ちょ〜イタ〜素晴らしき超能力人生〜(LiAR SOFT '99)
皆さんは普段周りの人から何と呼ばれてますか? 自分の名前と全く関係のないあだ名で呼ばれてる人って意外と少ないんじゃないかと思います。大概は名前をちょっといじった感じで呼ばれてるんじゃないでしょうか。呼び捨てだの君だのちゃんだのさんだのを含めて。やっぱブービーとか言われてる人って圧倒的に少数派だと思います。…僕のことじゃないですよ。ブービーなんて呼ばれてたの高校一年のときだけです。思えば街中で後ろから友人にブービーって大声で声をかけられてうっかり応えてしまったあの時。すぐそばには隣の女子高生がッ! しかも知り合いの知り合いでした…。ちょっぴりビタースウィートなマイハイスクール(ララヴァイ)メモリー。まあそんなことはどうでもよくて身体的な特徴に基づくあだ名なんてなものはせいぜい高校くらいまでのもので(僕は猿顔じゃないことに関してはかなりの自信があるんだけど全く何の役にも立ちやしない自信なんだけど、なんでブービーって呼ばれてたか未だにナゾラーランド(C)サンソフトなんですよね…。どっちかってゆうとネズミ顔なんですけど。ちなみにネズミ男に似てるって言われたことは結構あってそれはもう言われたところで何も感じないけど、水木しげるの漫画に出てくるサラリーマンに似てるって言われたときはさすがにショックで寝こみそうになりました)、20歳を過ぎてまでブービーなんて呼ばれてる人は稀です。多分。…だから僕は呼ばれてないってば。
僕は普段山内君って苗字に君付けで呼ばれてるんですけど、これが一番しっくりきます。昔から苗字君付けが妙に好きなんですよ。何でかなって考えると思い当たるフシはあって。多分っつーか間違いなく『きまぐれ!オレンジ・ロード』鮎川の「春日君…」の刷り込みです。僕が考えるに人の呼び方なんてものは所詮表面上のものに過ぎないから、関係が深まったからってわざわざ呼び方を変えるなんてそんな野暮ったい真似は少なくとも僕はしたくないんです。大切なのはどう呼ぶかじゃなくてどう思ってるか、でしょ? オレンジロードのふたりだってお互い好きだったけどずーっと「鮎川…」「春日君…」だったでしょ。まあひかるちゃんがいたせいってのもあるんだけど。そんなわけだから『ちょ〜イタ』で主人公が名前で呼びたいってヒロインの気持ちに応えた時につい灰皿を投げつけてしまうのは至極当然の行為なのですよ。お、やっとゲームの話になったね。
いやね。『ちょ〜イタ』みたいな品のいい上質のエンターテイメント作品に関しては何も言うことがないんですよ。誰かがいくら『ちょ〜イタ』面白いって言ったところでこのゲームの面白さは0.000000001%も伝えられないんです。エヴァだって起動したんだから伝えられる人もいるかもしれませんが。例えばこの辺に。まあとにかく僕にできることはせいぜいゲーム中のワンシーンを取り上げて、それをネタにくどくどと駄文を連ねるくらいなだけで。
『ちょ〜イタ』の主人公とヒロインってちゃんと普通にお互いを好きなんですよ。特別なイベントの積み重ねで恋愛感情が高まっていくのが通常のエロゲですが、このゲームの場合最初から彼氏彼女だし、あるのは付き合い始めのふたりにありそうな1コマなんですね。この普通に好き合ってるってのは結構僕ポイント高いです。名前で呼びたいってヒロインの気持ちも好き好き感が全面に出てるからアリかなとか思います。あと主人公のバカっぷりが凄く楽しいんですけど、頭でちゃんと分かっててバカをやってるってところをここまできちんと描いたのって珍しいですね。バカな言動が楽しい主人公って結構多いですが、なんで自分がバカをやるのかってのを分かっててバカをやってる、しかも心から楽しそうに、ってのはありそうでなかったと思います。グーです。
音楽も凄く良くて、やっぱり仕事人は違うねえ、などとも思ったり。シナリオは短めあっさり風味で風通しの良いポップス風味といいましょうか。僕はディープでシリアスな大作も好きなんですが(例.ペットサウンズ)、軽快なアルバムも好きなんで(例.フレンズ)。どっちがいいって話じゃなくてどっちも好きって話です。『ちょ〜イタ』の軽いフットワークは完全に後者のノリで固いこと言わずに楽しめます。そこに至るまでに製作者は相当の苦労はしてる筈だけど、そんなもんは微塵も感じさせない。ブラボー。ただ、システムには難あるんですよね…。でも僕はエロゲって未完成なところとか発展途上なところが味になってるとも思うし、そこが魅力でもあると思うので、ナニなシステムでずっこけるところも含めてなんか『ちょ〜イタ』って(僕が考える)エロゲの理想のかたちのひとつかもしれない…とか思うんですよ。軽快なノリのシナリオが気楽に楽しめて、主人公はじめキャラはみんな実にスムーズに愛着がわく、音楽はいい、でもシステムがナニで、でもまあ許せる範囲だしそのナニな部分も含めて愛してやろうじゃないか、とか思うワケですよ。
さて唐突に話は戻ります。さっき呼び方なんて表面上のものものとは言ったけど、君付けの魅力にトロトロな僕も実は呼び方にコダワリあるってことになるんですよね。でもなんつーんでしょう。初対面でいきなりあだ名や呼び捨てで呼ぶ人はいないワケで。「さん」だとなんか他人行儀な感じがするし、「君」だと最初からこっちに対してなんとなく好意的なモノが感じられていいなあとか。そんで関係が深まったところで変わらず君付けってところが僕にとっては最高にツボなワケで。勿論付き合ってて自然に呼び方が変わってくってのも悪くはない、そういうのもかわいいよなあ、とも思うけどそれでも僕は君付けの方が好き。で、だ。死エロ読んでる方で女性の方が(万が一)いるとしたら僕のこと是非とも「ヤマウチ君」と呼んでほしいなあ「くん」「クン」でもかまわないけどやっぱ僕は「君」の響きが好きだなあ、どう違うって訊かれても困るけど、などというくだらない戯言でこの感想文といいながらちっとも感想を書いてない感想文も終りを迎えるのでありました。そうそう、僕のこと段田安則似だと言う人もちらほらいます。
あーやっぱ最後くらいは締めよう。『ちょ〜イタ』は楽しいです。はい。
[ 好き:和泉由紀 ]
かわいいです。凄ーく分かりやすーい反応がとってもかわいいです。からかいがいのある女の子って好きだニャー(まいごねこ開発再開へ祈りを込めて)。