活力に溢れている彼女達の姿に、最早我々は羨望の溜息を飲み込んだ己が口から、渇望のうめきが洩れ落ちるのを耳にする他ないのだ、と思わず似非蓮實文体を弄したくなる程に可愛いどれみ達を前に、僕ができることと言えば、矢張り例のあの2字をここに書き連ねるのみだ。つまり、萌え、と。

そうした意味で陳腐な物語に徹したこの最終回は、どれみ達の眩い魅力が僕達の腐り様を逆照射していたとは言えまいか。そう、まるで僕達が普段彼女達に投げかける湿った視線を、それがどれみ達に辿り付くよりも早く、信じられないほどの熱量を有する光線が尽く焼き尽くし、それによって僕達のどれみへの思いが一瞬全くのからっぽになったかのような感触が、このフィルムにはある。見る者にそうした感触を覚えさせたその光源の正体が山内重保の熱いエロ視線だったということは最早言うまでもない。そしてそれはどれみを鑑賞する上で彼女達が僕らにそうせよと語らいかけている声を決して逃すまいとしている作家の実に誠実な姿でもある。ここに何も感じ入ることのない人間と交わす言葉を、僕は持ち合わせてはいない。つうかさあ、今時「母の無償の愛」やら「自己犠牲の愛」やらが批判の対象となり得るなんて本気で考えてる呑気な人達がたくさんいることが、僕には不思議なんですけどね。だいたいスタッフがそんなの本気で描いてるわけないじゃん。そんなもんただのクリシェだって。ウダウダ能書き垂れてるバカ連中の言葉など、この最終回を前に何の意味も持たない。



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