E-mail with TRGpro & DP96CF

はじめに

TRGpro と DP96CF それにデジタル(PDC)携帯電話を使って E-mailの送 受信をやってみました。以下はその際の設定および接続する際の注意点 についてまとめたものです。

目次

• 機器構成
• 接続先
• 設定
  • TRGpro の設定
  • DP96CF の設定
  • SH811 の設定
• 気付いた点など
• オマケ

機器構成

1. TRGpro US 版 PalmOS3.3, PalmOS3.5.1 写真1 (jpeg 53k) 写真2 (jpeg 47k)

   OS3.5系はメモリリーク問題があるらしいのと機能的にはOS3.3とあ まり変らないみたいなので3.3のままです。J-OS IIIx をインストー ルしています。8M DRAM 問題の該当機種かどうかは今のところ不明 です。

   (追記) TRGpro のサポートページの文章 をよく読んでませんでした。 ここからダウンロードできる PalmOS3.5.1 ではメモリリーク問題も 解決済みです。私のデバイスでも 8M DRAM 問題が原因らしい Fatal Exception が起こったので PalmOS3.5.1 にアップデート しました。このページの設定は 3.5.1 でも動作しました。

2. DP96CF (9000yen + 消費税でした) 写真1(jpeg 49k) 写真2(jpeg 31k)

   Web では 5000 yen 台で売っているところもありました。また PC カードアダプタが付属した DP96CFA というパッケージもありま す。

3. NTT DoCoMo SH811 (いわゆるドッチーモです) 写真(jpeg 41k)

   デザインはイマイチだという人が多いようですが（私は好きです。） 大きさは別として端末の感度や音質、携帯電話と PHS の切り替え などなかなか使い勝手のよい端末です。

接続先

以下の2箇所に接続できましたがここではOCN Dial Access への接続に ついての記述は省略します。

1. OCN ダイアルアクセス , アナログAP
2. mopera , #9601, #9602

ちなみに mopera の接続先が東京と大阪にしかなく、ドコモ関西エリア から発信する場合は大阪のアクセスポイントに、それ以外のエリアから 発信する場合は東京に接続するそうです。NTT DoCoMo の携帯電話を使っ ていて東京近郊や大阪近郊から発信する場合、ISP に接続するより mopera のほうがが安くつくことが多いかもしれません。

設定

TRGpro の設定

接続方法の設定

Prefs → Connection に DP96CF の設定を追加します。(最初か らある Pretec 56k CF Modem の Speed を 19200 に変更した だけでも接続できました。) まずは Connection の画面です。

ここで New ボタンをタップします。

Connection Method: のところを CF to Modem にします。Volume: は Off 以外にしても DP96CF のデフォルトでは鳴りませんでした。付属の CDROM にある PDF のマニュアルにはスピーカ関係の AT コマンドもな いので、たぶんスピーカは鳴らないんだと思います。

Details... ボタンをタップすると次のような画面になります。

• Speed: は 19,200 bps に設定しました。DP96CF 側の仕様でこ れ以上に設定しても使えません。
• Flow ctl: は On にしました。PalmOS SDK 3.5 に付属の Palm OS Reference p.824 によると Flow ctl: はハードウェアフロー 制御のことで Automatic は speed > 2400 baud の場合に On にする という設定とのことです。なのでここは On でも Automatic でも どっちでもいいです。
• Init String: には何も入力しなくても（つまり DP96CF の デフォルトの設定で OK です。）

接続先の設定

Prefs → Network に mopera の設定を追加します。

Network の画面を開いた状態です。

Service メニューから Duplicate を 選択します。

各項目を以下のように設定します。

• Service: には適当な名前を。
• User Name: と Password: は mopera の場合、何でもいいで す。ただし必ず何か指定しないとだめです。(おかしな仕様 ですよね。DDI Pocket の PRIN のように必ず指定するとい う説明にすればユーザは混乱しないで済むのですが。実際こ れで設定につまづいた方を ML で見たことがあります。)
• Connection: は上で設定した DP96CF を選択します。
• Phone: は #9601 (または #9602) だけでもよいのですが、mopera は 番号を通知しないと接続できないようなので 186 を付けています。 私は電話機の設定を番号非通知にしているので、このような設定にし ました。電話機で番号通知に設定している場合はなくても構いません。 ATコマンドで ATU1 もしくは ATU3 としても番号は通知されるようです。

DP96CF の設定

何も設定しませんでした:-)

SH811 の設定

• メニュー → 共通機能 → カード設定(メニュー番号84)を「自動 切替」または「携帯固定」に設定。「PHS固定」では動きません。 (写真が雑でごめんなさい。)

  

気付いた点など

以上で接続できるはずです。以下ちょっと気付いた点を。

• mopera は PAP 認証が終わって実際に通信が可能になるまでの時間が OCN ダイアルアクセスとくらべてえらくはやい。どうやら データ系直収サービス を利用しているらしい。接続時に SH811 の画面には OCN ダイアルア クセスの場合ASYNC → V.42bis と表示されるのに mopera では ASYNC のあとすぐにASYNC D-D と表示される。
• mopera では場所によっては PAP の認証から先にすすまないことがあった。 原因は不明。
• 赤外線機能付き公衆電話よりはるかに安定して通信できている。

• 電池のもちだが、接続テストなどでガンガン使ってみたが「みるみ るうちになくなる」という感じではない。どっちかというと SH811 のほうの電池の持ちのほうが気になるという程度です。いず れにしても、予備の電池は持って歩いたほうがいいと思うけど。 (もうちょっと定量的にいえればいいんだけど...)

  (追記) P-in Comp@ct の消費電力が 64k 通信時で (340mW〜380mW) である。 DP96CF は 100mW Typ. (Typical?) なので P-in Comp@ct よりは だいぶんマシかな。

オマケ

DP96CF に付属の接続ケーブルだが、カード側のコネクタのところに 「携帯」とでかでかと印刷してあるのだ！同じTDK から出ているモデム カードとコネクタが同じなんでしょう、たぶん。ということはモデムカー ドのほうは「有線」とか「固定」とか印刷してあるんでしょうか:-) ク リックすると拡大写真が見れます。(jpeg 28k)

Comments, suggestions, and donations are welcome.

Go to index page
Copyright (c) 1999-2003 IKEDA Shigeru. ALL RIGHTS RESERVED.
Last modified $Date: 2003/10/06 10:38:39 $