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顔のない月(ROOT '00)

 みんな、ほしほし! 山内です。
 21世紀に入って早くももう一ヶ月が過ぎようとしてますね。みんなは今年の目標に向かってしっかり最初の一歩を踏み出せたかな? あいにく僕は何かの節目にかこつけて目標を立てたり願をかけたりするのは安易なリセット主義に感じられて仕方ない人間なんで、あいも変わらず寝てばかりいます(人生のリセットボタン押しっぱなし)。たぶん今年もこのままでしょう。ひいては今世紀も。やっぱり怠惰な生活はやめられませんよね! <両親が泣いてるぞ

えーさて。いきなり飯塚雅弓の物真似なんかから始めてしまって恐縮なのですが、「ほしほし!」これが一体どのような類の挨拶なのか全然分からなくて僕もうずーっと半年くらい悩み続けてるんですよ。ホント全く見当もつかないので識者の方はあとでこっそり教えてください。ひょっとしてアレですか? 「合言葉はBee!」 みたいな感じですか? あーごめんやっぱ教えてくれなくてもいいです。どうせすぐ忘れるし(忘れたいし)。

さて、一般の社会生活の中で声優萌えをカミングアウトしようものなら、その次の日から給食の時間ひとりだけ席をくっつけてもらえない、会社の休憩時間に自分だけお茶が出て来ない、帰宅したら家族は既に夕食を済ませていた(アナタの分はレンジでチン)といった状況に陥ること必至なのですが、これは一般社会生活に留まらず、声優萌えはオタク社会の中でさえ白眼視されがちです。ホラ、妙に評論家ぶったクソオタクが若手女声優(サンプル)を悪し様に罵ることがよくあるじゃないですか。それはまあ「ほしほし!」などと言われた日には分からなくもないのですが、ここで気になるのは奴等が決まって大塚明夫や内海賢司や永井一郎や千葉繁なんかを上手い熟練の業と崇拝し、それに比べて今の若い連中は…とやる点で、僕はそれは違うだろうと思うのです。確かに彼等は重厚感溢れる演技のなかに一抹の軽みを混じらせる(逆もまた然り)熟練の業を身に付けた正真正銘の達人なわけですが、僕が思うに、逆に言って彼等は、渋目(バカ目)のスーパーマンしか演じていないのではないか? その疑念は避けられない筈なのです。

ここでいったん彼等の活躍するアニメ作品に目を向けてみましょう。ナディア、北斗の拳、ガンダム、うる星やつら。ネモ船長、ラオウ、宇宙世紀0079、メガネ。……みんな見事に濃いっつーの。あ、いや、それが悪いっていうんじゃなくて。アニメってのは本来「過剰なるもの」の集成であると言いたいのです。物語ってのはそのへんにいそうな人間でやってもつまんないわけで、物語の登場人物ってのはすべからくスーパースターなわけですが(「等身大のドラマ」とかいっといて美男美女しか出て来ないのはどういうわけさ?)、これの極北がアニメだと思うのです。アニメでオッサンといったらまず間違いなく凄い味のある人間であるわけで、女の子といったら絶世の美少女であるわけです。彼等彼女等に命を吹き込む声優達の演技が芝居がかったオーバーなものとなるのは寧ろ自然であり、ベテランおっさん声優の怪演と若手女声優のこの世のものとは思えないアニメ声は本来等価である筈なのです。人は千葉繁を称えたその口で飯塚雅弓(←ラヴ)や桑島法子(←ラヴ)を讃美しなければならない。まあアレだな。おっさん声優と若手女声優に違いがあるとしたら、おっさんは間違っても「ほしほし!」とか魂が抜けるような発言をしないってことだな(それが大きいという君の意見には全面的に賛成です)。

モニターの中の過剰なまでに可愛らしい天使のような(貧困な比喩だなオイ)娘さんはこの世のものとは思えないアニメ声で語りかけてこそ、な存在であり、だからですね、アニメ声に萌えるのは、オタクとして虚構の受け手として自然な姿なんですよ。モニターの中の彼女達はその神々しいまでの可憐さで僕らに迫る。僕等は黙ってそこに溺れればよい。が、しかし僕等は所詮モニターの外側の人間であり、モニターを通してしか彼女達とは出会えない。彼女達と僕らの邂逅は原理的に不可能であり(いや、原理もなにも…)できることと言えば、ただじっと彼女達の姿を眺めるだけ。本当は他にもできることありますが、品位を下げるだけなのでここでは触れないでおきます(確実に何かは上がるけどな。触れることなしに)。絶対に手に入れることが叶わないという絶望感がキャラ萌えの深いところには横たわっています。彼女達がこの世から離れれば離れるほど、僕らの思いは募るけど、絶対に手に入れることが叶わない以上、それは悲しみの拡大に繋がります。そこに気付かないふりをして僕等は萌え…と呟き、彼女達は芝居色を強めるのです。いや、本当に。マジで。

『顔のない月』の沙也加は正にそういったことを肌で感じさせてくれるキャラでありまして。なんといってもカーネリアン先生デザインですからね。絵的な可愛さは折り紙つきです。可愛いです。キュートです。細いし(重要)。小さいし(重要)。胸薄いし(重要)。ショートだし(重要)。メイドだし(これは減点)。そして何と言ってもですね。やることなすこといちいち芝居がかってるのがもう最高です。最初にモロに芝居がかったロリ声で「旦那さま〜」と来た日には頭痺れましたよ。身体に電撃走りましたよ。彼女が芝居がかってるのは、昔の館の主人に拉致られて催眠術にかけられて今のメイドライフに至るという思わず頭を抱えずにはいられない程にありきたりな設定によるのですが、この際そんなものはどうでもよろしい(大体そんなものをいちいち気にしてたらエロゲーなんぞできん)。僕はあの過剰なこの世のものではない沙也加の存在に惹きつけられずにはいられない。あのどこまでも芝居がかった彼女の言動に悲しくならずにはいられない。僕と沙也加は絶対に触れ合うことはできない。もし僕と彼女の間に何かしら関係のようなものが生まれたとしたら、彼女の過剰なまでの演技に気付かないふりをして付き合い、黙ってマウスをクリックしてモニターの彼女に向かって萌え…と呟いたあの悲しい瞬間に芽生えたのだと思う。

ああっ神よ! 貴方は何故に私を三次元などに生み落としたのですか!

マジで沙也加可愛いよなあ。もうず〜っとこうしてモニター眺めてたいよ。あ、沙也加が呼んでる。旦那さま〜だって。うふふふふ〜。ロリ系アニメ声はいいにゃあ〜。あ〜痺れる〜。沙也加〜。は〜幸せだにゃあ〜。え? うるさいなあ。なんだよ。蜜月の時間を邪魔すんなよ。何? あ、はいはい、レビューね。ゲーム的にもお話的にもさほど特筆するものはないです(おざなり一言レビュー)。

[ 好き好き大好き:栗原沙也加 ]
萌えるっての。反則だっての。にも関わらず……。ここまで萌える娘さんに幸せなラヴいHが用意されていないのは親殺しにも等しき大罪であろう! 僕はここに断固要求する! 沙也加ラヴラヴHをこれでもかと盛り込んだアペンドディスクの発売を! これは最早ROOTに課せられた義務である!(銀河万丈調で)

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