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旦那について

私は学生結婚した。旦那は一回り以上年上だ。

ちょうど、それまで付き合っていたひとと別れて、大学に行きながら、

アルバイトにいそしんでいた。京都駅前のシティーホテル。

旦那は会社が近く、ホテルの割にリーズナブルなお値段だったので、

よくお客さんを連れて、レストランやバーにきていた。

旦那は、30代前半だったが、自分の結婚について

身内にもうるさくいわれ、悩んでいた。

私は、仕事をバリバリやっているお客さんだと言うだけで、

特になんとも思わなかった。

*

もうアルバイトを止めるというその日、たまたま旦那がきた。

女連れだった。余計に安心感があり、つい余分に話をした。

『今日でバイトやめるんです。今までありがとうございました。』

『そうなんや。こんど香港に行くからおみげでも、買ってきてあげるよ。

電話番号教えて。』

早口で、電話番号を告げた。覚えてないだろうと思った。

何日かして、電話が鳴った。連れの女が電話番号を覚えていたらしい。

食事に誘われたが、友達と約束があり断るつもりで、

そういうと、『じゃ、お友達も一緒に』

たまたま、へやにきていた友達に『こういうこと言ってる』というと、

ちゃっかり『私、和食がいい』と言う返事。

*

なんとなく暇に任せて逢うようになった。

結婚してほしいと言われた。

私は結婚願望が強かった。早く結婚して、自分の場所を見つけたいと

思っていた。結婚が本当の意味の独立だと思っていた。

簡単にイエスの返事をした。

大学の卒業を半年後に控えたとき、身体に異変を感じた。

妊娠していたのだ。

回りはパニックになった。私は、子供を産む事だけを考えた。

旦那の親まで、堕ろすように言ってきた。

『子供を堕ろすくらいならもう結婚できない』と言う私に、旦那の親は

『どんな了見だ』とののしった。

*

押し切った形で結婚生活が始まった。

大きいおなかで大学にも行った。

テストも受け、卒論もかき、実技のテストも同じようにやった。

卒業式の4日後が予定日だった。

うちの両親には反対されたままだった。

*

*

私は愛されると思っていた。

たった一人結婚した相手から、愛されて当然だと思った。

結婚した途端に、『もうお前は一家の主婦だから』と

言われた。子供を産むと、それに母親なんだから。。が加わった。

旦那の希望で、専業主婦になった。

旦那の希望はできるだけ叶えてあげようと思っていた。

受け入れることが、受け入れられることだと思っていた。

*

旦那は私を家に押し込めた。しかし、話をする暇もない。

朝旦那が出かけると、夜帰ってくるまで、狭い家の中で、私は

子供と二人きりだった。誰とも話さない日が多かった。

話をしてほしい、聞いてほしいと言うと、

子供と二人で家にいて何が不満なんだ。。と一喝された。

お前が出かけたら、自分の食事はどうなるんだ。。。というのだ。

同窓会も何もかも行けなかった。だんだん声もかからなくなっていった。

近所の奥さんの話すのも嫌がる。

PTAの役員をすることも、だめ。

引き受けたときは、一年中文句をいわれた。

私はどうやって、気分転換をしたらいいのか。。

季節が変わっても、Tシャツの一枚も、買いに行けない。

でも、どんなに疲れていても、旦那には暖かい食事を出した。

下ごしらえをし、帰ってくる時間に合わせて、仕上げた。

*

気に入らないと、すぐ怒鳴る人だ。

どうしてそこまで理不尽に怒られるのか、分からない。

買い物した袋を置く場所、子供のお茶碗の持ち方、私の返事の仕方

料理したお皿を置く場所、いつも怒鳴り声が飛んでくる。

私が熱を出しても怒る。自分はしんどくても仕事に行くと。。。

熱があっても、私は食事を作る。自分が食べられる状態でなくても。

*

私はいままで何度も旦那と話してきた。

すぐに大きい声を出されると萎縮すること、気に入らないことがあっても、

そういうつもりじゃないこともあるということ、

食事中に怒らないでほしいと言うこと、家庭は

安らげる場所にしたいということ、。。。

『子供に、パパは仕事でえらいんだと教えろ。尊敬と感謝の気持ちを

教えろ。それがお前の役目だ。』

子供だって、馬鹿ではない。客観的に見ている。

*

『子供をつれて出て行け』

これが決まり文句だ。生活能力がないから、自分に頼るしかないと思っている。

自分の言いなりにならないと、怒鳴る上に、手も足もでる。

しかも子供の前で。

2年前のお正月。TVをつけたままで、お昼を食べていた。

旦那が私に話し掛けた。私は普通に返事をしたつもり。。。

そこで旦那が切れた。

何で、返事をするのに横をむくと。。話しながら、私がふっとTVのほうを見たのだろう。

切れた旦那は、そんなつもりではない。。という私の座っている

椅子を払った。私はそのまま床に落ちた。

子供たちは、お箸を持ったままパニックを起こして泣いている。

鬼のような顔で、自分の正当性をまくし立て、私を責め続ける旦那。

このときから、上の子は旦那とご飯を食べない。

何日かまえから、下の子が風邪で子供の部屋で寝ていた私は、

そのまま寝室に戻ることはなかった。

私の口の中には、旦那に殴られてできた内出血の後がある。

歯の形になっている。

鞭打ちも旦那が、私の顔をたたいたときになったものだ

自分の機嫌が直ったら、何事もなかったのように話かけてくる。

私が、相槌をうたないと『せっかく話してやってるのに、』とまた怒るんだから

怒りたくてやってるとしか思えない。

*

3人も子供がいるが、旦那は私に興味のない人だ。

結婚して2週間も背中を見続けた。いっしょに布団に寝ているのに。

背中をつついてみた。

『お前は淫乱か』

気が向けば、排泄のために私を押さえつける。

私は裸になったことがない。下半身だけ脱がされ、旦那がすっきりするために

貸してあげるだけだ。ほんの一瞬か、長くても数分。

終われば、またくるりと背中を向けて寝る旦那。

私はこれで3回も妊娠した。

こういうことを、セックスレスの男の人のページで書き込んだら、

マグロ女は抱けないと言うようなレスがついた。

はて、私をマグロだと言う根拠は?

*

精神的な圧迫も大きい。何も私の意見を聞いてくれたことがない。

希望もかなえられない。

どこかに行きたいといっても、そこはおもしろくない。。とあっさり却下。

買い物のスーパーまで、行く時間から、買うものから、帰ってくる時間まで、

旦那が決めて、それを遂行するだけだ。

旅行でも同じ。私と子供は、旦那の旅行にお供する。。と言う形だ。

*

些細なことで、眉間にしわをよせて私をにらむ。

いらついた態度をとる。

一緒にいるだけで、ささくれた空気が漂う。

私は、これ以上ないくらい低い声で、旦那と話す。

普通に話すと、気に入らないと怒鳴られることがあるので、

敬語を使う。

早く消えてくれ。。。

私は、のろいの言葉を口にする。

私は、旦那といて幸せだと思えないけれど

旦那も不幸だと思う。

旦那だってきっと、愛されたいのだから。。

*

これでも、私はかわいい奥さんになりたかった。

ほんの2〜3年前までの10数年間。

何とかしようと思っていた。

もう、旦那との関係を修復することは無理だ。

あきらめた。

ちょうどそのころ、うちにPCがきた。

旦那は私が、PCを触るのを嫌がる。

そこでますます、旦那に隠れてネットをさまようようになったのだ。

*

長々と書いたが、書き切れない。

毎日のことだし、15年も続いた日常がこうだ。

≪ Episode 1≫
うちの旦那は、夫婦喧嘩をして収拾がつかないと実家に電話する。
恥ずかしくないのかな。私と喧嘩して、うちの実家に電話してどうする気だろう。
心配かけたり、うちの親に謝らせて、気が済むんだろうか。
うちの親に猛反対されて、私と結婚したくせに、
私とうまくいかないのがうちの親のせいだと言いたいのか。

*

旦那は、自分の実家にも電話する。
『こいつとはもうあかんわ』
私が、妊娠中でもそうだったので(電話したのは一度きりではない)旦那の両親は、
大きいおなかの私に手を出すのではないかと、心配して
夜中にもかかわらず車を飛ばしてきた。
高速をつかっても、2時間以上かかる距離である。

*

車で飛んでくる旦那の親も親である。
いい年した息子の電話で飛んできて、私のいれたお茶を飲むときの気持ちは、
どんなもんだろう。

≪ Episode 2≫
『連休は○▽のおばちゃん(旦那の叔母)の見舞いに行こうか』
急に言うので、よほど悪いのかと思い、聞いてみた。
もう入院は何年にもなるし、でも、お見舞いに行こうだなどと
言ったことがないからだ。
私の問いの答えに愕然とした。
『叔母ちゃんは子供がいないから、見舞いに行っておくと、遺産がもらえるぞ、なぁ、◇◇』
と、うちの長男に向かって言うのだ。
こういう打算的な人だとは知っていた。
うちの父は自営で、私の叔母が保険の仕事をしているので、割と高い生命保険に入っている。
そういうことを知った旦那は、
『お前、仲良くしとけよ』
この人が言うと、冗談だと思えないのだ。
自分の親に対しても、こういうことが平気で言える。
自分の周りの人の命も、自分のためにあると、そういう風に思っているようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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