四年生では、レポートが多くなったが、言葉の不自由さをある程度乗り越えていたので、楽しく学習できた。工場見学旅行では、先端技術を駆使した工場をいくつかを見学し、初めて工場技術大国日本を実感した。さらに三菱重工の実習で現場を体験し、自国フィリピンもこうなれればと思った。専門の勉強以外では日本語弁論大会に出場し幸いにも入賞できた。また日本語能力認定試験一級にも合格した。
五年生では卒業研究が中心である。私の卒業研究は太陽熱集熱器の上に付着した桜島火山灰を短時間で散水除去し集熱効果を回復させることを目的として、機械的可動部を持たない流体素子の発振原理を応用した降灰除去装置の開発に関する試験的研究である。
将来私は帰国して大学で教える夢を抱いている。日本で学んだ技術を国に持ち返り、早く効果的に普及させるために教えることが最適の方法であると確信しているからだ。高専教育は実験実習と理論学習の面で密度の高いとはいえ、充分ではない部分もある。大学へ進学することによって、専門知識を一層深められる上に、三年間の滞在で日本についてまだ理解できなかったことを考えることのできる時間がつくられると思う。
もし九州大学に編入できたら、エネルギーに関する研究に取り込むつもりだ。フィリピンではこの分野は重大な課題である。私たちはほとんど水力発電所に依存し、夏になると、水準が下がり、一日の半分くらいは停電状態に陥ってしまうのだ。この問題を解決するような研究を大学において、そしてできれば大学院までやり続けたい。
今、目標を向かって、学校の勉強と受験勉強の両立に頑張ろうと思う。