妄想うらばなし



妄想話のヒントとなったことや、妄想話にまつわることなどを、つらつらと書いてみました

少しずつ増やしていく予定です

コンマス新人編第9章とおまけのうらばなしを追加しました




***すべては「手」から始まった***

妄想話を書き出すきっかけはコリンの「手」でした。いるいる様の掲示板で、いかにコリンの手が美しいかで盛り上がっていた際、あの綺麗な手でヴァイオリンやピアノを弾いていたらどんなに絵になるだろうと思ったのです。元々手フェチだったので(笑)、特にヴァイオリニストが弾いている時の左手の美しさには魅了されていたのですが、それをコリンの手で想像するともう居ても立ってもいられなくなって、ついに文章を書いてしまいました。最初に書いたのはブラームスの交響曲第1番をモチーフにした「コンマス編1」。あの曲の第2楽章にそれはそれは美しいヴァイオリンソロがあるのですが、そのメロディーを「コンマス・コリン」に弾いて欲しくって(私はこの曲を弾いてから、オケの楽しさにこれほどまでにはまってしまいました)。書き始めてみると、私の頭の中で「コンマス・コリン」は私の想像以上に勝手に動いてくれて(しかもいつもにっこにこ弾いている(笑))、私はその浮かんだイメージを文章にするだけでよくって、比較的楽に書けました。それ以降、映画で使われていて有名なラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をモチーフにした「ピアニスト編1」や、クリスマスシーズンに合わせ「コンマス編2」など、どんどん書き進めていき、とうとうHPを作るまでなってしまったのです。



***花束持って楽屋に行こう!(コンマス編1)***

アマチュアオケじゃあるまいし、楽屋になんて行けるの??って思うかもしれませんが、とりあえずドイツでは行けます。まあ場所にもよるかもしれませんけど。日本ではどうなんでしょうねぇ。日本にいる時はあまりプロオケの演奏会に行かなかったので、わからないです。という私は先日、ベルリンフィルの楽屋に行ってきました(笑)。わりと多くの人が楽屋に向かうので、入りやすいですし、あろうことか(?)ノーチェック。しっかりお目当ての奏者と握手をしてサインまで貰ってきました。



***コリンの香水(コンマス編3、ほか)***

いるいる様のお部屋で話題になったコリンの香水は、妄想話にも活用させていただいてます。ほのかに香る香水なんて色っぽいじゃありませんか(笑)。空港に行くたび、ヴァン・クリーフ&アーペルの「ザンジバル」を探してしまいます。私だけじゃないでしょうけど(笑)。でもコリンは今でもこれを使っているのかな????



***ウィーンのカフェ・レーマン(コンマス編3)***

ドイツ語の語学留学で暫くウィーンに住んでいたことがあります。あの街はカフェでとても有名です。いたるところにカフェがあり、それぞれ自慢のケーキや美味しいコーヒーを楽しむことができ、ウィーンに行った時はカフェ巡りをするくらいです。いくつかお気に入りカフェがあるのですが、コンマス編3で出てきた「カフェ・レーマン」はその1つです。ケーキもコーヒーも大きすぎず日本人サイズですし、木のインテリアも素敵で、ゆっくり落ち着いてお茶をするのにいいです。カフェによって、飲み物とケーキの注文を別に取りに来たり、ケーキのショーケースの所でケーキを注文しカードを貰い、それを席で飲み物の注文を取りに来た店員に渡したり、注文方法はさまざまなのですが、ここはそれぞれの座席に飲み物とケーキのメニューが置いてあって値段も明記してあり、頼みやすいと思います。「メランジェ」と呼ばれるコーヒーは、大抵のカフェにあるのですが、泡立てたミルクを入れたコーヒーです。また「トップフェン」というのはチーズの一種で、フランスのフロマージュ・ブランより更にさっぱりしたもので、色々なケーキに使われています。それから、名前だけ出てきた「カフェ・ディグラス」は、大きなケーキが比較的安くって美味しくって、紅茶も珍しくティーパックじゃないので、ここもお気に入りなんです。場所はシュテファン大聖堂の裏手です。



***ウィーンの楽友協会(コンマス編3)***

かの有名なウィーンフィルの本拠地。外見も綺麗なのですけど、なんといっても中の絢爛豪華さにはびっくり。毎年お正月に放送されるウィーンフィルのニューイヤー・コンサートでお馴染みかと思いますが、あの通りなんです。いつもは花はないですけどね。最初はすごいなぁと思って見ていましたが、何度も聴きに行っているうちに、どうも霊柩車のように見えてきてしまって(笑)。いやはや。「ゴルデナー・ザール(黄金のホール)」と呼ばれる大ホールは世界一(?)の音響を誇り、大ホールにしては小さいのですが最高のホールです。もう1つ、「ブラームス・ザール(ブラームス・ホール)」と呼ばれる小ホールも、金ぴかではないのですけど綺麗な色です。楽友協会のポスターは何故か金色です。目立ちます。



***演奏会のシーズン(コンマス編4)***

私は知り合いのドイツ人に「コンサート病」と言われているくらい(笑)コンサートに行くのですが、いつでもコンサートがあるわけではないのです。コンサートシーズンというのは大体9月から翌年の6月で、7・8月はお祭り色のある演奏会以外は開かれません。この2ヶ月が私には非常に辛いのです(笑)。暑いし。それでシーズンが始まった9月の喜びといったら、もう筆舌に尽くしがたいものがあります。その嬉しさのあまり書いてしまったのが「コンマス編4」。いるいる様の掲示板でお世話になっているフルート吹きのYOKO様に友情出演(同情出演??)していただきました(YOKO様、ありがとう!)。この話の前までは音楽のほうが中心だったのですが、この話以降はコリン中心に書くようになりました。そういう意味で、この話は妄想話のターニング・ポイントとなったと言えます。短編の中では一番気に入ってます。



***ベルリンフィルのエマニュエル・パユ(コンマス編4)***

妄想話の中では伏字にしてましたけど(伏字になってない?)、思い切って本名を出してしまいます(笑)。とにかくその整ったルックスと、ベルリンフィルの首席フルーティストという音楽の才能と、天は二物を与えることもあるわけね、という人です(ちょっと背は低めですけどね)。一時期ソロ活動をしてベルリンフィルから出ていましたが、2002年の4月からまた団員となって戻ってきました。私は特に彼のファンというわけではないのですが(でもルックスは好きです(笑))、2度もサインを貰いに行ってしまいました。彼はお高くとまった人なんじゃないかってルックスから偏見を持っていたのですが、なんと非常に気さくで親切な人でした。ちょっと話したのですけど、にこにこしてくれて。一度に何枚もサインを頼む人もいたのですが、嫌な顔1つせずに応じていました。ちょっぴりファンになったかも(笑)。



***ブルーのドレス(コンマス編4)***

この「ブルー」という単語にはこだわりがあります(笑)。BJDでコリンがブルー・スープを混ぜながら「ブルー」って言うでしょう。あの声というか発音というか、それが大好きで、コリンが「ブルーのドレスにして」って言っているシーンでは、それを想像しながら書いたんです。コリンは青系が似合いますよね。



***鏡の中のコリン(チェロ個人指導編)***

ヴァイオリンを始めたばかりの頃、ボウイングをチェックする為に、いつも鏡や窓や、とにかく自分の姿を映しながら練習していました。今でもたまにそうします。それをヒントにこの話を書いたのですが、鏡の中に映っている人と目が合うのって不思議な感じですよね。それがコリンだったらなおさら…



***こんなコンマスいるのか?!(コンマス新人編)***

コンマス編4まで書いてきたコリン・コンマス像は、はっきりいって「こんなコンマス、存在するのだろうか?!」っていうほど完璧な人物でした。私の理想とする大好きなヴァイオリニストたちを全員足して、それで割らないような人です(笑)。そう思ったら、そういうコンマスになるまでの道のりを書きたくなりました。それで生まれたのが「コンマス新人編」です。



***アダージエットの悲劇(コンマス新人編・第1章)***

ちょうどこの新人編を書こうとしていた頃、とあるCDがドイツでよく売れて、ラジオでこれでもか!っていうほど頻繁にかかっていました。それは2002年9月、イギリスの指揮者サー・サイモン・ラトルが音楽監督となって初めてベルリンフィルを振った、マーラーの交響曲第5番のライブ録音でした。特によくかかっていたのが第4楽章の『アダージエット』。元々好きな曲だったのですけど、この演奏が耳について離れなくなって。この哀しいほど美しい旋律を聴いているうちに新人編の第1章を思いつきました。つまりヴィオレッタさんの悲しい運命もこの曲のせいだということで。



***ヴィオレッタって英語の名前じゃないですけど(コンマス新人編・第1章)***

話を書いているときに結構困るのが人の名前です。あんまり英語の名前を知らないし、キャラクターのイメージもあるし。ヴィオレッタさんの名前を思いついたのは、たまたまそのちょっと前にオペラ『椿姫』を聴いたからなんですけど(単純)、でも華麗でちょっと普通とは違う感じがあって、よかったと思います。



***ブルッフを聴きすぎた(コンマス新人編・第1章)***

最初に入ったオケを去ることになった新人コリンくんが弾いたブルッフのヴァイオリン協奏曲。なぜここでブルッフにしたのかというと、これまた非常に単純で、この頃立て続けに3回、コンサートでブルッフのヴァイオリン協奏曲を聴いたのです。それだけです…すみません。私が思いつく理由なんて、所詮こんなもんです。



***ファックスっていつから普及したのでしょうか(コンマス新人編・第1章)***

ヴィオレッタさんの訃報を電報で受け取った新人コリンくん。一応設定では、これは80年代後半ごろなのですが、ファックスがあったらファックスでしょうね。あまり覚えていないのですけど、まだファックスってどの家庭にもあるものじゃなかった気がして電報にしたわけです。



***アリスは私か?!(コンマス新人編・第2章)***

オペラ座つきのオケに入った新人コリンくんと、アリスが初めて話したシーンで、コリンがオーケストラピットを覗き込んでいるアリスに「こんばんは」と挨拶してますが、これは私の実体験がヒントになってます。私はオペラ座に行くといつもオケピを覗き込んでいるのですが、よく団員のかたに挨拶されるのです。でも今のところ、コリンのような素敵なおにーさんとお知り合いになる機会はないですが…



***ファーストネームで呼んでいいですか?(コンマス新人編・第2章)***

イギリスではどうなのか知らないのですが、ドイツでは学生や若い人同士(そしてオケの人たち)はともかく、普通はとりあえず最初苗字で呼び合います。そして相手に対する2人称も、ちょっと距離を置いた「Sie」というものを使うんです。そして「そろそろいいかな」って頃に、親しい人に使う「Du」という2人称を、年上から年下、女性から男性、上司から部下など、使いましょうと「申し出る」んです。大抵飲んでいる場でそうなるので(笑)、グラスを合わたり腕を交差させて飲んだりするのですが、その時から苗字ではなく名前で呼び合います。きっと名前で呼び合うということは、ちょっと特別なのかもしれないなと思いました。それでマッケンジーさんのエピソードでは、名前にまつわる逸話(オケの誰も彼を名前で呼んでいないこと、最後にコリンに名前を告げてコリンを名前で呼ぶこと)を入れてみました。



***セカンドヴァイオリンへの偏愛(コンマス新人編・第2章)***

コリンはコンサートマスター(&ソリスト)なので、主にファーストヴァイオリンの活躍を書いてしまいますが、普段はあまり目立たないセカンドヴァイオリンについても書いてみたくなりました。そこでマッケンジーさん登場。私は両方(ファーストもセカンドも)弾きますし、両方とも好きですが、オーケストラで弾いているんだ!って実感するのはセカンドヴァイオリンを弾いている時の方が強いかもしれません。メロディーを弾いているかと思えば突然伴奏に回ったり、その役割の多さ、仕事の多彩さは、セカンドヴァイオリンの楽しさでもあります。臨機応変な人が向いているのかもしれませんね。マッケンジーさんのヴァイオリンについての記述は、私の大大大大…好きな、とあるオーケストラプレーヤーをイメージしました(笑)。まあその人は、コンマス・コリンのイメージにも大きく影響を与えているのですが…。ちょっとセカンドヴァイオリンに脚光を当ててみたのですが、あまり目立つとセカンドヴァイオリンらしくないかな???



***またお菓子の話ですが…(コンマス新人編・第4章)***

ウィーンはお菓子の街でもあります。前述の通り、カフェの文化が盛んなことによるのでしょうが、その種類の豊富さ、美味しさ、甘い物好きにはたまりません(笑)。新人コリンくんがエーデルバッハの家で食べた「ヴァニッレ・キップフェルン」というお菓子は、アーモンドの粉と小麦粉、バター、砂糖で作った、単純だけどとっても美味しい焼き菓子です。どうやら冬のお菓子らしく、夏にウィーンの友人が私へのお土産にとケーキ屋さんを回った時、見つからなかったそうです。



***ハンガリーと赤い髪(コンマス新人編・第4章)***

ハンガリー好きなんです。一度しか行ったことがないんですけど、その文化も歴史も民族も料理も人も好きです。やっぱりアジア系民族だからかなぁ、なんとなく近しい感じがするんです。ちょっと触れた80年代後半〜90年ごろの東欧のあの動きは、かなりショッキングな出来事でした。ハンガリーがオーストリアへの国境を開いたことで加速したんでしたよね。それからカタリンちゃんの赤い髪。私がイメージしているのは、染めた真っ赤な髪ではなくって、自然な赤毛です。赤毛ってとってもチャーミングで大好きなんですよ。新人コリンくんといい感じだったカタリンちゃん、また出てくるのでしょうか???



***南訛りのドイツ語(コンマス新人編・第4章)***

コリンがドイツ語を話しているのすら想像できませんが、更にちょっぴりだらんとした南訛りを話しているのはもっと想像できません(笑)。カタリンちゃんに「南訛り」と言われた新人コリンくんですが、きっと単語が南のものだったのでしょう。そう言うカタリンちゃんだって、ハンガリー人でドレスデンにいるんだから、標準ドイツ語じゃないでしょうけど(笑)。



***音大への憧れ(コンマス新人編・第5章)***

私は音大へは行っていません。行きたかったのですけど、かなり若い頃(笑)にそれは諦めました。今では趣味で音楽を続けていることがよかったと思っていますけど、それでも音大のあの独特の雰囲気には今でも憧れてます。ウィーンの音大の1つに通う友人について行って、学生のふりをして講義の説明会に出席したこともあります(笑)。ベルリンにも音大が2つあり、その1つは職場のすぐ側にありよく近くを通りますし、もう1つはこの間見学をしに行きました(なぜだ?)。こういうところで勉強した人が、ベルリンフィルとかああいう人たちに育つんだなーと、感動しました。それで、音大生活を想像し、書いてみたのが第5章というわけです。



***日本人の名前(コンマス新人編・第5章)***

フルーティスト・ヨウコちゃんの名前を「ヨコ」だの「ヨーコ」だの言っていた若きコリンくんですが、日本人の名前って発音しにくいものがあるようなのです。英語にも二重母音はありますが、それより短母音か長母音のほうが発音しやすいのでしょうね。「ヨウコ」とOUの母音を発音するより、Oを短くか長く言うほうが楽らしいです。ドイツ語の場合はかなり笑える例があって、EIという二重母音は「アイ」という音になるのですが、Reikoさんという人はドイツ人に呼ばせると「ライコ」になってしまうのです(同じくKeikoさんは「カイコ」になる)。私の名前は皆一応ちゃんと読めるのですが、でもRの発音が日本語とは違うから、やっぱり微妙に違うのです。



***弦と管の間の深い溝??(コンマス新人編・第5章)***

ヨウコちゃんに「管のブレスを考えろ」と学生コリンくんが言われてますが、まあこれは管楽器の人は弦楽器の人に言いたくなることでしょう。私がオケで弾いていた時も、管楽器と一緒にブレス(息継ぎ)をするように指揮者から注意されたものです。吹き出す前に息を吸わなくてはいけない管楽器に比べると、弓を動かせばすぐに音が出る弦楽器は(弦楽器でも楽器が大きくなるほど発音は遅くなりますが)少し早く弾き出してしまうのです。全く違う弦楽器と管楽器、このほかにもなんだか深〜い溝があるわけで(笑。プロは知りませんけど)、基本的にソロの管楽器から見ると、団体行動の弦楽器の一人一人の意識の低さが気にくわないそうです(誰かが弾いているから自分は弾けなくてもいいだろうと思っている、と思われているらしい)。まあ弦楽器から言わせていただくと、管楽器が大変なのはわかるけど、でも弦楽器の楽譜のページの多さ(つまり弾くところが多い)を考えて欲しいですね(笑)。曲の好みもあまり合わなくて選曲の時に意見が割れるし、合奏での練習以外は一緒に練習することもないし…。それでも一緒に弾くところがオーケストラの不思議なところです。



***「熱情(Appassionata)」と言えば…(コンマス新人編・第6章)***

私と同世代の人はそういう方が多いかもしれませんが…ベートーヴェンのピアノソナタ「熱情」と言えば、ドラマ「少女に何が起こったか」(爆笑)。ショパンのエチュード「革命」もそうですが…(笑)。あのドラマのせいで(?)、「熱情」と「革命」のイメージが決定されてしまいました。それにしても、確か指の力をつけるためにドッジボールしたりしてましたよね。あれはつき指の危険があるからよくないんじゃないか、って思うんですけど…



***パトリシアは私か?!(コンマス新人編・第6章)***

新人コリンくんにファンレターを書いたパトリシア。実は私も、ファンレターを書いたことがあります(笑)。それでパトリシアと同じく、楽屋に会いに行ったのです。オケの人にファンレターを書く人がどれくらいいるのかわかりませんが、とりあえずオケの住所はサイトなどで公になってますから、オケ気付で書けば本人が読んでくれます。プロの知人によると、練習後などにそうやって来た手紙を配るらしいです。なんだかその光景を想像すると微笑ましいですね。ソリストにファンレターを書くときは、やっぱり所属事務所に書けばいいのかな?ソリストなんかだとサイトを持っていたりもするので、書きやすいですね。



***チュニジアから来た美人(コンマス新人編・第6章)***

ウィーンに語学留学していた時、同じクラスにチュニジアから来た子がいました。エキゾチックなめちゃくちゃ美人で、スタイルも抜群、本当に素敵な子でした。唯一の問題はドイツ語。おそらく母国語やフランス語を話す彼女はハスキーヴォイスに似合って素敵なんでしょうけど、ドイツ語はねぇ(苦笑)。あまりうまくなかったので、べったらべったら聞こえて、しかもそれでおしゃべりだったんですよ。お願いだから話さないで、イメージが崩れる〜って思ったものでした。ミミのルックスは彼女をイメージしてます。



***スコアで弾くのは大変!(コンマス新人編・第6章)***

パトリシアと一緒に弾く為にスコアでセカンドヴァイオリンパートを弾いたコリンくんですが、はっきり言ってこれは難しいです。スコアは(指揮者が持っているものはともかく)普通とても小さいですし、全パートが載っているため、すぐ譜めくりしなくてはいけないのです。いったいどうやって弾いたんでしょうね、コリンくん(笑)。きっと弦楽器だけが弾いているところか何かで、あまり譜めくりしなくていいところだったのでしょう。ちなみに、このレッスンでコリンくんが言っていた「セカンドヴァイオリンの音の上にふわっと乗って弾くのが一番綺麗なんだよ」っていうのは、私が実際言われたことがあることです。オクターブって不思議ですねぇ。



***いわゆる『赤本』、オーケストラ・スタディ(コンマス新人編・第6章)***

プロオケに入るために勉強していたパトリシア。コリンくんのレッスンでオケスタをやっていましたが、これはいわゆる受験の『赤本』(笑)。オケによってオーディションの曲はいろいろですが、でもやっぱり傾向というか、それぞれのパートに避けられない「難所」があるわけです。一度楽譜屋さんでオケスタの楽譜を見てみましたが、弾いたことのある曲では「やっぱりな〜、ここがあるか〜。ここは弾きたくないもんな〜」ってところばかりでした(笑)。フルートをやっている音大生の友人も勉強してましたが、たとえばブラームスの交響曲第4番第4楽章とか、ドボルザーク交響曲第8番第4楽章とか、ビゼーのカルメン組曲とかを練習してました。



***握手をするときは立ち上がりましょう(コンマス新人編・第6章)***

ソリストのコリンくんと握手する時に、座ったまましたハミルトン。これはマナー違反です。相手が立っている場合、男性は同じく立ち上がって(しっかり立たなくても、とりあえず腰を浮かすくらいはして)握手をするのが礼儀のようです。女性は座ったままでもいいそうで、さすがレディーファースト?!ドイツ人は挨拶する時に(初対面でも)必ず握手するので、いろいろ握手のマナーも学んだほうがいいのでしょうが、一応私は女性なので楽してます(笑)。



***ハドソン夫人といえば…(コンマス新人編・第7章)***

エーデルバッハ先生のお家のお手伝いさん、ハドソン夫人。この名前は私の大好きなとある本から取っています。何かわかりますか?そう、シャーロック・ホームズです!!彼とワトソン博士の下宿だったベーカー街221Bのハドソン夫人です。すごく面倒見よさそうな名前でしょ(笑)。



***病院でのコンサート(コンマス新人編・第7章)***

病室や待合室とかで弾くことはないでしょうが、病院の施設でコンサートを開くことがこちらではあるようです。その目的は、病気の研究費や病院施設のための寄付みたいです。他にもよく「ベネフィット・コンサート」というものがあって、音楽教育の為や災害などへの寄付の為などで、私はこれらの活動をとても評価しています。プロの音楽家たちもこういう活動を引き受けてくれるなんて、本当に素晴らしいですね。



***イギリスの学校制度は知らないので…(コンマス新人編・第8章)***

秋休み前のお祭りでヴァイオリンを弾いたコリンくんですが、秋休みってイギリスにもあるんでしょうか?ドイツの学校はわりとちょくちょく休みがあります。まあ日本より休日が少ないですからねぇ。



***ヴァイオリン2台のアリア(コンマス新人編・第8章)***

クラスメートの女の子とコリンくんは、バッハの管弦楽組曲第3番からアリアを弾いたのですが、これはもともと管弦楽の為の音楽。でも、このアリアは非常に有名ですし、たくさん編曲されたものがあるはずです。昔、ヴァイオリン2台用に編曲されたものを弾いたことがあるので、ここで2人に弾いてもらいました。



***オケを見るなら天井桟敷(コンマス新人編・第9章)***

元同僚に呼び出され、オペラ座へ行ったコリンくんが買い求めたのは、天井桟敷のチケット。ここは一番上の階で、正面なら舞台もほぼ全部見えますが(でも舞台の奥が見えなかったり、逆に見えなくてもいいものまで見えたりするんですけどね)、平土間(1階席)などと比べるともちろん舞台を見るには良くないので、だいたい一番安い席になります。でも、上から見る形になるので、オーケストラピットの中はとってもよく見えます。私もオペラやバレエを見に行くときは、もちろん舞台も見ますけど主にオーケストラを見たいので、いつもこの天井桟敷を買います。



***弾いていないヴァイオリンってわかるのかな(コンマス新人編・第9章)***

アンナちゃんの家に行ったコリンくんが、ヴィオレッタさんのだったヴァイオリンを見て、アンナちゃんがまたヴァイオリンを弾いているということに気が付きましたが、どうして気が付いたんでしょうね(笑)。まあでも、おそらく弾いていないヴァイオリンってわかると思います。弦が緩んでいるとか。弾いていなくても、ちゃんと調弦していれば緩みませんけど…



***ニンジンとピーマン(コンマス新人編・第9章)***

子供が嫌いな食べ物と言えば、ニンジンとピーマンでしょう(笑)。という私は今でもピーマンが嫌いです。パプリカは好きなんですけどね。ところで、コリンって嫌いな食べ物があるんでしょうか。



***音楽家の休暇って?(コンマス新人編・第9章)***

シーズン中は忙しい音楽家ですが、シーズンオフはオフです(笑)。8月も後半になると次のシーズンの練習が始まりますが、7月始め頃からこの頃までは休暇になると思います。もちろんこの時期にも、特別コンサートや音楽祭などあるので、弾く人は弾くんでしょうけど。過ごし方は人それぞれ、もちろんずっと楽器を練習する人もいるでしょうし、私の知り合いのプロはあろうことか休暇中は楽器に触らないみたいです。コリンくんは真面目なヴァイオリニストみたいですね。



***こんなオケ、ないだろうなぁ(コンマス新人編・第9章)***

ペンバリー管弦楽団。スーパーウルトラスペシャルなオケという描写になってます。実際こんなオケはないでしょうねぇ(笑)。ただ、ウィーンフィルって、自分たちで指揮者を選んだりいろいろとしているらしいです。



***オーケストラの名前(コンマス新人編・第9章)***

コリンくんが最後に入ったオケの名前は「ペンバリー管弦楽団」。これはもちろん、『高慢と偏見』のMrダーシーのお屋敷ペンバリーからいただいたものです。だいたいオケの名前というのは地名からが多いのですが(ウィーンフィルとかベルリンフィルとか)、中には面白いものがあります。私が面白いと思っているのは、ドイツの誇る超名門オケ「ゲヴァントハウス管弦楽団」と、オランダのこれまた超名門「ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団」です。ゲヴァントハウス、とはドイツ語で「織物商館、織物倉庫」という意味です。ライプツィヒにあるこの「ゲヴァントハウス」は、コンサートホールとして使われていたので(ま、大きいですからね)、そこで弾いていたオケがそのまま名前にしたわけです。このオケ、かのメンデルスゾーンが指揮者を勤めたほどの歴史を誇っているのですが、なかなかお茶目な名前と言えましょう。そしてコンセルトヘボウ。こちらはオランダ語で「コンサートの建物」という意味。無理矢理和訳すると「演奏会会場管弦楽団」??カタカナで書くとそれなりに格好がつきますが、意味はあまりにも直接的ですね。ちなみに、ゲヴァントハウスとコンセルトヘボウの本拠地(コンサートホール)はずばり、「ゲヴァントハウス」と「コンセルトヘボウ」です(笑)。そういえば、日本の某公共放送のオケの名前も、考えようによっては面白いですよね。だってドイツ語だと「エヌ・ハー・カー」になっちゃうもん(笑)。



***ヴァイオリン協奏曲の最高峰は?(コンマス新人編・第9章)***

コリンくんが目標に掲げていたヴァイオリン協奏曲は、ベートーヴェンのもの。これを「最高峰の1つ」ということに異議を唱える人はいないと思いますが、「最高峰」となると難しいですよね。私はベートーヴェンだと思っているので、コリンくんにもそう思ってもらったのですけど(笑)、もちろん他の作曲家のヴァイオリン協奏曲も名曲揃いです。一般的に「三大ヴァイオリン協奏曲」と言うと、ベートーヴェン・ブラームス・メンデルスゾーンのようです。「四大」になるとチャイコフスキーが入るそうな(ううむ、メンデルスゾーンとチャイコフスキーは逆だったかもしれない…この基準もいろいろか?)。でも、プロオケの入団試験で必ず弾かされるのはモーツァルトだし、ヴァイオリニストにとってはパガニーニも大事でしょうし、ブルッフとかエルガーとかショスタコービチとか、挙げだすときりがありません。ちなみに私が「ピアノ協奏曲の最高峰」と思っているのはモーツァルト。でもこれだって人それぞれの意見があるでしょうね〜。



***右手薬指の結婚指輪(コンマス新人編・第9章)***

もはや新人ではなくなったコンマス・コリンくん、最後には結婚したのですが、結婚指輪は左手ではなく右手の薬指にはめています。もともとドイツ人は右手にするのですが、ドイツ人以外でも弦楽器奏者は右手にしている人が多いですね。左手だと弾くときに邪魔になるからでしょう。



***こんなコンマスもいないだろうなぁ(コンマス新人編・おまけ)***

最後にはやっぱり、とんでもなく理想的なヴァイオリニスト&コンマスとなったコリンくん。どうなんでしょうねぇ、こういうヴァイオリニストって本当にいるんでしょうか。彼らにとって弾くことって仕事で、パソコンに何時間も向かって書類を書いたり、外回りであちこち歩いたりするのと、基本的には同じだと思うんですけど、それでもここまで楽しく思えたり、どんなに忙しくても収入が少なくてもいいって思ったりするんでしょうか。一般の仕事とはあまりにも違うので比べようがないですけどね。ま、でもこのコンマス・コリンくんは、私の理想でもあります。聴く側としては、音楽で楽しませて欲しいですよね。弾いている人が楽しんでいるかって、聴いていると何となく感じ取ることが出来ますから。



***ちょっと触りすぎ??(コンマス新人編・おまけ)***

私の書くコリンは、いろんな人を抱きしめたり頬にキスしたり、なかなかスキンシップの多い人ですが(笑)、たぶんイギリス人ってこんなに人に触れないんじゃないかなぁと思います。こんなに人に触りまくるのはドイツ人よ(笑)。老若男女、ドイツ人はとにかく人に触ります。だいたい握手が好きで、初対面の人にもしますし。仲良くなると、腕や肩に触れるわ、ハグするわ、隣に座ると膝や腿を触るわ、頬にキスもよくするし、日本だとセクハラよ!っていうことが多々あります。でもそれに慣れてしまうと自分からも触るようになってしまうから恐ろしい…



***私の好きな音楽家の動作(コンマス新人編・おまけ)***

音楽家。それは燕尾服を仕事服としている数少ない職業です(あと思いつくのは王侯貴族だけ。これは職業か?)。これを着ているだけで5割増くらいに格好よく見えますね(笑)。それで、椅子に座るとき燕尾服の裾をパッ!と払うのですが、これが私の一番好きな音楽家の動作です。払い方は人それぞれ、キャラクターがにじみ出て(?)観察するのも楽しいです(実際観察したことがある)。基本的に開いている手でそちら側の裾(例えば右手で右側の裾)を払って座るようですが、上手な人はその時に一緒に反対側の裾も払って座ったりします。これはお見事。楽器を手に持たない奏者(打楽器とか)は両手で両方の裾を払えますね。私の大好きなヴァイオリニストは、最初に右手で右裾を払って座るのですが、お尻に敷いてしまった左側の裾を、楽器を持ち替えて左手でズリズリと引きずり出してます…いいんですけどね、かわいいから。あと好きな動作と言えば、握手です。最初に舞台へ登場して着席したとき、そして最後舞台から下がるとき、隣と握手をします。なんだか見ていて微笑ましくて、大好きです。それから、これは管楽器に多いのですが、難しいソロなどを吹き終わると、隣の人がそっと「よかったよ」って感じに合図するんです。手や足で客席からは見えないように下のほうでやるので、普通は見えないのですが、私は舞台の上方の席にだいたいいるのでよく見てます。これまた微笑ましいシーンですね。




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