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今日はクリスマスイヴ。街中がイルミネーションとジングルベルの音楽で溢れている。そんな中、花束を手にホールへ向かう人の列・・・ペンバリー管弦楽団がクリスマス・コンサートを行うからだ。今日はソロ・コンサートマスターのコリンが出るとあって、コリン・ファンクラブのメンバーはクリスマス・イヴをコリンとともに過ごそうと、他の予定をキャンセルし会場に駆けつけた。クリスマスらしい飾りでデコレーションされた舞台。開演のベルが鳴り、楽団員が舞台に登場する。皆サンタの帽子やトナカイの角、赤い鼻をつけ、服装もラフであった。ざわついていた客席も照明が落ちると静まり返っていった。そしてヴァイオリンを手にしたコリンが登場する・・・その頭にはサンタの帽子、そして・・・トナカイセーターを着ていた。いつものように長い足でカツカツと歩き、自分の席の前に着くと楽団員に立ち上がるように合図をする。皆が立つと客席に挨拶する。今日はどうやら指揮者なしでコリンが弾き振りするようだ。コリン以外の団員が座り、コリンはオーボエを向きチューニングする。そしてさっと席に座り、楽器を構え・・・ようとしてコリンは楽器を見て、 " Oooops! "と言った。客席に 向かい、 " Just a moment, please "と言うと、立ち上がって舞台袖に戻る。客席の聴衆は何事かとざわついたが、楽団員たちは笑いをこらえている様子。しばらくしてコリンが舞台に戻ってきたが、その手にヴァイオリンはなかった。自分の席の前でもう一度客席に会釈すると、立ったままポケットから何か取り出した。それは・・・鈴であった。コリンは楽しそうにアウフタクトを振る。今日の一曲目、L.アンダーソンの「そりすべり」の演奏が始まった。コリンは満面の笑みで、シャンシャンシャン・・・と鈴を鳴らす。そのうち彼は舞台から客席に下り、通路を歩きながら鈴をたたいた。コリンを間近に見たコリン・ファンクラブのメンバーは感動のあまり涙目になる。コリンはそのうちの一人に鈴を持たせ、たたくようにジェスチャーする。緊張したファンはうまく出来なかったが、コリンが彼女の手を取って一緒に鳴らした。曲も終わり近くなり、コリンは彼女に " Thanks! "と言って、鈴を受け取り、舞台に戻っていった。曲が終わり、会場は大歓声に包まれた。コリンは楽しくてしょうがない、といった顔で客席に挨拶する。団員たちも大笑いでコリンに拍手を送る。コリンはおどけて鈴をもう一度振りながら 、ヴァイオリンを取りに舞台袖へ戻っていった。
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