詩暗唱部門
カテゴリー3

雨(あめ)にも負(ま)けず 風(かぜ)にも負(ま)けず   - 宮沢賢治(みやざわけんじ)               

雨(あめ)にも負(ま)けず 風(かぜ)にも負(ま)けず
雪(ゆき)にも夏(なつ)の暑(あつ)さにも負けぬ丈夫(じょうぶ)な体(からだ)を持(も)ち
欲(よく)はなく 決(けっ)して瞋(いか)らず
いつも静(しず)かに笑(わらっ)っている
一日(いちにち)に玄米(げんまい)4合(ごう)と 味噌(みそ)と少(すこ)しの野菜(やさい)を食べ
あらゆることを自分(じぶん)を勘定(かんじょう)に入れずに
よく見 聞きし 分かり そして忘(わす)れず
野原(のはら)の松(まつ)の 林(はやし)の蔭(かげ)の 小さな茅(かや)葺(ぶ)きの小屋(こや)にいて
東(ひがし)に病気(びょうき)の子供(こども)あれば 行って看病(かんびょう)してやり
西(にし)に疲(つか)れた母あれば 行ってその稲(いね)の束(たば)を負(お)い
南(みなみ)に死(し)にそうな人あれば 行って怖(こわ)がらなくてもいいと言(い)い
北(きた)に喧嘩(けんか)や訴訟(そしょう)があれば つまらないから止(や)めろと言い
日(ひ)照(で)りのときは涙(なみだ)を流(なが)し 寒(さむ)さの夏(なつ)はおろおろ歩(ある)き
みんなにデクノボーと呼(よ)ばれ
ほめられもせず 苦(く)にもされず
そういうものに 私はなりたい

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